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66話

                  13

「へえ、ここがトン吉さんたちの新しい家?」


 環境が大きく変わったのは、人間たちだけではない。

 村の各家庭に居候の形で農業手伝いをしていた魔物たちが、独立して住居を構えることになった。

 と言っても、死んだ生き物の魂の集合体である魔物たちは、結婚して子供を残す家庭と言う集合体を作ることはない。


 また、財を蓄えて資産を増やすという欲望も持ってはいない。

 ただひたすら、うっすらと残っている生前の食の欲望を満たすためだけに、日々の食料があてがわれればいいだけのようだ。


 それでも、各家庭で下働きのような形で居候するよりは、労働の対価で正当な報酬を受け取り、安定した食生活を送る方が良いだろうと、かねてから村では魔物たちだけの住居の建築が行われていた。

 九州からの移住者の発生により、当初の計画からは遅れたが、それでも移住者と同時期に魔物たちにも住居を割り当てられることになったのだ。


 と言っても、建築などの重労働に主に従事しているのは、誰あろう当事者でもある魔物たちなのだ。

 村人たちから、自分たちの住居の話を聞いた魔物たちは相談しあって、あてがわれた土地に自分たちの住みやすい住処を建造し始めた。


「へい、どうもあっしらは力だけは過剰にありますもので、人間様たちの木造の住処では、寝返りも容易には打てないほど緊張して生活をしていました。

 それこそ、土間などで寝泊まりさせていただければ気が楽だったのですが、やさしい村の方たちは魔物である我々にも1部屋割り当てて下さり、暖かい寝床も準備してくれました。


 折角の家具を壊してはいけないと、随分と遠慮気味に使わせていただいておりましたが、この住処であればもう余計な心配は無用です。

 少しばかり力が余って壁にぶつかったとしても、分厚い石造りの壁はびくともしません。」


 トン吉は、石組みが露わになったままの壁を右こぶしで軽く叩いて見せた。

 四角い箱型のビルを思わせる石造りの堅牢な建築物は、内部だけを見れば、かつての封印の塔を連想させるような建物だ。


 3階建ての集合住宅のように、各階に十数室の部屋が配置された建物は、村の周囲を囲むように全く同じ造りの建物が村の4隅に配置された。

 それぞれ割り当てて、手伝いに行っている村の家に近い建物に住んで、毎日通う事になっているようだ。


「へえ、結構洒落ているわねえ。」

 入口から建物の中へと入って通路を横切ると、そこは吹き抜けスペースのような、中庭となっていた。


 中庭をぐるりと囲むように、各階ごとに外向きに部屋が配置されている様子だ。

 中庭には、魔物たちが好んで食するという借りフラワーが栽培されているようだ。

 こればかりは人間は食用と考えていないため、自分たちで育てようと考えているのだろう。

 元々農作物の栽培技術を持たない魔物達ではあるが、村の農業の手伝いを経験し、自分たちで植物を育てる技量を身に付けて来たと言える。


 そこには大きな看板が立てられていた。

 借りフラワー栽培中とでも書いてあるのだろうかと覗き込むと、『いかなる魔法も使用厳禁!』と赤文字で大きく書かれていた。

 それを見たミリンダは、以前の苦労を思い出して苦笑した。


「お久しぶりです、レオンです。」

 ハルたちの横の壁から、突然トカゲ系の魔物が姿を現した。


 カメレオンのように背景と同色に変化して姿を見えなくすることができる魔物、レオンである。

 このところ、すっかりご無沙汰であったが、カリフラワーの栽培担当でも仰せつかっているのであろう、中庭に居たところハルたちの姿を見かけて、驚かそうと姿を消して近づいてきたようだ。


