《CODE:ARIA》

第1章 コードの記憶

第8章：止められない予告殺人《Scene 1：開かれたゲーム》

【現在時刻：PM7:18】

【タイムリミット：42分】

悠斗は昇降口を駆け抜ける。

ARIAの解析ウィンドウが並走するように投影されていた。

「002の予告対象、“無作為”ではありません。

　選ばれたのは、“この学校で最も矛盾した人間”です。」

「それって……どういう意味だ？」

「“正義を語りながら、嘘を隠している人間”。

　この校内に、その人物が一人存在します。」

ARIAが映し出したのは、**副校長・日下部（くさかべ）　玲子（れいこ）**のログ。

「……あの人が“嘘をついてる”？」

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