第七話 森の主と試合そして新しい出会い
いやぁ、森の主と戦闘ですね。表現の仕方が悪いかもしれませんがよろしくお願いします。誤字、脱字があれば教えて下さい。
では、ごゆっくーり。
「いやいや、どうゆうことですか?」
いきなり殺さないから勝負してくれとか、この鳥頭おかしいだろ。
《理由か?そんなの決まっているだろ。以前、小僧と同じく鑑定スキル持ちのやつがいたんだが、そいつは勇者と呼ばれていたよ。勝負をしたんだが負けたんだ。だから勇者と行動を共にしてたんだが勇者は、五十年前に死んでしまってからは今の今まで退屈でな。暇つぶしをしたいのだよ。」
絶対暇つぶしって、言って、【殺しあい】って読むやつでしょ。
それは置いといて。
鑑定スキルを勇者が持っていたのか。それは中々すごいことだと思う。つか勝負すんの別に俺じゃなくてもよくない?
「なぜ、俺なんですか?鑑定スキル持ちは他にもいるはずですよね?」
こんな話をしてるより早く帰って寝たい。五歳児の体じゃ睡魔に耐えれる気がしない。
《鑑定スキル持ちは世界に四人しかいないからな。だから、小僧と一本やりたくてな。》
四人いるのかよ。
「俺の体みたらわかると思うけど、こんな小さい子供に何か出来るって期待してるんですか?」
まぁ、最もな意見だろう。
《いや別にいいんだ。一本取れたら、好きなスキル一つ上げようと思ってたんだけど。》
く、なるほどね。
「試合して下さい。お願いします。」
俺は即答した。殺されることは多分ないはずだから勝負してもいいだろう。それに勇者と共に行動した魔物の実力を見たい。ステータスじゃなくて戦い方を。できれば参考にしたい。
《じゃあ、こっちに来い。移動するぞ。》
「どこに?」
帰るのめんどくさいから、これ以上離れたくない。
《空間魔法の中だ。》と言うと鳥は魔法を唱えた。
ん?何だここは?暗い森の中から明るい平野に切り替わったぞ。それより鑑定で見たときにないスキルがあることの方がおかしいだろ。
《小僧、見えるものが全てではないぞ。では行くぞ。!》
うおっ、あの鳥の体が消えた。だがサーチスキルが感知している。さすがにそれには気づいてないようだ。
ここはどっちか羽に一撃を入れることが大事だな。
スキルで感知してるからってそれに体が完璧に対応できるわけがないからな。
来た。右斜め後ろからだ、。なんてすごい速度だ。いや、だが当てる。あと五十、、、二十五、、十
「今だっっ。」
当てた!!だが羽を切り落とさなくてはならない。
俺は氷で作った剣で羽を父さんに教わった型通りに斬っていく。
《ガ、ハァ、。》
プラチナバードも苦痛の声を上げる。
「、、、パキッ、、」
駄目だ。羽の半分もいかない所で俺の剣が折れてしまった。もちろんそのまま俺は吹き飛ばされる。
人生初こんなに吹き飛ばされた。と感心している場合でもなく、俺は即座に風魔法をかけて勢いを抑えていく。風魔法は便利なのは、父さんから聞いている。
だが元いた場所から軽く見ても三百メートルは飛んでいる。
《さすがだ。やるな、少しだけ本気を出す。》
おいおい、あれで本気じゃないとか俺死ぬぞ。
またプラチナバードの姿が虚空に消える。だが、サーチがプラチナバードをがっちりと感知しているため。俺は居場所がわかる。さて氷の剣が折れてしまったので新しく二本作り出す。今度は二刀流だ。これは、父さんが俺と模擬試合をするときによく二刀流にしているから俺もそれを真似る。
父さんの二刀流との型にはカウンターがある。それは相手が圧倒的に強くないとできない。なぜならコイツになら塞がれないだろうと思ってしまうからだ。
さていくぞ。プラチナバード。
俺はカウンターの構えを取る。
《行くぞ、小僧っ》
俺に突っ込んでくる。と見せかけて俺の後ろに魔法陣が四段階で展開されている。
俺はそれに反応出来ず打ち上げられてしまう。その時の土魔法の威力で右手と左足が土に圧迫されて千切れるされる。
「ガアアアアァ、右手と左足ガァァァア。」
死ぬ、これはヤバイ。あの土魔法の威力がやばすぎる。あの鳥野郎、殺さねぇって言ったじゃねぇか。
クソ、痛すぎる。出血がすごい。
《はっ、しまった。熱くなりすぎた。》
気づくのおせぇよ。そこで俺の意識が途切れた。
なんだここは?さっきあの嘘つき鳥野郎と殺し合いをしてたのに、あそこに人がいるな。こんな白い世界に人がいるとかあいつも死んだのか?
近づいてみると小さい女の子が大きい水晶玉を持って座っていた。あとめっちゃ可愛い。
「ねぇ、君そこで何してるの?」
こんな何にもない世界で寂しくないのかな?
