31話
6
「いやあ、ふかふかのベッドですなあ。
薄暗い納屋で藁の中で寝る生活とは、全くの別もんだ。」
スプリングの効いた大きなベッドの上で、その反動を楽しみながらレオンは嬉しそうに呟いた。
「こんないい環境も、今日だけだ。
明日からは、村の納屋よりもひどい野宿生活だよ。」
ジミーは、ハルたちの着替えを手伝いながら、振り向かずに答えた。
「あなたたち魔物は、寝ないんじゃないの?
銀次さんは、ほとんど寝なかったわよ。」
そんなレオンを、既にパジャマに着替え終わったミリンダは、
ベッドに腰掛けながら不思議そうに眺めている。
「いえ、あっしら魔物だって夜は眠くなれば眠りますよ。
人間様よりは睡眠時間は短いかもしれませんがね。
魔物の種族にもよりますが、キリン系の魔物なんかは1日に30分も寝ないんじゃないですかね。
豚系の魔物であるあっしは、1日のうちで4時間ほどは睡眠をとります。」
トン吉はレオンの首根っこを掴んで、ベッドから放り投げながら答えた。
「ひ・・・、ひどいですよ・・・ボス。
レオンはどちらかと言うと夜行性でして、夜の見張り番は任せてください。
その代わりに、昼間は寝かせていただくことになるかも・・・。」
部屋の隅に叩きつけられたレオンは、痛そうに後頭部をさすっている。
「どっちにしても、今日の所は見張りも必要ないから、みんなでベッドで寝ましょう。
ベッドは2つしかないけど、すごく大きなベッドだから、2組ずつ寝れるよ。」
ハルは、そんなレオンの手を引いて、起こしながら提案した。
「あたしは嫌よ、魔物と一緒のベッドで寝るのは。
それだったら、ハルがこっちに来なさいよ。」
ミリンダは、ベッドに横たわったまま、手招きした。
「いやあ・・・、ミリンダは寝相が悪いから・・・。
いっつも、僕の顔の所にミリンダの足があるんだもの・・・。」
ハルは言いづらそうに頭を掻きながら、小さく呟いた。
「大丈夫ですよ。
お気遣い無用です。
あっしら魔物は、眠くなったらその辺の床ででも寝るので問題ありません。」
トン吉は、今にもベッドへ駆け寄りそうなレオンの首根っこを掴んだまま、愛想笑いをした。
「じゃあ、仲良くね。お休み・・・。」
ジミーは、ハルたちがベッドに横たわるのを確認してから、部屋の明かりを消して出て行った。
翌日は、早朝から出発となった。
ジミーが昨夜遅くまで掛けてジープに詰め込んだのであろう荷物と共に、日本海側へ向けて出発だ。
数人の研究所の職員たちもゲートに来ていて、大人一人に子供二人に加えて、体の大きいのと小さい魔物2匹の、奇妙な組み合わせの一行の出発を見送った。
北海道にいる所長たちには、彼らが連絡してくれるだろう。
海岸沿いの平坦な場所を選んで走行し、時には旧文明の破壊されなかった舗装道路や、砂浜などを選択しながらジープは順調に進んで行く。
途中、ドラジャや大バッタなどの襲撃もあったが、ジープのスピードには付いてこれないようで、魔物たちを振り切りながら進んでいく。
そうして日本海側へ出て少し進んだところで日が暮れてきた。
「今日はここまでだな。
真っ暗闇の中を車で進むのは危険だ。
ここで、野宿することにしよう。
では約束通り、これからは移動学校の開校だ。
では教科書とノートを準備して。」
ジミーは手際よくテントを張ると、ジープから大きなカバンを下ろして、傍らの倒木に腰かけた。
海岸沿いの元は堤防であったと思われる場所に、コンクリート舗装が残っている平地を見つけたのだ。
丁度、倒木が2本平行にあるので、ハルたちを向かい側に座らせて、授業の開催だ。
教科書と言っても、旧文明のビルの中に残っていた白い紙(恐らくはコピー用紙)に、版画でプリントしたものを束ねただけで、ノートは紙が貴重なため、小さな四角い板に黒いペンキを塗った黒板に石灰を固めたチョークで書く、1時的なものを使用する。
消しては書くを繰り返すだけで、書いたものを残すことは出来ないのだが、それでも記憶に残すには書くことが重要であるというのが、所長の主張である。
ハルは元気よく、急いで席について待っているにもかかわらず、ミリンダは力なくうなだれながら、ゆっくりとした動作でカバンから紙の束と黒板を取り出して、のろのろと席に着いた。
「では、最初は算数の授業だ。」
「えー!!!
