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食の女神になりました〜異世界で家庭料理をクッキング!  作者: 碧井 汐桜香


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16/21

梅の里に参上!でしたー梅酒、梅シロップ、鰯の梅煮、沢庵

「梅が取りに行きたいです!」


「先輩に任せなさい!? ミハちゃん!」


「ありがとうございます!」





「わぁ! 梅の里についた!」


「どう? すごいでしょー?」


「梅の実! とっていいんでしょうか……?」


「いいに決まってるわよ! この里の梅は誰でも自由に取っていいことになってるのよ!」




 先輩のその言葉を聞いて、私は全力で梅の実をもぎ始めた。梅シロップや梅酒用の青い梅に、梅干し用の完熟の黄色い梅をとった。





「これくらいで、梅酒作ります!」


「お嬢ちゃんが大人になったら飲むのか?」


「な!?」


 通りすがりのおじさんたちにからかわれながら、梅を必死に運ぶ。



「ミハ様。手伝いますよ」


「先輩。ちょっとお料理してきますね?」


「えぇ、のんびり飲みながら待ってるわー」


 買った梅酒を飲んでのんびりしてる先輩を横目に、キッチンを展開する。



「はい! 魔法でいけるか試すよ?」


 梅の下処理を魔法で済ませられるかやってみる。下手を取ったり洗って拭いたりちょっと手間なんだよね……。


「できた!」


 魔法で消毒のイメージをしたら、無事綺麗になった瓶に、梅の実→氷砂糖→梅の実と交互に詰め込み、最後に酒を突っ込む。

 1年くらい経過するように、魔法で漬け込む。時々回しながらね。


 同時に、お酒を入れない梅シロップも作り上げる。


 あと、熟している梅で梅干しも作る。塩→梅の実→塩と漬けて、最後に重石を乗せる。めんどくさいから、袋に水入れて二重にしたやつでいきます。時間経過させて、水ーー白梅酢ーーが上がってきたら、赤紫蘇を加える。赤紫蘇は、塩でモミモミしてしっかり赤を抜くよ。また時間経過の魔法をかけておく。昼だけ干して、その後2日は干しっぱなし。魔法ですぐだけどね。


 ついでに、大根も干す。干し終わったら、酢と塩と砂糖を入れて漬け込む。



「そろそろ、街に戻りましょ?」


 リクにそう伝えて、先輩のところに戻る。先輩が出来上がる前に転移してもらわないと。



「先輩。戻りますよ?」


「あと一杯だけぇー」


「戻してください」


「……はぁい」


 街に戻って、家で先輩を寝かせる。



「ミハ様ー!」


 リクが何か箱を持ってやってきた。


「リク? なにそれ?」


「さっき、権力者の使いが来て、余ってるからお裾分けですって」


「お悩み隊か……って鰯!? 梅煮にしよう! キッチン行ってくる!」




 鰯を抱えて、キッチンに飛び込む。梅酒の梅を取り出して、追加の時間経過魔法をかける。

 梅酒の梅を入れて、鰯と酒とみりんと醤油と砂糖と少しだけ生姜を入れる。圧力鍋はわからないけど、魔法で短縮しながらじっくりコトコト煮込んでアルコールをしっかり飛ばす。



「できたよー!」


 食べ物を用意して、リクを呼ぶ。梅酒を注いでいたら、目を覚ました先輩までやってきた。


「うめしゅー」


「先輩、飲み過ぎですよ?」


 二杯目から梅シロップジュースに差し替えて、ご飯と鰯の梅煮に梅干し、たくあんと和風なご飯を楽しんだ。




「あ、泥パックのこと忘れてた」


 お悩み隊の人たちはプレッシャーをかけに来てたのか、と気づき、慌てて泥パックについて考え始めたのだった。

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