「この空間に来る人を待ってるの。例えばあなたとかね?」
何を言ってるんだ。この子は?
「ねぇ、知識さん。あなたは、ーーーーーーー。」
俺の名前をと言う前に、この子が最後の方に言った言葉が俺には聞き取れなかった。いや正確にはこの子がその言葉を言おうとした瞬間、俺の頭にノイズが走った。
「今の聞き取れなかったからもう一回言ってく
「やめておいた方がいいよ。今のあなたでは私の言葉を最後まで聞けないから。」
俺の言葉に被せてきて彼女は言った。
彼女が俺に何を伝えたいのかがわからない。
「それより、そろそろ目覚めのときだよ。知識さん。いや、世界の救世主のバスタさん。」
はっ?どう言うことだよ。
「おい、それどうゆ、、、、」
そこでこの白い世界から俺はいなくなった。
眼が覚める。明るい平野から暗い森に戻ってきていた。それと何がなんやらで頭の整理が追いつかない。それにしてもこの地面は柔らかいな。
上を向く。なんとそこにはとても可愛い女の子がいた。白い世界で見た謎の少女と大差がない可愛さだ以外と幼く泣いたのかうっすらと目尻が赤くなっている。
「良かったーー目が覚めて。」
誰だこの子は涙が俺の顔にポタッポタッと落ちてくる。
「きみ、誰?あとなんで膝枕を俺にしてるの?」
「プラチナバードだよ。私の魔法で君が死にそうになってたから私が神樹の雫を君に飲ませたんだよ。」
ナニィィ。あの鳥がこの子だと。
「え、じゃあなんでさっき上から目線で話してたのに、今こんなに優しく喋ってくれるの?」
うん、ギャップの差がね。俺には許し難いの。
「ぇ?なんかかっこよさそうだったから。」
可愛い。考え方が可愛いわ。
っとそろそろ聞きたいことを聞いていくか。
「聞きたいことがあるんだけどいい?」
「うん、いいよ。」
「ありがとう。じゃあ一つ目、神樹の雫って何?」
俺の右手と左足を切断したのに綺麗に生えているからな。すごいアイテムなのだろうか?
「えーとね、、、私の唾、、。」
うん?なんかこの子顔赤くしてるけど聞き間違いかな?俺、唾って聞こえたんだけど。
「えっと、ごめん俺の聞き間違いだと思うんだけど、唾っていったの?」
「うん、」
え、?ってことは俺に口付けをしたってこと?
「俺にキスしたってこと?」
顔を赤らめて俯く。イエスの回答ってことか。俺も恥ずかしくなってきた。つ、次の質問に行こう。
「あ、次の質問ね。
人になってるのは、人化のスキルで合ってる?」
彼女は顔を赤くしたまま答える。
「うん、そうだよ。鑑定使えるんだったら説明しなくてもわかるよね。」
「あぁ、問題ない。」
やっぱりか、すごいスキルだな。
最後の質問に行こう。
「これで最後の質問なんだけど、なんで鑑定でなかったスキルが使えるの?」
これが一番重要と言っても過言ではない。あれが油断のもとだったからな。
「スキル隠蔽っていうスキルを持っているから、スキルを隠してたんだよ。スキル隠蔽を解消するから鑑定で見てみて。」
フィルナ・ヴァルドル
スキル
身体強化 (10) 身体増強 武術•剣術(10) 体術(10)
属性魔法(火、水、風、土、光、闇)(10)
回復魔法(10)暗黒魔法(10)聖天魔法(10)
時空魔法(10)
森の主 スキル付与 浮遊 神風一体
全言語
おい、なんだこれ。化け物じゃねぇか。
俺はこんなのを相手にしてたのか。
「大丈夫?すごい顔になってるよ。」
彼女が引いている。そんなに俺は今、すごい顔をしているのか、、、
「あぁ、大丈夫だ。人化したら名前が変わるのか?」
「これが、本当の名前だよ。」
「じゃあ、俺はフィルナって呼ぶからな。
俺の名前はバスタ・ソフィー、バスタって呼んでくれたらいいよ。」
「わかった、バスタ。前の勇者と同じ名前なんだね。」
え、マジで、なんか親近感を感じてくるな。
そういえば、そろそろ家に帰らないと。
「俺は家に帰るけどうする?」
置いていくのもなんか悪いしな。あ、でも俺の百倍ぐらい強いんだよなぁ。
「私?また暇な生活を送るのも飽きてきたし、バスタが死ぬまで一緒にいるよ。」
「なぁ、それってプロポーズ?」
いきなりそんなこと言われてびっくりしたわ。
「な、そんなわけないじゃん。でもキスしたのは初めてだったかな。」
あえて、ここは触れないようにしよう。
「じゃあ、俺の家に帰るか。帰ったら父さんと母さんの説得からだな。」
「うん。」
これ、絶対森に入ったこと怒られるやつだな。
フィルナはそんなことに気がついていないが。
次から話をどう進めるかですね。