登場人物紹介 その7 ※ネタバレ注意
遅くなりました。
最終改稿日2015/04/12
シルフィニアス編。
☆印は紹介初登場。
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「シルフィニアス……お前、本当は大したことないのではないか?」
「借りは返さねばならん。むしろ、私だけで返せると言うのなら丁度いい」
サーレント・セレ・ダナン
ウィシュメリア王国の初代国王にして現国王のハイエルフ。元ダナン帝国第一皇子であった。
シルフィニアスの彗星落下により瀕死の重傷を負ったものの一命を取り留め、720年前の借りを返すことに成功した。現在はウィンター伯爵家邸内にて専属神官団により治療を受けている。
行使した禁呪・代償魔法により何を喪失したのかは不明であるがかなりの相応のモノを捧げたと推測される。
「あら……?お兄さま。いらっしゃるなんて珍しいですわ」
「だめよ、リィーテ。貴女はまだ……安定していないわ」
☆リザ・ソア・ダナン
年齢不詳、身長158程度の背中まで垂らした銀髪のストレートが美しい美女というよりはやや幼さの残る可愛らしい容姿をしている数少ないハイエルフの女性。
ウィシュメリアの北側に位置する国土の大半を迷いの大森林に覆われている森王国シェルファの初代女王にして現在も女王でありウィシュメリア国王サーレントの実妹でもある。
また光と生命の精霊神・ノヴァを祀る大神殿の神殿長でもあり、大神殿と王宮を合わせたいわゆる内宮からほとんど出ない生活をしている。
元ダナン帝国第一皇女で下に妹が四人いたが全て権力欲に狂った実父である皇帝に生け贄として殺されてしまった。
「本当に、この禁呪が必要だと仰るのですか?……我が母が魂を削り続けた、封印魔術を」
「今度こそ、母には……幸せに生涯を閉じて欲しいと、思い、ます……」
☆リィーテ・オルテリーナ・アイラス
年齢不詳、身長155程度の背中まで垂らした金髪を可愛らしい緑色のリボンでポニーテールに纏めたハイエルフの少女。ダナン帝国時代に存在したとされる空中都市国家オルテリーナ王家の最後の末裔とされている。
200年前の異変にてリン・エンシェに保護され義理ではあるものの娘として愛され、リン・エンシェの最期を看取った後にリン・エンシェの遺言に従ってサーレントによりリザの下へ連れて行かれて外界と隔絶された場所にて改めて保護された。禁呪・代償魔術を識る数少ないうちの一人。
「妬かないでくれよ、フェル。私の愛する女性は君だけなんだからさ」
「エンシェ家は君も知るように特殊な女系の家系でね、特別な異能は女児にしか受け継がれないし、そもそも女の子しか生まれない」
ウィリアム・ウィンター
シルフィニアスの悪あがきにより瀕死の重傷を負って一命を取り留めた人その2。
知識や実力は上位職になれるほどではあるが面倒事に巻き込まれるのがイヤなのと、盟約を優先する為に高等精霊語魔術師の肩書きのままでいる食わせ者。
サーレントの禁呪詠唱からシルフィニアスの気を逸らす為にエンシェ家の秘密を織り交ぜた嘘を並べてサポートをした。もちろんエンシェ家の生まれというのは真っ赤な嘘である。現在、義理の母親により投薬を受け絶対安静の療養中。
「ところであなた?貴男が精霊に好かれるのは知っていますが……妻の前でイチャイチャするのはどうかと思うのですけれど?」
「あら、そんなところにぼけっと突っ立っているのが悪いのよ」
フェルリシア・ウィンター
シルフィニアスの悪あがきにより瀕死の重傷を負って一命を取り留めた人その3。
引退して一戦を退いていたとはいえ王国トップクラスの高等ルーンマスターであった。これで現役時代の実力を維持していたらと思うとシルフィニアスはピンチだったかも知れない。現役引退した理由は結婚したことと盟約を優先した為ではあるが他にもいろいろ理由と秘密はありそうではある。
