第1章 1話 二人の出会い
新しくはじめました
「あーーーーー、明日どーしよーかなー」
俺ーー矢神光太は明日の好きな人との【お出かけ】をどうしようか悩んでいた。
いや、だってさ呼び出されたんだよ?「line」で、「明日暇?一緒に出掛けよー」って言われたら行くしかないじゃん⁉
「あーーヤバイヤバイ、緊張してきた......そういえばなんでこんなに仲良くなってるんだろう?」
実は俺の好きな人ーー月読千秋とは去年までは仲いいどころか一度も同じクラスになったことがない。
(あの日、もし俺が怪我していなかったら......)
そう思うと胸が苦しくなる。乙女か、俺は。
そして俺はあの日のことを思い出した......
「うわっっ!」
「ど、どうした!!」
「左足を...踏まれた......!」
俺はサッカー部のキーパーをしていた。大会前だったから必死に練習していたらちょっとアクシデントが起こった。
「少し痛めているので一週間は運動を控えてください」
俺はすぐに病院にいき診察してもらった。
不幸中の幸いだった、折れていなくて。
「ありがとうございました」
翌日、体育会の練習があったがもちろん見学だった。
テントで見学していたが周りに友達はいなかったら。
ーーただ隣でかわいい女子も見学していた。
少し癖っ毛な黒髪で、かわいい人だった。
(お互い話し相手はいないし話しかけてみるか)
そう思い、「あの......話しませんか?」戸声をかけた。
「?はい」(いや、声かわよ!)
「あー、えっと、名前教えてくれる?」
すると、はい、といって、
「月読千秋です。みんなには月読と呼ばれます」
「俺の名前は矢神光太だ。あと敬語じゃなくていいよ」
「は......うん」
「少しだけどよろしく」
そして俺たちはリレーの練習中に趣味や、小学校の話をした。
月読がアニメ好きと知り、二人で楽しく話した。
「へー、MAO好きなんだ」
「うん、あれめっっっちゃ好きなんだよ」
MAOとは「マジック·アンド·オフライン」の略で世界中で人気のアニメである。
「あとさー......」キーンコーン......
授業が終わってしまった。
「あーあ、もっと話したかったのにぃー」
「はは、でもまた話せるといいな」
「うん!!」
「じゃあまた!楽しかった」
「私も!!」
こうして出会うことのないはずだった二人が出会った。
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