泥パック作りでしたーーひじきごはん、鶏のハニーマスタード焼き
「食の神よ。妻たちをもう押さえきれんのだが、泥パックとやらは、できたか?」
潮干狩りを楽しんだ翌日、ふー、とくつろいでいたら、ついに督促された。しかも、偉い人たち集団で直々に、ときた。
さてと、泥パックも作りますか! と、その前に腹ごしらえしたいなー。
「先にご飯を……すみません、すぐに作ります」
とてもじゃないけど、先に食べられなさそうな顔をされた。
「ではでは、泥を魔法で……できるかな?」
一か八か、魔法で不純物を取り除いてみた。料理みたいな感じだし、いけるかなと思ったら、ギリギリいけたらしい。
「塗ってみて……うん。いい感じ」
「おおおぉ! これが! では、」
「あ、そうだ! 唇スクラブも作ろ!」
「……食の神よ、待っているから妻たちの分も頼みたい」
はちみつと砂糖に……そうだ、梅の種の固いところを魔法で粉にしたらいけるかな?
スクラブっぽくなったそれを塗ってみたら、唇もぷるっとした気がするから、完成で。
梅の種って肌につけても大丈夫だよね? 私が大丈夫なら、みんないけるかな? 少し不安に感じながら、完成品を渡してご飯作りに取り掛かる。
「余ったはちみつもあるし、鶏のハニーマスタード焼きとひじきごはんで!」
いつものキッチンに移動し、料理を始める。
「鶏肉にはちみつ、マスタードと少しのお醤油、みりんをつけおき。その間にひじきご飯を作るよ。ひじきは水で戻して、にんじん細かく切って、油揚げの油抜きをしたら細かく切って、料理酒、みりん、醤油、味付けの昆布を入れたら、水とお米を入れて炊飯! オリーブオイルを入れたフライパンを火にかけ、潰したにんにくで香り漬けしたら、お肉を突っ込む。焼けたら、サラダと一緒にお皿に乗せて、蜂蜜とマスタードを混ぜたソースを追加で少しかけたら完成。朝ごはん代わりだから、プレートご飯的な感じで」
「いただきます!」
「甘辛いのって美味しいんですね、ミハ様」