「・・・・・・・・・・・・・・。」

 ところが、ハルもミリンダも格段驚いた様子も見せない。

 それどころか、全くの無反応である。


「えーと、誰だっけ?」

 ハルが小首をかしげる。


「レオンですよ、レオン。

 ハルさんが最初に封印の塔を訪れた時に、強敵となって立ちふさがった、あのレオンです。

 その後、ミリンダさんの術が解けたことを見破って、冬眠していた親分たちを目覚めさせるという、無類の活躍を見せたレオン。


 更には、今年の春に中部の村へと行方不明になった潜入捜査官を探しに行った時に同行して、大活躍をしたあのレオンですよ。」

 レオンは、自分で自分を指指しながら、何度も念を押すようにハルとミリンダの顔を順に眺めつつ、大きめの声で叫んだ。


「そう言えば・・・、封印の塔の中で最初に出会って色々と教えてくれた親切な魔物さん・・・。

 でも、中部の村へマイキーさんを探しに行った時・・・???

 魔物さんは、トン吉さんの他に居たっけ・・・?」

 ハルは、不思議そうにレオンの顔をまじまじと眺めている。


「居たわよ、居眠りばかりしていて、ろくに見張りも出来なかった奴。」

 ミリンダにそう言われると、とたんにレオンは首をすくめた。


「はっはっはっはっ。まあ、そういじめないでやってください。

 こいつは長年外で野宿していただけあって、路傍の野草などに詳しいのです。


 その為、借りフラワーの栽培を任せていますが、結構しっかりと管理している様子です。

 力はありませんが、なかなか真面目な奴なんです。」

 バツの悪そうにしているレオンに変わって、トン吉がハルたちに弁明をしてくれている。


「そ・・・そうなんです。真面目なだけが取り柄のレオンでーす。

 ここからは、レオンが魔物の巣南館の案内をいたします。」

 レオンは小さく頭を掻きながら、そう言った。


「魔物の巣・・・南館・・・?」

「そうです、この建物は魔物たちの住処なので、魔物の巣と命名いたしました。

 ここと同じ建物は、村の4隅にあり、ここは南側に位置するため南館です。

 その他は東館、北館、西館となります。」

 レオンは、ハルたちの先頭に立って歩き出しながら、そのまま答えた。


「ふうん、魔物の巣ってそのまんまよねえ。

 あまり、良いセンスとは感じられないけど、まああんたたちが良いなら別にいいか・・・。」


 ミリンダは、両手を頭の後ろに組んだまま、ゆっくりと歩き出した。

 ハルもそれに従って歩き出す。


「ここは、ドラジャ達の住んでいる部屋です。」

 レオンはそう言うと、中庭側にある部屋の扉を勢いよく開けた。


 部屋の中は縦方向に数段に仕切られている。

 1階は2.5mほどの高さがあるので、50cmずつに5段に仕切られている。

 その段ごとに、数十匹ずつのドラジャが段の天井側にぶら下がっているようだ。


「ドラジャは夜行性なので、昼間はこうやって部屋の中で眠っています。

