家族になるということは
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この日記をいくつか見てくれている人には耳にタコが出来るような情報だろうが、私はそれはもうべらぼうに可愛いうさぎを飼っている。
如何ほど可愛いかは語り出すと切りが無いので一旦置いておいて……さて皆様、「部屋んぽ」はご存じだろうか。
何となく字面から想像が付くかも知れない。部屋んぽはお部屋でお散歩、の略だ。
うさぎを健康に飼うためには、うさぎにのびのび自由に遊んでもらう時間……つまりは部屋んぽの時間が必要不可欠なのだ。
なのでうちのうさぎは基本的にケージの中で過ごしているものの、一日三時間、サークルと呼ばれる広めに柵で区切ったエリアで遊んでもらっている。その時間内は極力、私もサークル内で一緒に過ごしている。
少々狭いかもしれないが、私の六畳の部屋で取れる限界ギリギリ……もうみっちみちのスペースだ。
部屋の中全部を散歩させてあげられたらいいのだが、コードも電子機器もいっぱいあるのだ。目の前のものをなんでも食ってしまう君には危険過ぎる、うさぎ我慢してくれ。
さあ前置きが長くなったが、今日はそのサークルの中で私とうさぎがどのように過ごしているかを紹介したい。
と言っても……特別なことをしているわけではない。
たまにちょっと撫でて、もーっと撫でたくなったらめちゃくちゃ撫でる。時には追いかけっこしたり、うさぎが甘えて来た場合はいっぱい構ったり。
しかし基本的には一人と一匹は自由に過ごしている。
私はソシャゲのデイリーミッションをこなしたり、YouTubeを見たり。うさぎはうさぎで横になったり寝たり玩具で遊んだり。
もちろん危ないことをしそうな時などは止めるが……サークル内にはそもそも危ない物は置かないようにしてるのでそれもあまり無い。
各々で遊ぶなら……じゃあ一緒に居る必要は無いのか? それは違うと断言できる。
私はうさぎが傍に居てくれたら安心する。隣ですやすや寝息を立ててくれたらすごく幸せだ。
うさぎはうさぎで、私がサークルの外に居るときはソワソワしている。中に入ってきたらすごく喜んで走り回って、満足したように寝たり、ご飯を食べたりし始める。
別々のことをして過ごしていても、同じ空間で、同じ時間を共有するのが幸せで癒されて……一緒に居ること、それ自体がかけがえのないことなのだ。
うさぎよ。私たちはいつの間にやら、本当の家族になっていたみたいだ。
君と家族になれてとっても嬉しいよ。だから……掃除のために一時的に集めた、君のうんちがいっぱい入った箱をひっくり返そうとするのはやめてくれないか。
あと、どう考えても自分のこと呼ばれてるってわかってる顔してるのに思いっきりスルーしてくるのも寂しいんだが。
さらにさらに、嫌いな固めの草を遠くまで放り投げるのはやめなさい。絶対に意地でも食わんという意思表示か、食いなさい。固いのは歯や腸にいいんだから。
……でもそんなところも可愛いよ。何でもいいから元気でいてくれ。
先日、君の片目がちょっと赤くなって涙が出ただけで、私はもうめちゃくちゃに心配してしまったんだから。
同じ「生き物」ということ以外は何もかも違う私の家族。今日も愛してるよ。