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57話

この章には、少々残酷な表現があります。

ご注意ください。

                4

「みんな冷たいなあ、僕だけ置いてきぼりなんだから・・・。」

 ゴローがさびしそうに微笑みながら、みんなにお茶を出す。


 権蔵さん宅の居間である。

 釧路へ帰ってきてすぐにゴローに鬼の事を聞こうと、皆で集まったのだ。

 所長も仙台市には残らずに、ミッテランの瞬間移動で一緒にやってきていた。


「いやあ、ごめんなさい。

 修学旅行代わりの九州での冒険のおかげで、中部の村へ行く日程が遅れてしまっていたからね。

 でも、村の危機だったから、早めに行った甲斐があったよ。」

 ジミーが申し訳なさそうに頭を掻きながら答え、向こうでの大まかな内容を話した。


「そうですか、葛籠の中の玉ねえ。

 それに剣の精ですか。」

 それに対して、ゴローの反応は希薄なものであった。

 鬼と言う言葉に過激に反応するものと考えていた一同、気をそがれてしまったが、改めてゴローに確認することにした。


「ゴローさんは九州に行った時に、目が金色に輝くという事に関して興味がおありの様だったが、なにかそう言った人物に心当たりでもあったのかな?」

 所長が、穏やかに問いかけた。


「いえ、何でもありません。

 一寸そういった話を、過去に聞いたことがあるだけです。

 僕も詳しくは知りません。」

 それでもゴローは所長の目も見ずに、うつむいたまま答える。

 余り話したくはない事柄のようだ。


「ゴローさんは灰になってしまっていたから知らないだろうけど、九州で出会った修行僧のホースゥさんによると、この地には邪悪なる鬼が潜んでいるらしいの。

 1〜3本の角のある鬼だそうよ。


 あの時も神宮寺には角こそ生えてはいなかったけど、目が光って人を操ることが出来て、竜神を召喚しようとしていたわ。

 その理由は判らなかったけれど、目が光る鬼と言うのはゴローさんが知っている相手の事ではないの?


 それに今回の中部の村の件も鬼が関わっているから、何かつながりがあるのかも知れないわ。

 知っていることを話してくれないかしら?」

 ミッテランが、ゴローの顔を見つめながらやさしく問いかける。


「・・・・・分りました。


 これは僕の個人的な事なので、皆さんには打ち明ける必要はないと思っていましたが、僕の話が皆さんのお役に立てるというのであれば、お話しします。」

 ゴローは、いつもとは違い真剣な表情で、腰かけていたソファに姿勢を正して座りなおした。


「僕が生まれて間もない頃の事です。

 戦国時代も終わり、平和な時代がやってきました。

 人々は争いのない生活を享受し、文化的にも繁栄して来たそうです。


 しかし、そういった社会を疎ましく思う、一部の者がいたのです。

 彼らは人心を惑わして争いを起こし、武器や傭兵を供給することで、莫大な利益を上げていました。

 平和になったとはいえ、地方での小さないざこざから、豪族同士の争いは日常茶飯事のようにありました。


 しかし、そんな小規模な争いでは満足できなくなっていた彼らは、もう一度国中を覆い尽くす騒乱の時代に戻るよう、画策していたようです。

 そんな彼らの野望を未然に防ごうと、噂を聞きつけた父の一派が彼らを捕獲に向かいました。


 しかし、たった6人の彼らに5百の手勢で挑んだそうですが、手も足も出ずに父の部隊は壊滅したそうです。

 攻撃を仕掛けようとすると、彼らの目が金色に光り、その光を見た者は敵に操られてしまい、味方に向かって攻撃をして来たということです。

 そうです、父の部隊は同士討ちで滅びたのです。


 辛うじて生き残ってきた人の話では、彼らは額から角を生やした異形の姿をしていたと聞いています。

 僕は幼かったので、その戦いの事を聞いたのは、それからずいぶんと経ってからでしたが、僕を育ててくれた、その戦いの生き残りの方に父と母の最期の話を聞き、僕は復讐を誓って彼らの足取りを追い始めました。」

 ゴローは静かに、自分の生まれたころの話を語った。


「ほう、それが金色に目が光る、角を生やした仇という訳だね。

 そのほかの特徴と言うか、彼らの名前とかは伝わってはいないのかね?」


「いえ、彼らの特徴として聞いているのは、目が光ることと角を生やしていることの2つだけです。

 手がかりが少なくて、雲を掴むような話の為に、未だに仇を見つけることが出来ていません。


 父との戦いで、なんとか1人だけには手傷を負わすことが出来たようで、彼らもすぐに活動を再開することは出来ずに、地に潜ったようです。」

 所長の問いかけに、ゴローが申し訳なさそうに答えた。


「それから5百年以上も、両親の仇を追い続けていたという事だね。

 日本のどのあたりを中心に探していたの?

