第八話 バスタに説教、スキル付与
投稿に日がだいぶ空いてしまって申し訳ないです。
用事がひと段落ついたようなのでまたどんどん投稿していけるように頑張ります。
では、ごゆっくーりー。
案の定、家に帰ると父さんが玄関で腕を組んで待っていた。あ〜これヤバイやつや。
「バスタ、父さんはお前に言いたいことがいくつか、あるが答えてくれるな?」
ヒィィ、満面の笑みだ。あそこまで笑顔の父さんを見たことがない。
「一つ目、どこに行ってたかは、森しかないから聞かないがそこで何してた?」
いやぁ、そんなストレートに聞かれるとは。
「魔物と戦ってました。」
「なにっ、魔物だと。ここの森は高難度に指定されている森だぞ。どんな魔物と戦ったんだ?」
見た目がすごいスライム(マッシュスライム)ならまだしもゴブリン13体や俺の後ろに隠れてるフィルナ
(プラチナバード)とか答えたらどうなるんだろ。
まあ、言ってみたら分かるか。
「マッシュスライム一体とゴブリン13体、
あとはこの娘かな。」
うん、嘘は言ってない。
「まずはその女の子の話を聞かせてくれ。」
「まず、この女の子は魔物なんだよ。フィルナ自己紹介をして。」
「うん、わかったよバスタ。私の名前はフィルナ・ヴァルドル。魔物で言ったらよく本で目にする、
ライトニングヴァルキリーって言うんだけど。」
あ〜思い出した。よく絵本やら童話やらに出てたな。絵と全然違うけど。
あとの細かい話や神樹の雫の話もフィルナがしてくれた。
「おい、今ライトニングヴァルキリーって言ったのか?この世界の災害の一体じゃねぇか。しかもバスタ、手と足に違和感はないのか?」
へぇ〜世界の災害って言われてるんだ。それは初耳だな。覚えとこ。
「問題ないよ。むしろ前のときより魔力の流れとか筋力は上がっているよ。」
うん問題ないとおもう。
「ならいいが。じゃあフィルナ、今日からここで暮らせ。フィルナは問題ないだろ。」
凄い展開になってきたな、、、
「うん、ありがとう。なんて呼べばいいかな?うーんお父さん?」
「なんかバスタに妹が出来たみたいだ。」
父さんは嬉しそうだ。
「バスタ、フィルナは一応災害級の魔物だが女の子なんだ。バスタが死ぬまで一緒にいてくれるんだから大事にしろよ。」
そんなの当たり前だ。俺が死にかけてたときの命の恩人(主にフィルナのせい)なんだから。
「もちろんだよ、父さん。」
「じゃあ質問二つ目、スライムは簡単に倒せるからいい。どうやってゴブリン13体だっけか?それを切り抜けたんだ?」
この話は説明に時間がかかる。爆発の魔法に感謝。
〜説明中〜
「ほー中々やるな、本番に強いんだな。ホントに俺らの子供は凄いな。5歳でこの強さはあと5年位で俺をはるかに超えそうだな。」
ステータス的には父さんと勝負をしても勝てそうなんだが、やはり戦闘経験の差が大きいのかな?
「さてバスタ、聞きたいことは一通り聞いた。ここからは母さんを交えて説教だ。フィルナは二階にあるバスタの部屋で先に寝てなさい。」
「うげっ」
「はーい」
はぁ、いつ終わるんだろ。
結論的に言うと昼頃まで怒られた。
母さんが父さんより怖いことを初めて知った。
あとこの件から俺は今日から3年間家の裏までしか出ては行けなくなった。仕方のないことだが。
あと怒られすぎて眠い。
俺の部屋に入るとフィルナがまだ寝ていた。俺も寝たいのだが。まぁベットも広いから俺もベットに入ろ。
すごい恋人みたいになってる。そんなことを考えているうちに俺の意識が深い闇に落ちていった。
目が覚めると俺はフィルナに抱き寄せられていた。ホールドがめちゃくちゃキツイ。唇がすごい近い。5歳児に中学生くらいの女の子に抱かれている状態は犯罪臭を感じる。
そんなことを考えているとフィルナの目が覚め出したようだ。
「んぅ〜おわぁよぉー。」
寝ぼけてるフィルナにドキッとしてしまった、、、もちろん可愛いからね。
「うん。フィルナおはよう。もう夕方だよ。あとそろそろ腕どけて。恥ずかしいから。」
フィルナはハッとなって腕をほどき顔を赤くして俺から掛け布団を剥ぎ取り被り込んだ。
いやそんなことされたら俺が悪いみたいになっちゃうじゃん。勘弁してほしい。
あ、忘れてたけどこれ聞かなきゃ、
「フィルナ俺にスキル何かくれないの?あれだけ頑張ったから、スキル欲しいんだけど。あと言えば俺のことのこと殺しかけたから2個ほしいのだけど。」
ここは欲張ってみる。
「ダメだよ。スキル付与の内容見たでしょ。一個しかあげられないよ。」
あ、そっか。忘れてた。
「で、バスタは何が欲しいの?好きなのあげるよ。」
よしきた。
「うーむ、、、」
いいスキルが多すぎて悩む。でもここは時空魔法かな。
カッコいいから、なまえが。
時空魔法:時間と空間の魔法の複合スキル。
アイテムを収納したり転移したり物体の時間を早めたり遅めたりできる。
はい、最強ー。
「時空魔法で頼む。これはいいスキルだからな。」
さて、あとで実験だ。
「わかった。じゃあ目を閉じて。」
俺は言われた通りにする。
すると俺の唇に何か優しい感触を感じる。俺はびっくりして目を開ける。するとフィルナは俺にキスをしている。
フィルナの顔がもうリンゴみたいになってて余計に可愛い。
「これで終わりだよ。」
「あぁ、ありがてう。」
俺もだいぶ顔が赤いと思う。しかも言葉噛んでるし。
それと、スキル付与はキスしないとできないのか。鑑定の説明ではそんなこと書いてなかったんだけどなぁ。まだ鑑定のレベルが低いってことか。
俺のスキルでも見よっと。
バスタ・ソフィー
スキル
鑑定 サーチ 賢者 ???(残り7)
レベルアップ時オールステータス成長増加
体術(5) 剣術(3)
時空魔法(10)
スキルが少しずつ増えてきた。それに体術と剣術のスキルレベルが上がってる。賢者のスキルに対応してるのは全属性魔法(火、水、風、土、光、闇)だからな、それ以外の魔法を習得していきたい。
とりあえずこれからのことを考えていかないとな。
今のところ結構なタイトル詐欺感が否めない件については深く考えないでください。すいません。ここからは都市の学校に入るとかのストーリーを考えています。
まだまだ遠くなりそうですね。
気長に待っていただけると嬉しい限りです。