女神仲間をご紹介!?〜ミートスパ
先日のいくら丼は大変美味であった。
「私は食べたいものがあるのだ!」
「ミハ様。突然どうなさりましたか?」
どうしても猛烈に食べたいものがあるときってあるよね。
そんなことを考えていたら、ドアがトントンされて、先輩が入ってきた。
「ねぇ、新人ちゃーん! 女神仲間を紹介していい? 泥パックを自慢したら、どうしても会いたいって言うのよー……」
「先輩が増えるんですね!」
「……はじめまして。食の女神をしております。ルファルアと申します」
ザ・清純派女神が出てきた。いい匂いがする気がする。え、このお方と先輩が知り合いなの……?
「なによ、その目? 何か言いたいことがあるわけ?」
「何にもございません!!」
慌てて首を振ると、ルファルア神様がおっしゃった。
「泥パックというものをお譲りいただきたくて……お礼に挽肉ーをたくさん持って参りました」
事前にお礼の品まで用意するだと!? この女神、できるな!
「ありがとうございます! どうぞどうぞ。泥パックもお持ち帰りください!!」
「ありがとうございます」
「なによ、態度が違いすぎることない? ちょっと、話聞いてるの!?」
「さぁ、リク! 材料も手に入ったし、レッツクッキングだよ!」
「女神様放置でいいんですか? まぁ、ミハ様についていきますけど」
ミートスパ! 食べたかったんだー。残ったミートソースであれも……ぐふふ。
「ミートスパを作ります! パスタを茹でる! その間に、ひき肉、刻んだ玉ねぎをオリーブオイルで炒めるよ!」
「刻んだ玉ねぎはどこから出てきたんですか、ミハ様!」
「ふっふっふー事前に買っておいたんだよ。魔法でね」
「肉の色が変わって玉ねぎも火が通ったら、赤ワインを少し入れて、アルコールを飛ばす。そこに、ウスターソース、ケチャップ、ナツメグ、刻みニンニク、コンソメを入れるよ……お好みでトマト缶を入れてもいいんだけど、今回は早く食べたいからなしで!」
「とろっとしてきたら、茹で上がったパスタの汁を少し入れて……。ミートソースをかけたら、粉チーズをかけて完成!」
「新人ちゃん! それ、食べさせてちょうだい! お礼はするわ!」
「私もいただけると嬉しいです」
お礼という名の貢物を差し出す女神たちとリク。
さぁおいしくいただきましょうか!
「余ったミートソースを使うのが楽しみ!」