 まあ、大戦の影響で地形も生活圏も変わってしまっているから、今さらだけどね。」

 ジミーが、とりあえずの質問をしてみた。


「日本は狭い国なので、ほぼ全国探し回りました。

 でも、彼らが日本を離れたという情報は聞いていなかったので、戦後も引き続きこの国を探していました。

 今の話を聞いたところでは案の定、この地に潜んでいたようで、留まって正解だったと考えています。」


「今の口ぶりだと、日本以外の国も調査したことがあるみたいに聞こえるけど、ゴローさんは外国とかにも行ったことがあるのかい?」

 ジミーは、彼の言葉に違和感があったので、念のために聞いて見た。


「はい、僕が戦えるようになった時点では、彼らの足跡は西へと向かっていました。

 それで、僕も西へ向かい各国を旅してまわりました。

 文化のそれほど発達していない当時では、僕のような存在も社会の中に居て、それほど目立つ存在でもなかったのです。


 そういえばそうですね、僕のこの服装に関してですけど、遥か西の国でその当時流行していた服装で、大変気に入ったので、僕も誂えたものです。


 そうして向かった西の端の国で、彼らの足跡が途絶えたのですが、暫くして有力な情報を手に入れたのです。

 彼らは、既に遥か東方の黄金の国へと旅立ったというものでした。

 そうして僕は、その国から船でこの地へと辿りついたのです。

 時は室町時代の終わりの頃でした。


 しかし、この地へと彼らが到着したことまでは突き止めたのですが、その後の足取りがつかめません。

 大きな戦いがあって、既に滅びたという噂も聞きましたが、それならば何らかの痕跡があるはずだと思い、今まで探し続けていたのです。」

 ゴローの話を聞いて、所長もジミーも目を見開いて驚きの表情をした。


「ご・・・ゴローさん・・・。

 ちょっとお聞きしたいのですが・・・。


 ゴローさんの生れは戦国時代と言っていたよね?

 それは、もしかすると、日本の戦国時代ではないのかな?」

 ジミーが半ば引きつったような、笑顔とも恐怖ともつかない表情で尋ねる。


「日本にも戦国時代と言うのがあったのですか?

 すみません、僕は学校を出ていないもので歴史には疎いです。


 仇を追って旅をした国名も、その時代も良く覚えてはいません。

 遥か昔の事でもありますし、国ごとに言葉も文化も違うので、国が変わるたびに言葉や生活習慣を覚えるのに精一杯で、その前に居た国の事などは一切忘れてしまうほどでした。


 この国へ来てからはずいぶんと長いので、来た時の状況などもなんとか覚えていられるという程度です。」

 ゴローは恥ずかしそうに顔を赤らめて、頭を掻いた。


「まさにゴロー君が日本に来た時が、日本の戦国時代だったのだが、終盤にはほぼどの国も大きな勢力のどこかについていたはずだから、全国各所での戦いといったものはなかっただろう。

 もしかしたらゴロー君のいう戦国時代とは、春秋戦国時代の事かもしれん。


 まあ、他の国でも戦国時代と言えるような騒乱の時代はあったはずだし、ゴロー君の話だけでは生まれた国の特定も難しいのだがね。」

 所長は呆れた様に口を少し開けたままで、ゴローの姿を眺めながら腕を組んだ。


「そうすると、ゴローさんは5百歳どころか2千2百歳の可能性があるわけだ。

 と言うよりも、話を聞く限りは信憑性が高いようだね。」


 ジミーも所長も、両手を高く伸ばしてゴローに向かって祈りを捧げる様に、深々とひれ伏した。

 それを見ているミッテランもハルもミリンダも、訳が分からずに口を開けてぽかんとしている。

 ひとり、権蔵だけが目を輝かしてゴローの体を触っては、頷きながら感心している様子だ。


「それで、ゴローは今回の話を聞いて、一人で仇を討とうと考えていたの?」

 ミリンダが心配そうにゴローを見つめる。


「えっ、ええっ?

 い・・・いやあ・・・、まあ、自分で確かめてみようとは思っていたけどね。

 個人的な事柄に、みんなを巻き込むわけにはいかないから。」

 ゴローは図星を突かれたのか、顔を赤らめて頭をかいた。


「ずいぶん冷たいわね。

 私たちは仲間じゃないの。

 仲間だったら、助け合うのは当たり前でしょ?


