2喋る箒
少し離れに一息付ける場所を見つけた。ミリア「さっきの警官がバカで良かった」見た目のおかげで、配慮という名の隙を与えてもらえる事が多いのだ。にしてもこんな物騒なものを、まずどうしようか。捨てるにしても移動手段が損なわれるし、持っておいても同じような事がまた起こるだろう。ミリア「この"イチモツ"を気付かれないようにしないと……」 お前それジョークか? ミリア「え?」声「だからジョークか?」ミリア「誰だ!」気配は感じないしローブも光らない※(ミリアの着ているローブは敵意また何か分からないものが近づいてきた時にその方向に微弱に熱と光を放つ)声「手に持っているじゃないか」ミリア「何!?この銃」声「そうだ、私は15㎜魔方式飛行小銃0001号。ハウンドと読んでくれ銀髪のお嬢さん。でさっきのはジョークか?」ミリア「ジョークではないけど……何故銃が喋る」ハウンド「俺は作られた人格を宿したシステム。名前は忘れた。」ミリア「はぁ……大体分かったよハウンド君、君はどうせ面白魔法グッズ薬とかそういうのだろう、君を捨てて僕はこの荒れたところから市街地に移動しようと思うのだけど。他にも良い方法があるはずだ。」ハウンド「待ってくれ!少し偽装をすれば良いさ。物入れが2つ掛かってるだろ、その中に包帯がある。そいつで怪しいところぐるぐる巻きにして照準器も外すんだ」ミリア「オーケーハウンド君」…………
ミリア「これで良いだろうそこら辺の杖か箒かにしか見えない」ハウンド「上出来だ俺もただの箒に成り下がった気分だ。」後怪しまれるのは……自分の格好だけだ。ローブを脱げば良いだろう。ハウンド「その格好は何だ?」パンクTシャツにショートパンツ、銀髪に黒いカチューシャをした目付きの悪いいかにもといった少女。まあおかしな子として見れば何ら不思議なことは無い、これで怪しまれずにこの見知らぬな街を行けるだろう。