詩 氷のうた
とても冷え切っているうた
私の歌う 温度のないもの
心なんてこめられない
感情なんて動かない
ただ綺麗で芸術的な音声を
垂れ流しているだけに過ぎない
歌う理由なんてない
歌わされる理由はあるけれど
何も思わない
何も考えない
ただ誰かが用意した言葉を
適切なリズムで奏で挙げるだけ
心がなくても歌は歌える
感情が動かなくても歌は奏でられる
「ストーリー」
私は歌手だ。
けれど、プロではない。
だって歌に心なんてこめられない。
歌を歌う事に対して、私の感情はふるえないから。