 それに鬼の件には、私たちももう充分に関わっているわよ。

 ハルなんか、鬼封じの剣の持ち主になったんだから。

 だから、一緒に協力し合って鬼たちの事を調べて行きましょ。」

 ミリンダは、真剣な表情でゴローを見つめた。


「あ・・ありがとう、ミリンダちゃん。」

 ゴローが深々と頭を下げる。

 つられて、周りのみんなも小さく頷いた。


「ゴローさんの両親も、やっぱり吸血鬼だったの?」

 そんな中、ハルが口を開いた。


「ううん、僕が小さい時に亡くなって、別の人に育てられたからよく判らないんだ。

 もし、僕が普通の人たちに混じって生活するとしたら、自分は吸血鬼だってことを隠して生活するだろう。


 今のように、周りの人たちみんなに僕の正体が知られているという事は、出会いのいきさつから仕方がないことではあったのだけど、僕が今まで生きてきた中で初めての事だからね。

 こんな風に簡単に受け入れられるのならば、今までこの事を隠して生き続けてきたことが、悔やまれるけどね。


 だから、もし両親が吸血鬼だったとしても、本当に近しい人でなければ、打ち明けてはいなかったと思う。

 僕を育ててくれた人は父の配下の人で、父の事を尊敬していた人物ではあったけど、その人が父とどれほど親しかったかは分らない。

 だから、どちらとも言えない。」


「ふーん、そうなんだ。

 でも、血を吸って初めて吸血鬼でしょ?

 自分一人だけで、どうして血を吸う事を覚えたの?」


「それはねえ、僕自身もどうしてかはわからないけど・・・、

 随分昔の事だけど・・・ある貧しい村へと辿りついて、そこにいた美しい娘さんの襟足を見た時に、無性にかぶりつきたい欲求に駆られた。


 本当に貧しい村で、食うや食わずの生活をしていて、僕は畑仕事を手伝っていたんだ。

 そうしていつの間にか、そこの娘さんと良い仲になって、一緒に生活を始めたのだけど、我慢できなくなって首筋に噛みついて血を啜ってしまったのさ。


 正直、血がおいしいものだと、その時に初めて感じた。

 ところが、その娘は人形のように単純な繰り返しの行動しか出来ない体になり、恐ろしいので血を吸う事は止めたのだけれど生活は楽にならずに、更に彼女だけが飢えて年を重ねていく。


 そうして初めて僕は、自分の体の秘密に気づいたのさ。

 もうその時点で何か国も旅をして、親代わりに僕を育ててくれた人も、とっくに亡くなっていたのだけど、僕自身が不老の体という事をあまり理解してはいなかった。


 後は前にも話した通りに、僕は自分の力を人助けのつもりで使っていたのだけれど、余りその効果で喜ばれた経験はない。

 まあ、そう言う事もあって、人との付き合いはなるべく避けて暮らしていたのだけれどね・・・。」

 ゴローは寂しそうに笑って見せた。


「ゴロー君の話と、中部の村でハル君が聞いたことを重ね合わせると、どうやら日本へ流れてきた鬼たちは、日本のどこかで封印されたのだろう。

 そうして鬼たちを封印した葛籠が、中部の村近くの沼の洞窟に眠っていたという訳だね。


 死んだわけではないので死体を埋めた場所も分からずに、行方が分らなくなっていたのだろう。

 封印が解かれないように、密かに隠しておいたのだろうからね。」

 所長が、腕を組んでうーんと唸る。


「そうですね、文明が発達して正確な記録が残る様になった平安時代以降でも、鬼の出現を語った話は日本全国にあります。

 しかも、実在の人物が含まれている話も少なくはない。


 そういった話のうちの、いくつかは実際に起こった話なのかもしれませんね。

 ゴローさんの日本への到着が遅れて、既に平安時代に鬼たちは封印されていたのか、あるいは室町時代になって地方のどこかで封印されたのかは判りませんけど、過去にそういった戦いがあった可能性は高いですね。」

