運転怖すぎ問題
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運転って怖すぎません???
あの固い鉄の塊が、私の足の踏み加減一つ……もしくはバイクなら手首のひねり加減一つで超スピードで走る。怖い、怖すぎる。
しかも周りもしっかり見なきゃだし、駐車は枠の中に入れなきゃいけないし、突然起こる予想外の出来事に瞬時に対応しなければならない。
ここまで読んでくれたならもうおわかりだろうが……私は運転が大、大、大を何個付けても足りないほど苦手である。
じゃあやらなきゃいいじゃん……と、それで許されるなら苦労はしない!
何を隠そうこの私、どうしようも無くド田舎に住んでいるのだ。
電車もバスもほぼ無いド田舎にとっての車という存在、運転という動作は……無ければ生活の全てが成り立たない必要不可欠なものなのである。
そんな場所で運転が超苦手という大変な性質を持って生まれてしまったのだ、こんなに恐ろしいことは無い。
……わかっている、「慣れ」だって言うんでしょう? 私だってもう数百回言われてきた。
でも怖いんだもん。むしろ怖くない要素が無いんだもん。
仕方なーく運転するときは、いつも全力で神に祈りながら、目バッキバキで「大丈夫……大丈夫……」って呟きながらやってるんだ。そんな運転手、私が同乗者なら嫌過ぎる。
さらにさらに残念なことに、私は運転をしていると恐怖のあまり性格が捻じ曲がってしまう。
心というのは余裕の無い極限状態におかれると、こうなってしまうものなのかと身を以て感じる程だ。
どのようになるかと言うと……自分でも信じたくは無いがめちゃくちゃ荒れる。
ちょっと路側帯から飛び出している自転車や原付を追い抜くのが怖すぎて文句を言いながらガンを飛ばし、駐車の際など良かれと思って助言をしてくれる助手席の母にブチ切れる始末。
あまりにも申し訳なさ過ぎる、本当にごめんなさい。
今にも号泣しそうなほどの恐怖を必死で抑えようとすると、何故か感情は怒りに変わってしまうのだ。人体って不思議。
正直この自分の一面を認めたく無いのも、運転が嫌いな理由の一端ではある。
たまにインターネットの記事などで「運転をしていると本性が出る」と書いてあるのを見ると、「え、私の本性これ⁉」と激しく絶望する。最悪じゃないか、どうするんだ。
ちなみにバイク(原付)に乗っていた時代はあるものの、一度国道で転けた際、怪我をして痛かったのは然ることながら、もし転がったバイクが車道に出ていたら他を巻き込んで大事故を引き起こしていたな……と思うとあまりに怖くなって乗れなくなった。
結局のところは、自分に責任を負えるだけの自信が無いのだろうと思う。
誰か自信を分けてくれないか。
全世界の自動車会社さんへ、早急に自動運転の車作ってくださいお願いだから。