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次いでこの世の死霊使い(ネクロマンサー)  作者: 時雨 茉莉花
第一章 〜嚆矢の物語篇〜
2/7

第一話 いつもの日、物語は動き出す

・characters

逢末あいまつ 蒼兎あいと

逢末あいまつ 瑚糸こいと

 メグル・エルフレスト

根暗ねくら 暗夜くらや

・久遠 魅々くおん みみか

・七光 めいく(ななびかり めいく)


各話出てくる人物と、出てこない人物がいます。


ブクマを貰えると泣いて喜びます

感想を貰えると歓喜のあまり大変な事になります

レビューを貰えると.....おかしくなります


よって、これからもよろしくお願い致します。

 蒼兎が学校に着いたのは、八時十分を少し回った頃だった。

 階段を上って、廊下に出ると教室が見えてくる、その前まで行き急いでドアを開ける。

 すると、教室では担任の根暗 暗夜先生がHRを行なっている途中だった。



「....おや? 逢末君ではないですか、昨日に続いて遅刻ですねぇ、HRもう始まってますよ?」


「あ、はい。すみません....」



 蒼兎は少し頭を下げる、すると暗夜先生が少し楽しげに笑い。



「まぁ、良いです。 明日は気を付けて下さいね」


「はい、本当すみません」


「それと逢末君、後で話があるので職員室に来てもらえますか?」


「え? はい、分かりました」



 さしあたり遅刻の事だろうと考えながら、自分の席へと歩いていく。

 すると蒼兎の席の隣に座っている一人の少女が顔を覗かせる。



「ねぇ、蒼兎二日連続で遅刻って、何があったらそんな事になるの?」


「ん? おぉ、魅々華か」



 朝の挨拶もなしにそんな事を聞いてくる少女は、久遠 魅々華である、顔は整っていて成績もそこそこ優秀、綺麗なポニーテールをしている。


 

「で? 二日連続遅刻の天才くん?」


「誰がだッ!!」



 蒼兎のツッコミに対してクスクスと笑う魅々華に、



「そこ、静かにして下さい、HR終われませんからね」



 と、暗夜先生。


 

「うーん?」


「どした....?」



 首をかしげながらこちらを見ている魅々華に対し蒼兎が疑問を投げかける。



「なんか、蒼兎の周りに悪運の気、みたいなのが漂ってる気がする」


「....どういう事?」


「うーん、分かんない」


「分かんないのかよ....」



 ハハハ、と笑う魅々華に蒼兎は呆れた視線を向ける。


 

「だけど、気をつけた方が良いと思うよ?」


「はいはい、忠告ありがとな」



 魅々華の言葉を聞き流し、暗夜先生の言っていた事を思い出す。


(職員室行かなきゃな....)


 蒼兎は職員室へと向かった。




                ♦︎




 ──────職員室前。



「んで? 暗夜先生何の用ですか?」


「おや、やっと来ましたね逢末君」



 すると段々と暗夜先生が蒼兎へ近づいていく、それも必要以上に。



「ちょっと....先生近い....です」


「逢末君がBL好きだと聞いたので....」


「それどこ情報だよッ!?」


「? クラスの皆さんが言ってましたよ?」


「あんたのその言動で、俺のクラスへ対する信頼度が急激に低下したよッ!!」



 ハハハ、と笑う暗夜先生すると少し表情を変え、



「さて前置きはこのくらいにして、本題です」


「あぁ、はい」


「....逢末君、君は魔法を....信じますか?」


「....は? 先生、何言ってるんですか? 魔法なんて....」


「フフッ....」



 刹那────暗夜先生が指をパチンと鳴らし....世界が、止まった。



「なッ─────!?」



 廊下を歩いていた生徒も、先生も、蒼兎と暗夜先生以外のもの全ての時間が止まっていた。



「これで、信じて頂けましたでしょうか?」


「一体、何をしたんだ?」



 蒼兎は少し警戒心を強めながら、問いかける。



「うーん、そうですねぇ時間の経過を止めた....でしょうか」


「何故、こんな事をする....?」


「....物語が再び、動き出したからですよ」


「....物語? 一体何の話を....」



 その時だった、暗夜先生が何かを取り出すところまでは見えたが、蒼兎の身体は動かなかった。

 左から何かがくる、黒く重い何かが、それでも....身体は動かない。



「くそッ───────!!」



 『死』を覚悟した、多分もうこれで終わりなのだと....でも、終わらなかった。

 パキンッと何かを弾く様な音がした次の瞬間、蒼兎の腕が引っ張られた。



「こっちへッ!! 早くッ!!!」


「フッ....無駄な足掻きを....。まぁ、いいです今日中に、かたをつけましょう.....」






                       ♦︎





 腕を引っ張られ、蒼兎は屋上に少女と二人で壁に寄りかかっていた。



「あ、あの....ありがとうございます」


「いえいえ、大事無くて良かったです」



 服装は高校の指定制服で、髪は金髪のポニーテール、蒼い瞳はとても美しいの一言だった、例えるなら人形....だろうか。

 そんな少女の右手には、大きな剣が握られていた。



「追いかけては....来ないみたいですね」


「......その剣は、一体?」


「あぁ、これはですね」



 そういうと、少女は大きな剣を振り上げ蒼兎の前に振り下ろした。



「....炎剣レーヴァテインッ!!!」


「炎剣レーヴァテイン....?」


「に、ほど近い剣ですッ!」


「え? えっと、レーヴァテインじゃ無いんですか?」


「はい....これは、レーヴァテインなんですが、少し力を失っていまして....でもっ、そこそこの力はあるんですよ?」


「....なる、ほど?」



 レーヴァテインを持った少女は、左腕についた可愛らしい時計を見て。



「あわっ!! もう、こんな時間!?」


「何か、用事があるんですか?」


「はい! し、仕事があるんです!! それでは、失礼しますッ!!!」


「あ、あのっ! 本当に助けて頂いてありがとうございましたっ!!」



 蒼兎がそういうと、少女は蒼兎の耳元へ顔を寄せ、



「あなたの物語は、少しづつ動き出したようですね......」


「......え?」



 先生がその日、蒼兎のクラスに来ることは無かった。

 


「全く....何なんだよ、一体....」


 

 

指摘、評価、感想などありましたら幸いです。


第三話から一人称になります。

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