 夜になると飛び出して、村の周囲の警戒に当たっているのです。


 ドラジャは、昆虫を主食としていて、我々人型の魔物と異なり農産物を必要としませんが、魔物の巣が出来るならと、我々との共同生活をすることになりました。

 まあ、作物を荒らす虫を食べる、いわば生きた殺虫剤といった風でも役立っています。

 次は、小型のリス系の魔物たちの住処です。」


 そう言いながら、レオンは隣の部屋の扉を開ける。

 部屋の中一杯に敷き藁が敷き詰められているだけで、何もいる様子はない。


「小型の魔物たちは、主に給仕係として我々魔物たちの食事の支度や、部屋の掃除などを担当することになっております。

 集団での生活が必要なので、一部屋に十数体の魔物が一緒に暮らしています。」

 部屋の大きさとしては10畳ほどだが、体の小さな魔物にとって体を寄せ合って寝るにはうってつけなのであろう。


「次の部屋からは、体の大きな人型の魔物たちの部屋です。」

 そう言いながら、レオンは次の部屋の扉を開けた。


 基本的にどの部屋も鍵はなく、自由に出入りできるようだ。

 まあ、個人的な物欲のない魔物たちにとって、鍵など必要のないものなのかもしれない。

 こちらの部屋も、同じく10畳ほどの広さであり、部屋の隅には大きな石で出来たベッドがしつらえてあり、そこには配給された布団が敷いてある。


 部屋の真ん中には同じく石でつくられたテーブルに、椅子が置いてあり、家具と言えそうなものはそれだけだ。

 というより、家具以外も含めようとしても、他には何もない。

 あっさりとした部屋の中だ。


「ふうん、まだ魔物は住んではいないのね。

 これから荷物の搬入予定?」

 ミリンダは、殺風景な部屋の中を見回しながら尋ねた。


「いえ、この部屋はあっしの部屋です。

 既に越してきて、この部屋に住んでいますよ。」

 トン吉が、ミリンダ達の背後から答えた。


「あんたたち魔物って・・・、本当に何も持たないのねえ。

 本とか楽器とか、あるいはおしゃれをするとか、そんな欲求はない訳?」

 ミリンダは呆れた様にトン吉の方に振り向いた。


「いやあ、我々魔物には趣味的な楽しみはありません。

 服だって、人間様に割り当てられたものを着ているだけで、基本的に自室の中では裸です。

 ここでは、洗濯も担当の魔物がやってくれるので、本当にありがたい。


 畑仕事から帰ってきて、食堂で食事をした後は、ただ寝るだけの部屋ですよ。はっはっはっ。」

 トン吉はそう言いながら笑った。


「でも、部屋に居る間ずうっと寝ているだけっていうのも退屈でしょ。

 そうだ、開いている部屋があれば、そこを図書室にして、いつでも本を読めるようにするといいよ。

 村には、すでに読み終えた本がたくさんあるから、それを持ってきてあげるよ。」

 ハルが突然ひらめいたように提案をした。


「えーっ?

