第2の試練
「またやってしまった。すまぬ…」
「いや、もういいよ。起こってしまったことはしょうがない」
正直絶対トラブル起こすと思ってたから。
とはいえ試練が始まった以上もう後戻りできないし。
「第1の試練って言ってたよね?何個あるの?」
「3つと聞いている。内容は…詳しくはわからぬ」
申し訳なさそうに答える。
「ん?どういうこと?海王さんが作ったんじゃないの?」
「違う、先祖代々受け継がれてきたものだ。直接見たことはない」
何てやっかいな。
「はぁ…とにかく進もう」
「う、うむ…」
そうして私とやらかし海王は鉄の扉を開けて進んでいった。
開けてすぐ上に上る階段があり、見上げると何かがゆらゆらと揺れている。
「あれ?あそこ…」
進んでみるとゆらゆら揺れていたのは海面で空気が存在していた。
「海面だ!空気もある!」
ザブザブと上がっていき、部屋を見渡す。
50メートル以上ありそうな細長い奥行きがあり、最奥に何か台座のようなものが小さく見える。
「なんだろうあれ、っていうか暑い…」
遅れて海王が海面へと上がってきた。
「こんな場所はなかったはずだが。あぁ、この暑さ、ゆでイカになるな…」
そんな冗談を言っていると急に後ろでガコン!と音がする。
「え!?」「なんだ!?」
見ると檻が上から下りてきたようで海王が閉じ込められている。
登ってきた入口も同じ檻で防がれているのも見えた。
『第2の試練を開始します。奥のスイッチを10秒以内に押してください』
左右から炎がゴォ!と噴射され、ゆっくりと中央へ向かってきた。
『10…9…8…』
「うえ!?あのスイッチだね!行ってくる!」
「いいい、急いでくれ!!」
思いっきり走り出す。
が、すでに5秒経過。
走り出すまで一瞬戸惑って時間を食ってしまった。
『4…3…2…』
「うわあぁぁぁ!!間に合わない!」
このままでは焼け死んでしまう!
「今助ける!全開!アイスエリア!!」
『0…』
入口にいる海王が50メートル先の奥まで一瞬で天井に氷を生成する。
氷が溶けるまで3秒ほど時間の猶予ができた。
「ありがとう!これで…!ぐえっ!」
奥の壁に激突しながらもなんとかスイッチを押した。
『…第2の試練達成 次へお進みください』
炎が消え、ガコン!と檻が上がっていった。
「はぁ…はぁ…ほんと危なかった…」
役目を終えた氷が水となってボタボタと落ちている。
「死んだと思ったぞ」
海王が追いついてきたようだ。
「ありがとう、この氷がなかったら終わってたよ」
「私も間に合うとは思わなかった。髪の触手が少し焦げたぞ」
咄嗟だったらしい、間に合ってよかった…。
「でも、最後の試練だね」
先の扉を見つめる。
「気合入れていこう」
そうして最後の扉を開けた。
「この部屋は…」
かなり広い場所だ。
四方100メートルはありそう
「あ、あれは!」
奥の方を見ると何か赤く光っているものが見える。
「王者の玉だ!」
駆けだしたいけどこれ絶対罠だよね。
周りを警戒しながらゆっくりと進んでいく。
そしてある程度進んだところでドォン!と上から何か落ちてきた。
『最終試練を開始します。暴れるゴーレムを破壊してください』
「ヴオォォォォォ!!!」
10メートルはあるであろう岩のゴーレムがそこにいて叫びだした。
「これに勝つのぉ!?」
「やっかいだな…」




