表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
食の女神になりました〜異世界で家庭料理をクッキング!  作者: 碧井 汐桜香


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/21

のんびりお食事の会でしたーとろとろスクランブルエッグ、ハンバーグ、オニオンスープ

「泥パックも届けたし、のんびり美味しいものでも食べたいなー」


「ん? 新人ちゃん。それは何?」


「先輩! これは、泥パックと唇スクラブですよ!」


「へー……」


 先輩の乙女のような……いや、乙女なんだけど、キラキラした瞳を見て、私は思わず提案した。


「よかったら、使いますか?」


「え!? いいの!?? ありがとうー! 新人ちゃん!」



 いそいそと泥パックと唇スクラブを回収した先輩に、そっと声をかける。



「スクラブは撫でるように、優しく使ってくださいね!」


「あ、そうだわ! 新人ちゃんにお礼をあげるわ」



 どこかの毛髪少な……ごほんごほん。権力者たちと違って即座にお礼の品までくれる先輩の優しさに感動しながら、差し出された木箱を開ける。



「うわぁ!」


「トサカ村名産の産みたて卵ーよ! モーモー村の名産品も適当に入れておいたわ! このあたりがあれば、結構いろいろ作れるでしょ?」


 ウインクをこちらに投げて、部屋を出て行こうとする先輩に大きな声でお礼を言った。


「ありがとうございます!!」







 すぐさまキッチンに移動して、準備をする。


「ミハ様。お手伝いさせてください」


「ありがとう、リク。じゃあ、お皿を出しておいてもらっていいかな? あと、サラダにしたいから、適当に野菜並べておいてもらっていい?」


「もちろんです」



 やる気に満ち溢れているリクにいろいろおまかせして、料理を開始する。



「先にハンバーグの下準備をしようかな! パン粉をボウルに入れて、牛乳に浸して放っておく。ひき肉は冷たいと手がしんどいから、少し室温に戻し……もしかして、魔法でこねたらそのままでもいける?」


 過去一かもしれない魔法の使い方に少しワクワクしながら、今回は冷たいまま魔法でチャレンジすることにした。冷たい方が美味しい気がするし……レシピ見てるといろんなやり方があるけど。


「玉ねぎをめちゃくちゃみじん切りを魔法でポイっと終わらせて、バターでじっくり飴色になるように炒める。いい感じの茶色になったら、お水とコンソメを入れてじっくり煮込む。出来上がったら、粗熱をとって、ブレンダー……これも魔法でいけるかな? ブーンとして完成」



 冷めちゃうと嫌だから、魔法で保温しておいて、先にハンバーグを焼こうかな?




「牛乳でひたひたにしたパン粉入りボウルに、塩胡椒とナツメグと卵を入れてよく混ぜる。ナツメグは入れるほどハンバーグっぽい味になる! 私の偏見! そこにひき肉を入れてこねこねする。いけ! 魔法! いい感じにできたら、ハンバーグ型にまとめて、空気を抜いて整形する。その間に、フライパンに薄切りニンニクとオリーブオイルでいい匂いがする物体を作っておいて……中火で焼く。焼き目がついたら裏返して、弱火にして蓋をして様子見ながら焼く。箸をぶっ刺して肉汁じゅわーってしたら、出来上がり」


「……ミハ様、今日口が悪いですね?」


「お肉を前にしたら、つい……ごめん。じゃあ、お詫びにチーズインハンバーグも作っておくね?」


 先輩の魔法の箱の中には、チーズも入っていたから。牛ひき肉と乳製品が一緒に入ってて、牛のことを思うと少し悲しい気持ちになったのは内緒。



「焼き終わった肉汁フライパンでついでにバターでにんじんソテーを作って、そのあと、赤ワインとお醤油とみりんとウスターソースとケチャップでソースも作っておく。ワインこのまま飲んでいいかな?」


「ミハ様?」


「はい、では次に、とろとろスクランブルエッグを作ります。卵二個に粉チーズをかけます」


「ミハ様、そんなにかけていいんですか?」


「私的には、白い絨毯かな?ってレベルまでかけるけど、もっとかけても美味しいと思う」


「そんなに……」


「塩胡椒を少し振って生クリームも少し入れてよく混ぜたら、洗ったフライパンにバターを入れて、溶かす。生クリームだと重すぎたら牛乳でもいいけど、今回は新鮮そうな生クリームあったから、そちらにさせてもらいます。ちなみにガーリックパウダーとか入れても美味しいよ? 入れる?」


「うーん……じゃあ、ありでお願いします」


「りょうかーい。菜箸で一本線を引いて卵の線に少し火が通るかな?くらいで、火を一気に弱めてとろ火にします。そこに卵を一気に入れて、ひたすら混ぜる」


「それって最初からとろ火じゃだめなんですか?」


「たくさん混ぜる気力があれば、いいと思うよ?」


「なるほどです」


「ひたすら混ぜ続けて、少し固まってきたかな、くらいで火を止めて混ぜ続ける」


「ほぼ生じゃないですか?」


「少しとろっとしてるよ? 余熱で少しトロトロ感が増したら、お皿に取って……。あ、外側だけ固めたかったら、余熱の時に混ぜなくてもいいかも!」


「ミハ様、気合い入ってますね」


「私の大好物だからね」


「お好みでケチャップとかかけて完成! 魔法で全部ほかほかにしたけど、サラダできてる?」


「はい!」


「ソースで一緒に食べてもいいし、ドレッシングでもいいけど、どっちがいいかな?」


「では、ソースでいただきます」


「パンを添えて、完成ー!」



「「いただきます!」」


「これ、ミハ様おすすめってだけあって、スクランブルエッグとろとろで、美味しいですね!」


「ふふーん。でしょー?」


「このオニオンスープにチーズ入れてもいいですか?」


「なにそれ! 私もやりたい! パンも少し焼いてくるよ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