 魔物達って、学校も行っていないでしょ。

 本なんて・・・大体・・・文字が読めるの?」

 そんな提案に対して、ミリンダが呆れた様にダメ出しをする。


「はっはっはっ、我々魔物たちは、学校へ通っておりませんが、文字は読めますよ。

 ドラジャ達のような、動物型の魔物であれば、ひらがなやカタカナなど簡単な文字の識別に限られますが、人型の魔物であれば結構難しい本なども読むことが出来ます。


 そうでなければ、送電線用の鉄塔を建てたり、このような建物を建築するための図面も引けませんよ。

 研究所の所長さんが言っていたように、我々魔物は人間様の魂と動物たちの魂の集合体なのでしょう。

 どちらの魂が主になるかで、知能の程度は変わるようですが、生前のうっすらとした記憶と知識は持っているようですね。」

 そんなミリンダに、トン吉はやさしく説明した。


「へえ、勉強しなくても、前世の知識をそのまま使えるわけだ。

 ずいぶんと便利よねえ。

 私の前世は・・・・きっと勉強ができなかったのよ。

 だから、今も勉強が嫌いなんだわ。」

 ミリンダはうらやましそうにトン吉をしげしげと眺める。


「だったら僕たちよりも、よっぽど難しい本も読めるかもね。

 今度、おじいさんたちの読んでいた本も持ってきてあげるよ。」

 ハルは、嬉しそうに話した。


 確かに、確保された電力の恩恵は、この魔物の巣にもあり電線が引き込まれている。

 明るい照明は、夜の時間を長く感じさせることだろう。

 日々の食料を確保する事だけに、1日の大半を費やしていた生活から、人間たちとの共同生活が始まり、安定した食生活が送れるようになってきている。


 ここにきて、魔物たち同士の共同生活も始まり、余計に自分たちの時間も持てるようになってくるだろう。

 そのうちに、趣味的な時間の過ごし方をする魔物たちも出てくるのかもしれない。


「では次に、・・・。」

 そう言いながら、レオンは引き続き部屋を案内していく。

 意外としっかりとした魔物たちの生活基盤を見て、ハルたちも安心した様子である。



「大変申し訳ありませんが、本日から数日間は全校休校となります。」

 翌日、ハルが学校へと向かうと、校門のところで若い女の先生が待ち受けていて、登校してくる生徒たちに連絡をしていた。

 よほど急な事情なのだろう、何も知らずに登校してきて連絡を受けて驚いている、他の先生までいるようだ。


「なによう、風邪による学校閉鎖なの?

 ずいぶん寒くなっては来たけど、風邪が流行しているとは聞いていなかったけど。」

 ハルが、校門のところで立ち止まっていると、ミリンダが登校してきたようだ。


「あっ、ハル君とミリンダちゃんは、申し訳ありませんが帰宅せずに、職員室へ向かってください。」

 そのまま帰ろうとした二人の姿を見かけた先生が、大声で声を掛ける。

 アマンダ先生だ。


「えーっ、どういう事?

 この間、校庭にある校長先生の銅像にいたずら書きをしたけど、その犯人が分らなくて、学校を休んでまで捜査しようと考えている訳?


 それとも、学校で飼っている羊のメリーちゃんのお腹の毛を刈り取って、毛糸にしたのがばれた?

 それともそれとも・・・。」

 突然呼び止められたことに対して、ミリンダは動揺している様子だ。


「ミリンダは、色々と思い当たることがあるみたいだけど、僕は全くないよ。

 まあ、とりあえず職員室へ行ってみようよ。」

 ハルに手を引かれて、少し抵抗しながらもミリンダが引きずられて、学校の中へと入って行く。



「やあ、おはよう。

 突然の休校の事情も説明せずに申し訳ない。

 この村の人たちには直接関係することではないので、騒ぎ立てることもないと判断したからなんだ。」

 職員室では、ジミーが二人を待ち構えていた。


「一体どうしたんですか?」

 そんなジミーにハルが問いかける。

 ミリンダは、ジミーの視線から顔を反らして、そ知らぬふりだ。


「実は、仙台市の市長が亡くなった。

 所長の恩師とも言える様な人で、所長の知識の基礎を教えてくれた人だ。


 言ってみれば、昔の仙台市・・・と言うよりも都市の周辺で暮らしていた時の、集落での学校の先生だな。

 長老とも言える最高齢の人で、都市へと生活基盤を移してから、ずっと市長として発展に貢献してきた人だ。

 あんなに偉い所長が、唯一頭が上がらなかった人物でもある。


 最近体を壊していて、心配されていたのだが、ついに天に召されたようだ。

 今朝、緊急連絡が入った。

 本日通夜で、明日告別式を行う予定という事だ。」

 ジミーは少し元気なさそうに、俯き加減で事情を説明した。


「ふうん、で、あたしたちは仙台市に少しは関係があるから、そのお葬式に出席しろと言う訳?