さ・・・、最初から算数なんて、精神衛生上良くないわ。
最初はゆっくりと、保健体育からなんかどう・・・?」
ミリンダは、思わず目を見開いて言葉を発した。
「駄目だよ、ミリンダちゃんの算数が一番遅れているんだ。
だから、この旅の最中は、重点的に算数の授業を行いたいと考えている。
ハル君用には、別メニューで方程式くらいはマスターしてもらうつもりだ。
まずは、ミリンダちゃんの九九のおさらいからだ。」
ジミーに言われて、ミリンダは観念したように九九のおさらいを始めた。
少し離れた木立の影では、時折炎が上がったり、水柱が上がったりしている。
恐らく、トン吉が襲い掛かってくる魔物たちを追い払っているのであろう。
おかげで、こちら側は魔物たちに悩まされることなく授業が出来る。
ミリンダは九九を唱えながらも、落ち着きなく木立の向こう側に興味が行っている様子だ。
「・・・・くにじゅうはち、くさんにじゅうく・・・」
「はい、間違い。
さんくは?9かける3は?」
「ああっとそうか、くさんにじゅうひちよね。
まぎらわしいのよねえ、8の次は9って思ってしまうし・・・。
大体、9のけたにもなると数字が大きくって指だけでは数えられないし、罠も多いから間違いやすいのよ。」
「罠って・・・。じゃあ仕方がない。
本当は九九位は全ての数字を暗記して欲しいんだけど、ちょっとコツを教えましょう。」
ジミーは間違っても反省の色がないミリンダに、何とか理解させようと一生懸命だ。
「コツ?九九が簡単に覚えられるコツを教えてくれるのだったら、何でもするわよ。
なんだったら、今すぐ豚足の手伝いに行って、この辺の魔物達全てを一網打尽にしてあげてもいいわ。」
ミリンダは、身を乗り出してきた。
「いや・・・、ただでも短い授業時間を魔物退治に費やすわけには行かない。
トン吉さんだけで十分な様子だしね。
ミリンダちゃんも結構九九は上達してきて、苦手だった7と8の段はどうやらマスターした様子ね。」
「そうよ、あたしだって頑張っているんだから。」
ミリンダは自慢げに胸を張った。
「ミリンダは食いしん坊だから、九九が全部出来るまで夕食はお預けなんて言われるのを、一番恐れているんです。
だから、昨日も練る前に僕に7から9の段を全て書き出せって言われて、黒板に書いてあげました。
ずっとそれを呟きながら寝たから、今でも覚えているんだと思います。
でも、9の段まで全部覚えるのは無理だったみたいですね。」
「へえ、そうか。
きちんと予習して来たとは、感心感心。」
移動中の勉強に、それほど気乗りをしないふりをしていたミリンダの意外な面を見て、少しうれしくなってきた。
「では、九九の暗記に直接役立つわけではないが、少し考え方を教えよう。
掛けるという事は、その数字を掛け合わせる数字の回数だけ足して行く訳だから、9の次は10だね。
数字に10を掛けるとどうなるかな?」
ジミーはミリンダの方を見ながら尋ねた。
「・・・・・。」
「掛ける数字の後ろに0が付きます。
1掛ける10は10だし、2掛ける10は20です。」
ハルが無言のミリンダの代わりに答えた。
「そう、9を掛けるという事は、その数字を1回分だけ少なく掛けるという事だから、まずは掛ける数字の後ろに0を付けて、それからその数字を引いてみるんだ。
たとえば、9掛ける7は70から7を引くと63だね。」
「ああそうか、くひちろくじゅうさんだから、一緒になりますね。
へえ、面白い。」
「掛ける数字の後ろに0を付けて、それから引く?
