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人体にビビる日々

****


 (みな)さん、苦手(にがて)人体(じんたい)部位(ぶい)はあるだろうか。


 (わたし)はある。(あし)(ゆび)だ。


 まだ(ちい)さい(ころ)自分(じぶん)裸足(はだし)(あし)(ゆび)()て「うわっ、なんか(こわ)い」と(おも)ってしまい、それからしばらくは真夏(まなつ)だろうが靴下(くつした)()生活(せいかつ)をしていた。


 最近(さいきん)(あし)(ゆび)()ることもまぁ()れては()た。


 裸足(はだし)()ごすことも出来(でき)るようになったものの……やはり「うわ」と(おも)気持(きも)ちはどうしても()()ることは()い。


 (なつ)なんて(まち)ゆく(ひと)みんなサンダルで、(あし)(ゆび)のオンパレードだ。


 (わたし)はその(たび)に「(あし)(ゆび)だ……」と(おも)ってはいるものの、だからどうするということも()今日(こんにち)まで()きてきている。


 ()(ゆび)も、(あし)(ゆび)よりはかなりマシだがちょっと「なんか(すご)い」って(おも)う。


 自分(じぶん)にも全部(ぜんぶ)二十(にじゅっ)(ぽん)()いてるのに、そんな感情(かんじょう)()つのはなかなかに面倒(めんどう)くさい。



 ()(ゆび)(あし)(ゆび)を「うわ」って(おも)うと(なに)(わる)いか。


 そう、()()くときに非情(ひじょう)(こま)る。手足(てあし)(あい)()められない。


 ()フェチ(あし)フェチの(ひと)()手足(てあし)はめちゃんこ上手(うま)い。()ただけで()きなんだろうなと(つた)わるのだ。


 (あい)()いため(わたし)一向(いっこう)()(あし)上手(うま)くならない。


 自分(じぶん)手足(てあし)を「うわ」と(おも)いながら写真(しゃしん)()り、それを参考(さんこう)になんとか()いている。


 ちなみに(わたし)創作(そうさく)小説(しょうせつ)には、(つね)(そで)なし(たん)パンの夏服(なつふく)()ごす少年(しょうねん)がいるのだが……この()靴下(くつした)運動(うんどう)(ぐつ)()いているのは当然(とうぜん)(わたし)(あし)(ゆび)苦手(にがて)だからである。


 創作(そうさく)にも影響(えいきょう)(およ)ぼす(あし)(ゆび)(おそ)るべし。



 あと心臓(しんぞう)鼓動(こどう)(みゃく)なんかも苦手(にがて)だ。


 当然(とうぜん)なのだが「うわ!()きてる!」と(かん)じて、(みょう)にソワソワしてゾクゾクしてしまう。


 (ほね)とかもなんか(こわ)い。


 自分(じぶん)のあばら(ぼね)とか(さわ)るとぎゃーってなる。()ってるうさぎを()()げたときに(さわ)ったときも「うわー!」ってなる。


(ほね)だ!」って。()たり(まえ)だ、(ほね)である。


 (とく)にうさぎの(ほね)堅焼(かたや)きせんべいくらい(もろ)いのでヒヤヒヤだ。


 ()とかも()るとゾクゾクする。絶対(ぜったい)医者(いしゃ)にはなれないだろうと(つよ)(おも)う。


 ()(なか)医療(いりょう)関係者(かんけいしゃ)はすごい。



 何故(なぜ)だろう、自分(じぶん)にもある部位(ぶい)(こわ)いって……()(もの)としての実感(じっかん)()いのであろうか。


 まぁしかし、大切(たいせつ)家族(かぞく)(からだ)部位(ぶい)などは多少(たしょう)なりとも(いと)おしく(かん)じるので、まだ人間(にんげん)として大事(だいじ)部分(ぶぶん)(こころ)(のこ)っているのだろう。(からだ)部位(ぶい)(こわ)いモンスターにはなりきっていない。


 内臓(ないぞう)があることもわかってる。心臓(しんぞう)(うご)いているから()きていて、(ほね)筋肉(きんにく)があるから()っていられる。わかっているのだ。


 ……ただちょっと()()らしたい。やっぱり(かんが)えるとなんだか(こわ)い。


 ()(もの)()(もの)たらしめるのはそれらの部位(ぶい)だ。わかっている、わかっているとも。しかし!


 ……やっぱりもう(すこ)しの(あいだ)だけでいいから、人間(にんげん)をファンタジーっぽく()てもいいだろうか。


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