尚、作中にて夫ウィリアムと精霊達についての掛け合いは当然演技であり、結婚当初からずっとラブラブ状態である。ウィリアムの召喚する精霊達とも良好な関係を維持している。現在、実家の母親特製回復薬治療を受け絶対安静の療養中。
「……ちょっと待て。そのような措置が出るとはもしかして吸血鬼か?」
「荷物を纏めたらウィリアムのところに身を寄せろ。片付いたら迎えに行く」
☆セシール・オルテリィート
42歳、身長170程度の黒髪男性。リリーの父親で考古学が専門の学者。爵位は授与されてはいないが国家規模有事の際に呼び出しを受けるくらいの実力は持ち合わせている。愛する妻ソフィアの出身地であるユールシア地方が専門であったため今回召集された。
空中都市国家オルテリィートからラドル地方に逃れてきた貴族達の血筋としては最後の末裔であり、愛娘リリーが子供を産まなければ途絶える血筋と理解しながらもそのことを愛娘に押しつけることは一切望もうとはしていない。
「そんな、あれは英雄様に封印されたはずじゃ」
「リリーの事は心配なさらないで。あなた様の無事を祈ってるわ」
☆ソフィア・オルテリィート
42歳、身長164程度の黒髪を肩で揃えた穏やかな女性で、リリーの母親で一般人。家庭を良く守る良妻賢母を絵に描いたような優しいお母さん。
「さぁさ、この特製回復薬をお飲み。効果覿面だからね」
「大事なのは味なんかより効果だよ、効果。どーせ売るわけじゃないんだから」
☆リッシア・ドレン
67歳、身長160くらいの年齢の割に若々しい肌と髪を保つ製薬が専門のドレン侯爵家夫人にしてウィンテル達のお婆ちゃん。効果は確かな、そして薬効高い回復薬を作るがその代わりに味は壊滅的に酷い。
大体の人は服用と同時にその不味さによって気絶するが、ウィンテルの場合は気絶どころか身体の弱さが薬効の強さに耐えきれずに、そのショックで死にかけてしまったのでリッシア製の薬品類は投薬禁止となったほどである。ちなみに味覚異常でもあるため料理も壊滅的に出来ない。
「…………やはり200年の年月は、響くな。口惜しい」
「おのれぇぇぇぇぇっっっっっ………………」
☆シルフィニアス・セレニアス
年齢不詳、身長180くらいの黙っていれば美丈夫な、美少女を生きたまま蒐集するという悪癖をもつ史上最低最悪最凶な吸血鬼卿。200年前にあのリン・エンシェも一度自由を奪われた。
実は短編「我が魂の花嫁」のヤンデレ主人公フィニア・セレニアの転生者ではあるが転生した際に異世界日本の記憶は一切失ってしまっている。
サーレントにより強力に封印されてしまったため、術者であるサーレントが死なない限り封印が弱まることはないと思われる。
「…………っ!……!」
「それにしても本当に異世界なんだね……夢みたい」
夏海葉月
シルフィニアス・セレニアスによって異世界である精霊大陸に時空間を越えて拉致されてしまったあげく呪いによってずっと眠っていた少女。攫ってきた張本人が別の次元に封印されてしまった事により魔力のリンクが途切れて自動的に解呪されることになり目覚めることが出来た。
身長162体重52程度。艶やかな黒髪を背中まで垂らしたロングストレート。
異世界日本の秋川愛と違い魔を祓う能力は失われていないため、フェルリシアに手ほどきを受ければ結界魔術系統の秘めた才能を開花できるものと思われる。
実家は夏海流弓術の道場をしていたため和弓の才能を持っている。特技としてフラッシュ暗算があり、書類整理などの事務処理能力も高かった為ウィンテルとフェルリシアの紹介により王立地下図書館司書長補佐官として働くことが決まっている。司書長はようやく懸案だった大量の書類の山から解放されることとなり安堵したという。