何を呪文のような訳の判らないことを言っているのよ。
何とか7と8の段を暗記したのに、頭がこんがらがって来たわ。
大体、九九なんかできなくたって、生活に困ることは全くないわよ。
それよりも、魔法の練習をする方が、よっぽど役に立つわ。」
結局ミリンダにとっては早く授業を終えて、トン吉と一緒に魔物狩りをしたくて仕方がない様子である。
「そりゃあ確かに、こんな世の中だから、魔法の勉強も重要だろうね。
魔物達とも戦わなくちゃならないのだから。
でも、算数だって大事なんだよ。
じゃあ仕方がない。
とっておきの話をしよう。
9の段の事だけど、9と言うのは不思議な数字なんだ。」
『不思議な数字?』
ジミーの言葉に、ハルもミリンダも小首をかしげた。
「そう、ハル君、9の段を言ってみてくれるかい?」
「はい、くいちがく、くにじゅうはち、くさんにじゅうひち・・・」
「そう、9掛ける1は9だよね。
9掛ける2は18だけど、18の1と8を足すといくつだい?」
「9ですけど・・・。」
ハルは何のことか判らずに答えた。
「では、9掛ける3は27で2と7を足すと・・・?」
『あー!9だ。』
ハルもミリンダも大声を上げた。
「9掛ける4も・・・」
「3たす6は9になる・・・。
9掛ける5も・・・、へえすごいや。」
ハルは、目をキラキラとさせながら、ジミーの顔を見つめた。
「9と言う数字の性質なんだけど、掛けた答えの一の位と十の位の数字を足すと、9になる。
これは、9掛ける9まで全てでそうなる。
更には99の段になると・・・、あっでもこっちはまだいいや。
もう一つ判るのは、必ず十の位が掛け合わせる数字より一つ小さいことだ。
2を掛ける時は十の位が1で3の時は2だろう?
そうしてその数字を9から引いて、1の位にすれば掛け合わせた答えという訳だ。
暗記した方が早いけど、答えに自信がない時は、そうやって確かめるといい。」
「じゃあ、一番難しい部類の9掛ける8は8から1を引いて7で、9から7を引くと2だから、72!
