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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

クズな俺の恋話。

作者: 柚湊

クズな俺の恋話。

みなさんは恋をしたことはありますか?

今は同性愛や、ネット恋愛などいろんな恋愛が存在しますね。これはそんな、多様性な恋愛の話です。

俺はクズだ。

ネット恋愛しかしたことがない。何股もするし、浮気もする。

最初は興味本位だった。

ネットで性別を偽り、楽しく会話をしていた。その時の俺は体も心も女だった。だが、だんだんと自分を男の子として可愛がってくれるのが嬉しくなった。それから俺は、いろんなゲームやアプリで性別を男に偽った。

女の子も男の子も俺の事を可愛がってくれた。

ある時、俺は仲良くしていた人に告白された。彼は同性愛者のようで、女子のことが嫌いらしい。

その時はすごく罪悪感があった。でも、俺が相手に好意を抱いていないというわけでもなかった。自分が本当は女子だということはバレなければいいしと思い、付き合うことにした。

リアルで恋をしたことがない俺は、このドキドキ感がすごく嬉しかった。

俺はそのドキドキを求め、いろんなところで男子と偽り恋愛をして楽しんだ。元々腐女子だったから、自分が男子になって男子と付き合えばいい、と馬鹿なことも考えていた。

時間が経ち、ネットで性別を偽り続けて1年になった。その時の俺は、ネット恋愛に依存していた。顔の写真を送って欲しいと頼まれたり、ボイメが欲しいと頼まれることも増えた。髪は長いし、もちろん体は女子なので声が高い。それを上手く隠す必要があった。年はまだ中1なので、声変わりがきていないということにした。髪はパーカーのフードを被り隠していた。だが、フードを被った写真ばかりも嫌になり、髪を切りたいと親に言った。

その時の俺はもうすでに、心が男子になりかけていた。ネットで性別を偽る恋愛に依存したせいで、私生活でも自分は男子だと思い行動することが増えたのだ。メンズカットにしたいと親に頼むと、母は少し怖くなった。

「なんでメンズカットなの?普通のショートカットじゃだめなの?」「メンズって、男子っていうことだよ?」とたくさん質問された。

俺は「男の子になりたいから。」と言った。

すると母は、さらに質問をしてきた。

「男の子になりたいって何?」「男の子になってどうするの?」「何がしたいの?」

俺がメンズカットにしたいことを否定するような質問ばかりしてきたから、俺は泣きたくなった。

「別に男の子になって特別にしたいこととかはない。」と母に言った。

数日後、俺は母にかまわず髪を短く切った。

後ろは刈り上げ、ツーブロックも入れてもらい、とても満足いく髪型だった。見た目も男子に近づいたことが嬉しくて、たくさん写真を撮った。


さらに1年経っても、俺はネット恋愛をやめなかった。どうしても一途になれず、俺はいろんな人に惚れ、付き合った。いつか女子ということがバレるのだろうかと不安になることもあったが、意外とバレなかった。トランスジェンダーだっているんだ、そう怖がることもない。と思っても、やはり体が女子だと苦手な人もいるだろう。それがとても悔しかった。俺は男子になりたいと強く思うようになった。


なのに、現実の俺はかっこいいものも可愛いものも好きだ。中性的な服を着ても、好きな色は薄紫や水色で、塾の先生には女の子らしくていいねと言われた。やっぱり俺は男子じゃないのだろうか、でも女子にもなりたくない。と頭がパンクしそうになった。


ある日、俺はついに体が女子だと言える人ができた。名前は秋斗といい、秋斗も体は女子のようで、分かり合える友達ができてとても嬉しかった。

だが、秋斗は俺の事を好きらしい。俺はクズだから、そのとき既に二股していた。本命の方の彼氏を秋斗は知っていて、その彼氏と秋斗は仲良しだった。だから秋斗と付き合うことはなかなかできなかった。

俺は秋斗のことを恋愛として好きになったことは無い。だけど、お互いの秘密を知っている。付き合いやすいだろうとは思った。

彼氏は最近、俺に対して冷たくなった。今までで1番依存した人だったから、俺は酷く落ち込んだ。別れたら絶対に後悔する。



俺はもう、どうしたらいいかわからなくなってしまい、病んでしまった。男子になりたいという思いを受け止めてくれない親。自分は男子なのか女子なのか分からない。ネット恋愛しかしないし、浮気も平気でしている。それなのに依存体質だ。そんな自分が嫌になった。ネットのお悩み相談で、誰かに相談しても解決することはなかった。俺は生きるのが辛くなり、山の奥で首を吊った。



クズな俺の恋話。どうでしたか?

ホラーにするつもりはなかったのですが、ここからハッピーエンドに持っていく力がなく、結果このようになってしまいました。(終わり方めっちゃ雑で申し訳ないです。)主人公は自分が男子なのか女子なのかわからなくなりました。性別が定まっていない人のことをXジェンダーと言います。何もおかしいことではないので、胸を張って生きましょう!

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