 その為の呼び出し?」

 対するミリンダは、自分のしでかした、いたずらに関することではないので、少し元気になったようだ。


「いや、市長との直接の面識がないハル君やミリンダちゃんは、参列する必要はないと思う。

 それよりも、村の長老さんたち含め、申し訳ないが我々も一緒に瞬間移動で仙台市へ送り届けてくれないか?」

 ジミーは拝むような格好で、両手を合わせた。


「ええ、構いませんよ。

 じゃあ、まずはおじいさん達を連れてきますよ。


 ミリンダはミッテランさんへの連絡と権蔵さんをお願いするね。

 ミッテランさんが三田じいさんを連れてくればいいものね。

 僕は、うちのおじいさんを担当するから。」


 そう言うと、ハルは職員室を出て校庭へと向かい、そこで瞬間移動した。

 ミリンダも後に続く。



「では、釧路の村代表の長老連の方たちは、こちらの方へ。」

 仙台市の近代科学研究所の斜め向かいにある市役所へと向かった長老たち一行は、案内の人に連れられてビルの中へと入って行った。


 仙台市から来ていた先生たち含めて十数人ほどだったので、ミッテランとハルたちの1回だけの瞬間移動で全員が移動出来た。

 喪服姿に身を包んだミッテランと長老たちは、そのまま市役所ビルへと向かい、ハルとミリンダは研究所のビルの中へと入って行く。


 村へ戻ってもいいのだが、帰りの事もあるので、いつものように所長の家に厄介になることにしたようだ。

 広いペントハウスに一人暮らしの為、三田じい達長老連もお世話になることになっている。

 これと言ってやることもないハルたちは、ビルの最上階の展望フロアーで階下の様子を眺めていた。


 都市の長の葬式と言う事で、盛大な式典が催されているようだ。

 葬儀場へと向かうのであろう、市役所から出た何十台もの車の列が、ゆっくりと通りを進んで行く。

 その車の後を追うように、市民たちの壮大な列が続いている。

 恐らく、その中にはジミーたち先生も含まれているのだろうと、ハルは思いながら延々と続く人の流れを眺めていた。


 研究所も大半の人が参列している様子だが、機能は止めてはいないようで、ハルたちは食堂で昼食や夕食にありつくことが出来た。

 彼らが仙台へ残った最大の理由とも言える、豪華な食事だ。

 いつものようにミリンダは、甘いデザート中心の取り分けとなっている。



「長老さんが居なくなった仙台市は、これからどうなっちゃうんですか?」

 通夜の式典から、ハルじい達村の長老たちを連れて戻ってきたジミーに向かってハルが尋ねる。


「まあ、仙台市にも村の長老会議のような議員たちによる、市議会と言うものがあるから、すぐにどうと言う事はない。

 当面は、副市長を兼任している所長が市長代行をするようだしね。


 でも、時期に選挙で新しい市長さんが選ばれることになるだろう。

 選挙と言うのは、市長になりたいと思った人たちの中から、我々市民が最適と考える人を選ぶんだ。」

 長老たちに客室の割り振りを説明しながら、ジミーが答える。


「ふうん・・・面白そうね。」

「そうだな、今までは長老が市長をやっていたけど、長老だから市長であったわけではない。

 きちんと立候補者を募って、選挙制度で選出しようとはしていた。


 しかし、実際には長い間選挙は行われていなかった。

 なにせ、対立候補者が出なくて、立候補者が一人だけだったからね。

 まあ、最長老が出馬したんじゃ、誰も立候補しようとは思わなかったんだねえ。


 そういった意味では、今回初めての住民の投票による市長の選出だ。

 立候補者も多数出るだろうから、面白いことになりそうだね。

 村へと出向している、おいらたちにも選挙権は与えられそうだから、楽しみだよ。」

 ジミーは笑顔でミリンダの方へと振り返る。



 翌日の告別式も盛大に行われ、その後ハルたちは村へと戻ったが、ジミーたち先生は数日間喪に服するという事で、仙台市に残ることとなった。

 少し早目の冬休みとなってしまったが、その分年明けから新学期を始めるという連絡が後から村へと入って来た。


 そんなころ、村の南側にある、海岸に面した高台から、夜になると連日のように火柱が目撃されるだの、いや巨大な青白い閃光だっただのと、噂されることがしばしばあったが、誰もその詳しい原因は分らなかった。

 特に九州からの移住者たちが、この地に巣食う悪魔の仕業と怯えだして、西日本への帰郷を希望し始めたので、村ではその引き留めに苦労したようだ。

 とりあえず、住民たちには何ら被害や影響も出なかったので、次第に火柱や閃光に対する興味も失われて行った。


                 続く



この章はここで終わりです。

次章から継続します。お楽しみに。

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