背筋が凍るほど恐ろしい、9掛ける9は9から1を引いて8で、9から8を引くと1だから81ね。
へん、なあんだ簡単なものじゃない。
これからは、あたしのことを九九の女王と呼んでよね。」
ミリンダは小鼻を膨らませて、興奮気味に上方を見上げながらうっとりとした様子だ。
「じゃあ、少しは掛け算が分ったところで、応用問題と行こう。
たとえば・・・、そうだねえ。
村長である三田じいさんからお使いを言いつかったとして、ミリンダちゃんは1000円を握りしめて果物を買いに行きます。
お金っていうのは、仙台市で使っている四角い紙に数字が書かれたものなんだけど、その紙と食べ物や洋服なんかを交換できるんだ。
物には値段というものが決まっていて、その数字までなら、その紙と交換可能という訳。
1個150円のリンゴを5つ買ったら、残ったお金で好きなものを買ってきてもいいと言われて、ミリンダちゃんは大好きな桃に目を付けた。桃は切ったものが売っていて1切れ50円だ。
でも、折角だから買えるだけ桃を買いたい。
ミリンダちゃんは、一体いくつ桃を買えるでしょう?」
「お金に関しては、僕たちも知っています。
旧文明の遺品の中には、お金として使われていた紙も沢山あったし、何よりも子供用のおもちゃに八百屋さんとか、洋服屋さんとかお店のおもちゃがあって、それでお金の使い方などをおじいさんから教えてもらいました。
今は少ない人数で共同生活をしているから、全ての物は皆で分け合っているけど、いずれ村の人口が増えればお金と言う価値基準が必要となってくるって。
人間として文化的な生活を営むのに必要なものだって。」
ジミーの問いかけにハルは、村での教育の事を説明した。
「そうかあ、じゃあ、お金の使い方に関しては、大丈夫だね。
応用問題は、こういった買い物に関する問題が多いから、どうしようかと考えていたんだけど心配なさそうだ。
じゃあ、ミリンダちゃん、答えは判るかなあ。」
ジミーはほっとしたように、にこやかにほほ笑んだ。
「あ・・・・、あたしはそんなに食いしん坊じゃないから、桃は1切れ買えればいいわよ。」
ミリンダはジミーの問いかけに対して、そっぽを向きながら呟いた。
「それじゃあ、家で待っているミッテランさんや、近所のハル君たちに桃をおすそ分けも出来ないよね。
一人だけ食べるわけにもいかないから、ミリンダちゃんのデザートはなしかなあ?」
ジミーは笑みを浮かべながら、桃の缶詰を手にしてコンコンと叩いて見せた。
「1000円から、まずはリンゴ5個分の値段を引いて、その値段を右辺に書くでしょう。
そうしてから、桃の値段50円に桃の個数をXとしておいて、50掛けるX=・・・
って計算していくんだよ。」
ハルは自分の手持ちの黒板に、計算方法を書きながらミリンダに説明してあげた。
「Xなんて秘密の文字を使って、それを推理していくなんて、そんなミステリーは小説の世界で十分よ。
お店で買うんだったら、1000円渡して、これでリンゴ5つと後は買えるだけの桃を頂戴っていえば、店員さんがちゃんと渡してくれるわよ。」
ミリンダは勝ち誇ったように、腕を組みながら答えた。
「でも、その時の店員さんが実は悪い人で、おつりを誤魔化そうとしていたとしたら?」
そんなミリンダに、尚もジミーが詰め寄る。
「仙台市はどうか知らないけど、釧路の村に誤魔化そうとする様な悪い人はいないわ。」
「うーん、じゃあミリンダちゃんには桃缶はあげられないなあ。
ハル君とレオン君とトン吉さんとの4人で食べようか。」
ジミーはいたずらっぽく微笑んだ。
「ま・・・、待って。
5つよ。桃は5つ買うわ。」
「せ・・・、正解。」
ハルは驚いたように、伏せていた黒板を見せた。
そこには正解のX=5と記入されている。
「すごいなあ、黒板も使わずに暗算で出来るなんて。」
これにはジミーも脱帽だ。
「ふん、勘よ。」
ミリンダは、桃缶に小さく書かれた5つ入りと言う文字を見逃さなかった。
また、魔物を数に入れると自分たちも5人組なのだ。
丁度正解と合致した数字がラッキーだったようだ。
「何はともあれ、桃ゲットね。」
ミリンダはジミーを催促して桃缶を開けさせた。
そうして桃を平らげた後、缶に残った桃を欲しそうにじっと眺めている。
