登場人物紹介 その1 ※ネタバレ注意 世界地図追加
最終改稿2016/10/23
世界地図を追加しました。
地図中に森王国シルファとありますが正しくは森王国シェルファです。
誤表記申し訳ありませんでした。
登場人物その1 ウィンター伯爵家の人々
☆印は登場人物紹介初登場です。
***
「家族四人、元気ならばこれ以上幸せなことはないさ」
「どんなことがあっても私たちはお前の味方だよ?ウィンテル」
☆ウィリアム・ウィンター
ウィンター伯爵家当主、44歳。身長171cmのすらりとした体型でアッシュブロンドの少し長め髪を首の後ろに纏めている。
得意な得物は弓系統であり、高い修練を積んだ高等精霊語魔術師であり現役の冒険者。
性格は落ち着いており温厚で冷静沈着。余程のことでない限りは取り乱したりはしない。
妻のフェルリシアとは大恋愛の末にゴールインした情熱家でもあるが、娘達にそのことを聞かれると笑って誤魔化してしまう照れ屋でもある。
古王国ウィシュメリアにおける貴族制度は一種の名誉職のような物であるため統治する領地という物は無いが、その代わりに王家から指示された遺跡の探索などを行いその成果を以て報酬を受け取って生計を立てている。
愛娘達にいい人が見つかることを祈りつつも焦らせるつもりは全くない見守る人であるが、余りにも仲が良すぎる時にはちょっと心配してしまうらしい。
「さあ、今日も元気にいってらっしゃい。怪我しないようにね?」
「あらあら、泣き虫さんね。ふふっ……でも貴女は頑張りすぎ。たまには甘えていいのよ?」
☆フェルリシア・ウィンター
ウィンター伯爵家夫人、42歳。身長は158cmで全体的に幼いような雰囲気を出してはいるが出るところは出てくびれはきっちり残している体型を維持し、夫と同じアッシュブロンドの髪を腰くらいにまで伸ばしている美しいと言うよりは可愛らしい女性である。
将来を嘱望された司書兼高等ルーンマスター(魔法語魔術師の上位職)であったがウィリアムの人柄に惚れて両親を納得させるほどの大恋愛の末に結婚した。現在は家庭を守るために冒険者を引退しているが必要最低限の維持訓練は欠かさない慎重な性格。特にウィンテルに顕れた痣をみてからは現役時代の勘を取り戻そうと努力するようにしている。家事の邪魔にならない範囲で。
元々はドレン侯爵家令嬢であったが家庭ではずぼらな父親と壊滅的に料理が出来ない母親を反面教師に家事を頑張っていたら専業コックやメイド顔負けの実力が身に付いてしまったらしい。
病弱なウィンテルを一番心配してあれやこれやと体質改善の道を探り、小金が貯まると古巣の王立地下図書館に手がかりを求めて依頼を出している。
「私には叶えたい夢がある。そして今度こそ、心残りのない人生を送りたいの」
「永い間彷徨って、いつもひとりぼっちで、もうこんなのはいやなの!」
☆ウィンテル・ウィンター
ウィンター伯爵家令嬢の長女、19歳。身長は母親よりちょっと高めの160cmで全体的にすらりとしているものの年頃の女の子らしく程良く丸みを帯びた体型をしている。両親譲りの艶やかなアッシュブロンドの髪は母親に倣って腰の辺りまで垂らしてはいるものの王立地下図書館に勤務中はポニーテールのように纏めている。
普通の魔法使いに比べて5~7倍という魔力と精神力を持ち、両親からそれぞれ精霊語と魔法語を教わっていたウィンテルは16歳の時に賢者の学院入学後に精魔語魔術師の適性を見いだされ、学院長直々に手ほどきを受けてメキメキと頭角を現した。18歳の成人とともに学院を主席卒院した時には約200年ぶりに誕生したウィザードと本人の才能、実力を讃えて名誉導師位が贈られることになり、『魔術の申し子』『生ける伝説』などと言った二つ名を学院生たちからも付けられてしまった。現在は初等精魔語魔術師として日夜研鑽を重ねている。
前世異世界日本での人生を終えこの世界に転生してきたウィンテルは思い出の記憶としておぼろげながらに少しずつ記憶を取り戻してきているものの、ハッキリとした事実は思い出しては居ない。ただ、家族と大切な人を遺して人生を終えたことだけは覚えており心残りに思っている。
一つ下の妹エレンがとても大切で大事にしており、お互いに特に何事もなければ一緒に一日を過ごしている。
「私はお姉ちゃんが居るから頑張れるんだよ。だから、お願い……無理しないで?」
「大好きなお姉ちゃんに無理をさせた原因がそんな理由なんて……しばらく来ないでください!話したくもありません!」
☆エレン・ウィンター
ウィンター伯爵家令嬢の次女、18歳。身長は家族の中で一番小さな150cmで戦士としてやっていくにはちょっときつい面もある。体型もトレーニングはしているが筋肉ムキムキというわけではなく女性らしい柔らかな体型をしている。両親譲りの艶やかなアッシュブロンドの髪は肩の辺りで揃えて戦闘に差し支えの無いようにしている。
姉のウィンテルが扱うウィザード魔法は詠唱中、効果が大きければ大きいほど隙が大きいために高い修練を積んでいない単独行動での行使は難しいため自分がその間の盾になるべく姉に一年遅れで学院に入学し神官寄りの戦士として学んでいたが、まだ自分には足りない物があるとして意図的に留年して学院に残った。卒院後は姉と同じ司書への道を歩むことにしておりそれまでにもっと多くの修練を積もうと日夜努力している。得意な得物は父方の祖父譲りのミスリル・ウォーハンマー。
昔から病弱で良く寝込んでいる姉のウィンテルが、自分たち家族の事が絡むと後先考えずに無茶をして倒れる様を何度も見てきておりとても心配している。早く卒院して姉の元に行きたい誘惑に駆られるものの何が一番大事なことかが分かっているため一心に焦らず行動しているしっかりものの妹である。
氷の精霊神ナーシャの『寵愛』持ち。
世界地図