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魔王様は足止めたい  作者: たっつん
魔王リリス
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ズメイの本気

「はい、じゃあ最後の一個を取りに行こうと思うんだけど…」

ぐちゃぐちゃになった仕事部屋で仕切ろうとするが、

「私のコレクションが…」

「拙者の秘蔵アーサーちゃん人形があぁ!!」

「2312…2313…」

「これ誰が片付けるんや…」

皆が思い思いのことやっているので何も進まない。

とはいえ本当に時間がない。

魔力の回復も必要なので一刻も早く王者の玉を取りに行かなければならない。

「すまない、私はこの惨状をどうにかしなければならない」

海王が申し訳なさそうにこちらに近づいてきた。

「まぁそうだよね。魔王城に行くときに声をかけるようにするよ」

となると今動けそうなのは…。

「ズメイさん、私と一緒に王者の玉を取りに行こう」

「む、我の出番か!任せるがいい!」

待ってましたと言わんばかりの張り切りようだ。

ロンギさんについては…まだ悲しんでるっぽいのでしばらく放っておこう。

「海王さん、王者の索石を貸してくれるかな?」

「わかった」

海王は懐から王者の索石を取り出した。

「起動のの仕方はわかるか?魔力を流してこちらを向けると…ん?」

索石を起動させると6つの小さな点が中央に、1つの点の位置が上から少しずつ右下へと移動している。

「石が移動している!?どういうことだこれは!」

誰かが持ち去ったということだろうか、これはまずいかもしれない。

「魔境を出られたらもう追えない!今すぐ向かわなきゃ、ズメイさん!」

「うむ!」

転移陣を形成し、ズメイと私がその上に乗る。

「待て!索石と…これを渡しておこう」

索石と小さな魔法石が10個以上入っている袋を差し出す海王。

「これは?」

「閃光魔法が入っている魔法石だ。投げつければ炸裂し、相手を怯ませることができる」

「え…でもいいの?」

「魔力も少ないのだろう?私にできることはこれくらいだ。早く行ってこい」

「海王さん…ありがとう!」

うなずき、それを受け取る。

「転移!」

転移陣が光り、転移が始まった。


光景が変わったそこはただの荒野だった。

ほとんど遮るものは何もないのでさすがに見逃すということはないだろう。

「うん、大体の場所はあってるね」

索石に魔力を流し石の位置を確認する

もう肉眼でも見えるだろうか?

「ズメイさん、向こうの方向だと思うんだけど、何か見える?」

指をさし、問いかける。

「む?…いや、何も見えんな。まだ遠いのではないか?」

「そうなのかな?でもこのスピードの感じだともう見えてもおかしくないと思うんだけど」

何だろう、索石が壊れたってことはないと思うんだけど。

私も凝視するが確かに見えない。

「いや待て…。見つけたぞ!」

「え!?どこ?」

私の目には映ってないように見える。

「違う!上だ!!」

「上?」

空を見るが何もないように見える。

しかし、しばらく見ていると雲の隙間から何か光っているものが大量に飛んでいるのが見えた。

「なに…?あれ…。燃えてるの?」

ものすごいスピードて何かが燃えながら飛んでいる。

20か30はあるだろうか。

1分も経たずに頭上を通り過ぎるだろう。

「あんな場所、届かない…」

そう思っているとズメイがこちらに向かって歩いてきた。

「我がやる、魔法石をこちらに」

「え!?てきるの?」

「むろん!嘘はつかん」

袋から3つほど魔法石を取り出そうとするがズメイは袋ごとふんだくった。

「え?」

「こういうものは出し惜しみは厳禁だ!」

袋をわしづかみにし、砲丸投げのような構えで止まる。

え!?投げるの!?500メートルはありそうだけど!

「ふぅ…気を…まだ…」

ものすごい集中している。気の高まりもすごい。本気でやる気だ。

そして集中が最大まで高り、一瞬の間の後、

「んどりゃあぁぁぁl!!」

袋が炎の集団へと飛んでいく。

ほんとに投げちゃったよ!

どんどん袋は立ち上っていき、この調子なら確かに届きそうだ。

そしてその場所へと到達した瞬間、

パパパパパパパパーーン!!

と大量の光が発生したのが見えた。


「やった!当たったよ!ズメイ…さん…?」

見るとズメイは両手を腰の後ろにして何か構えを取っている。

「奥義…」

ん?奥義!?

「超長距離!煉獄爆裂砲!!」

両手を前にするとものすごい勢いで気の塊が飛んで行った。

「す、すごい!」

あと技名が絶妙にダサい。

その気の塊は小さくなりながらもどんどん上へと伸びていく。

炎の集団はさっきの閃光で動きが止まっているようだ。

そして気の塊はその集団のところへたどり着くと、小さく分裂した。

その分裂は個々へと追尾して当て、次々と地面へ叩き落としていった。


「うちの規格外戦力はズメイさんで決定だね…」


そう思いながら落ちていく炎の集団を見た私だった。

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