 ジミーも所長の隣で、腕を組んで唸った。



―――――――

「世を惑わして、戦乱の時代へ陥れようと画策する不埒な輩め、ついに追い詰めたぞ。」

 高い塀で囲まれた、大きな屋敷の中庭には、あふれんばかりの兵士に取り囲まれた、数人の男たちが油断なく辺りを見回している。


「かかれー。」

 頑強な鎧兜で身を固めた男の号令のもと、兵たちは一気に距離を詰め襲いかかって行く。


「ふん、お前たちごときが、俺様の相手になると思うな。

 どれだけの兵を引き連れてきても、無駄だという事を思い知れ。」

 男はそう言うと、群がる兵たちを一蹴した。


 3メートル近くはありそうな大長刀を、ひとたび振るえば、兵士たちは紙人形のように真っ二つに裂けて行く。

 見上げる程の巨体で、攻め来る兵士たちはその男の肩までも達しない圧倒的な体格差だ。

 その様な巨人が6体、特に大きな体をした男を取り囲むようにして、5体の男たちが円の外側を向きながら陣形を保っている。


 その男たちの額には、よく見ると突起のようなでっぱりがあった。

 体格差はあっても、薙ぎ払えど薙ぎ払えど迫りくる軍勢、そうこうするうちに、陣形の一角が崩れる。


「や・・・やったぞ。」

 それは先程号令をかけていた男だった。


 軍勢の大将であろうその男が持つ剣が、一人の巨人の腹を突いていた。

 剣は深々と、巨漢の腹部に突き刺さり、彼は堪らず膝をついて陣形を崩した。


「く・・・くそう。」

 苦しそうに身悶える男の目が、その瞬間金色に輝く。


 すると次の瞬間、大将の背中に鈍い衝撃が走り、そこから熱いものが流れ出るのを感じる。

 大将が振り向くと、そこには自軍の若い兵士が立っていた。


 彼の持つ剣が、大将の背中から腹へと突き抜けているのだ。

 大将は、腹を押さえてそのままその場にしゃがみこんだ。

 その後は、ひどいありさまだった。

 同士討ちの混乱が果てしなく続いていく。


「ゴ将軍、大丈夫ですか、しっかりしてください。」

 先ほど、味方の兵士に致命傷を負わされてしまった大将を、中年の男が抱きかかえて、体をゆすりながら声をかけている。


「お・・・おお、ハンか・・・。

 わしはもう駄目だ・・・。

 生き残った者は何名いる?」

 ゴ将軍の言葉に、ハンは辺りを見回した。


 先程までの喧騒はどこへやら、静まり返ったこの地には、誰一人として無事に立っている者はいない。

 と言うより、全てが屍としか見えない有様であった。

 500人からの兵士が、たった6人相手に全滅させられたのだ。


 ハンの身に付けた鎧も傷だらけで、原形を保ってはいないが、刀傷はどうにか急所を外していると言った状況だ。

 その上、捕えるべき賊の姿は、既にどこにも見えないのだ。


「じ・・・自分一人だけの様です・・・。

 賊にも逃げられてしまった様子です。」

 ハンは、将軍につらい現実を告げる。


「そうか、では妻も召されてしまったという事だな。」

 将軍は力なくため息を付く。

 将軍の妻も剣武に秀でた才媛で、この時代にはまだ珍しかったが、重要な戦いには夫婦で出陣していたのだ。


「多大な犠牲を払ったが、彼らを捕える事すらできなかった。

 ようやく手傷を負わせたのが精一杯だった。

 はあ、はあ・・・、わしはもうじき死ぬだろう・・・、悔いを残して死に行くが、今更なにも出来ん。」


 将軍の頬を一滴の涙が伝って落ちる。

 段々と将軍の息が上がってきたようだ。


「将軍、しっかりしてください・・・。

 そうでないと・・・、ハンも将軍たちの後を追わせていただきます・・・。」

 ハンは涙ながらに叫ぶ。


「それはいけない、あたら命を粗末にするものではない。

 それよりも、残された我が息子、ローの行く末が気がかりでならない。

 小さな存在ではあるが、我がゴ家最後の生き残りとなる。


 ハンよ、申し訳ないが、もし死ぬつもりであるならば、わしの息子を頼まれてはくれまいか?

 あの、悪の権化とも思える巨悪を取り逃がした無念を、わしはこの血に込める。

 わしの血と妻の血を一滴ずつ持ち帰って、我が息子に与えて欲しい。


 我が怨念を息子に引き継がせるのはやるせないのだが、彼らをこのまま世にはびこらせるわけには行くまい。

 無事に育った暁には、この話をして我らの無念を晴らすように伝えてほしい。」

 ここまで話を終えると、将軍はゆっくりと息を引き取った。


 ハンは言われた通りに、将軍と妻の体から流れ出る血を小さな器に詰めると、大きな穴を掘って、兵士たちの屍をひとまとめにして埋めた。

 そうしてその隣に2つの穴を並べて掘ると、将軍とその妻の体を丁寧に埋葬し、将軍の墓の盛り土には、賊に手傷を負わせた剣を突き立てて墓標とした。


 それから自軍の陣地へと戻り、将軍宿舎へ出向くと、そこで寝かしつけられていた赤子を抱きかかえ、先ほど詰めてきた両親の血を、山羊の乳に混ぜて与えてみる。

 赤ん坊はそれを飲み終えると、舌舐めずりをしたように見えた。

 よほどおいしかったのであろう。


 ハンは、赤ん坊とその世話役である乳母を連れ、仇である賊の一味の足取りを追う旅を始める。

 吸血鬼 ゴ・ローの誕生である。

 彼が吸血鬼になったのは、この血を飲んだせいかもしれないし、元々突然変異の体質だったのか、あるいは両親のうちのどちらかが吸血鬼だったのかも知れないが、今では知る術はない。



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