「残りの2個はトン吉さんとレオン君の分だからね。
じゃあ次は理科の授業を始めよう。」
こうして、眠る時間まで授業は続いた。
翌日の朝から、辺りの様子が違った。
テントの周りには、大バッタの群れが出来ているのだ。
ジミーが焦ってテントに戻ってマシンガンを構えて出てきたところを、トン吉に制された。
「昨夜襲ってきた大バッタやドラジャ達を手懐けましたのです。
大した戦力にはなりませんが、大量に襲い掛かってくる魔物たちの盾にはなるでしょう。
ドラジャ達は光に弱いので、林伝いについてくるように指示をしてあります。
昨日のせていただいた、ジープの速さには付いてこれませんが、方角さえ指示をしておけば、後から追いついてくるでしょう。
行った先で人を探すのでも、たくさんいたほうが有利でしょ?」
トン吉が大バッタたちに邪魔にならないよう、距離を置くように指示を出しながら話しかけてきた。
「いやあ、さすが魔物たちのボスをしていただけのことはあるなあ。
確かに、当てもなく探すわけだから、目はたくさんあった方がいい。
助かるよ。」
ジミーは感心したように頬を緩めた。
起き出してきたハルもミリンダも、テントの外の風景に呆気にとられている様子であった。
その後も、夜は勉強を続けながらも、トン吉の活躍で魔物たちの数を増やし、一行は南下を続けていく。そうして旧北陸地方までやってきた。
ここは海岸線が爆撃により荒れ果てて、通行できなくなっているようで、マイキーの報告通りに内陸部のルートへと変更する。
道のない荒れた山肌をジープで何とか進んで行く。
スピードが遅いせいか、大バッタやドラジャ達がジープに並走している。
そのおかげか、魔物たちに襲撃されることもなく、順調に進むことが出来た。
しばらく進むとようやく木立が途切れ、視界が開けた空間に出た。
丁度山一つ分越えた先の中腹くらいの高さだ。
「ここが、マイキーから連絡があった、遥か彼方の山の稜線に人影を見たっていうポイントだな。
その時は所長に指示で、一旦北西へルートを変更して西日本へ向かったんだよなあ。」
ジミーはジープを止め、遥か彼方の山並みを手を翳して眺めながら、ひとり言のように呟いた。
「ふーん、でもこんなところに人が住めるのかしら。」
ミリンダも後部座席のまま立ち上がって、遠くの山並みを見つめた。
視界が開けた先は、生い茂った木々はまばらに点在し、爆撃の影響でいくつも出来た巨大なクレーターのような穴と、コンクリートなどが融けて固まったような、ごつごつとした岩ともいえない塊の続く風景であった。
それが遥か彼方まで続き、その先の山々も元の形を保ってはいないと容易に推測されるほど、山肌も所々剥げていて地肌がむき出しになっている様子だ。
そんな様子を取り出した双眼鏡で確認したジミーも、思わずため息を付いた。
「いやあ、とても人が住めそうな環境じゃないなあ。
でも、あの山の向こう側がどうなっているかはわからないから、もしかしたら青々と緑の空間が広がっているのかも知れないし・・・。」
ジミーは今回の冒険の意味が無くならないで済むように、言葉を付け加えた。
一行は遥か彼方の山並みに向かって歩を進めていく。
それでも関東地方の時ほど大きなクレーターもなく、地殻変動を起こしたようなクレパスもないことから、何とかジープで進むことが出来た。
何度か野営を繰り返した後、ようやく連峰のふもとまで辿りついた。
「あ・・・、あれ・・・!」
いつものようにテントを張ろうとしたジミーに対して、ジープの座席の上に立ち上がったミリンダが、少し遠くを指さしながら叫んだ。
それは、まだ新しいジープであった。
さびもひどくはなく、シートも完全であるが、車体にはすでにツタやシダ類が絡み付いていて、一見しただけではただの四角い緑の塊にしか見えなかった。
ジミーは急いで駆け寄って行く。
テントの設営を手伝っていたハルもそれに続く。
「やはり、マイキー達のものだ。
彼らもここから山へと入って行ったんだろう。
ここまでは来ていたんだ。
よーし、見つかるかもしれない、・・・い・・・いや、必ず見つけてみせる。」
ジミーは遥かに高い山を見上げながら、拳を握りしめた。




