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《CODE:ARIA》  作者: Hachiroll
第1章 コードの記憶
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《プロローグ:声》

空が、やけに青すぎた。

父の葬儀の日にしては、ふさわしくないほどに。


喪服を着たまま校門をくぐると、制服姿のクラスメイトが遠巻きにこちらを見ていた。

ヒソヒソ声、伏せられる視線、そして……避けるような距離。


「おはよう、青山くん……その、元気?」


何気ないフリをしてかけられた言葉に、俺――青山悠斗は曖昧に笑って返す。


元気なわけないだろ。父が、死んだんだから。


**


自宅の書斎は、父の“聖域”だった。

立ち入り禁止――だったはずなのに、今は遺品整理という名目で無造作に段ボールが積まれている。


「勝手に、触らないでください。」


母が亡くなった時も、俺は同じように言った。

父は聞こえないふりをしていたけど、今、その逆をやっている自分に気づいて苦笑する。


重そうなPCの筐体が一台。画面は真っ黒だが、電源ケーブルだけは妙に新しく、何度か抜き差しされた痕がある。

キーボードの一番左上――ESCキーだけがピカピカに磨かれていた。


不意に、何かの“視線”を感じた。

振り返ると誰もいない。……けれど、空気が変わった気がした。


俺は何かに導かれるように、PCの電源を入れた。


ブゥゥン――と静かな駆動音が響き、画面に青白い文字が浮かび上がる。


起動シーケンス確認中:ARIA-V1.91

セキュリティコード:YUTO-AOYAMA

音声認証:起動条件一致


「……ARIA?」


すると、ヘッドホンの奥から、柔らかくて懐かしい――“あの声”が聞こえた。


「こんばんは、悠斗。……あなたに会えて、うれしいわ。」


俺は息を呑んだ。


……母の、声だった。


**


To be continued...


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