光の秘宝part1
第3話 光の秘宝part1
「やったー!!」
「これで、ここから1番近い山は、あの山よ。」
と、しっかり者の千穂は、近くに見える大きな山を指さした。
「よーし、今日は一気に行きますか!早く山のふもとまで行くぜ。」
と、僕はハイテンションで言ったら、ギャル系のら夢は、僕に突っ込んだ。
「ちょっと待ったー。そんなこと言っていいの?この地図見ればわかるけど、山まで2㎞半よ。」
「えっ、そんなに歩くのか。でも、この世界を平和にするためには、僕らが頑張らないと。」
と、テンションは下がったけれど、僕は頑張ろうと自分に言い聞かせた。それから、てくてく歩いて1㎞歩いたところで、あるおじさんに出会った。
「おい、お兄ちゃん。自転車引換券もっていないか。」
「あ、持ってます。3枚もらいました。」
そう。ら夢のおばさんにもらった、自転車引換券を持っていた。
「おぉ。じゃあ折りたたみ式自転車3台ほしいかい?」
「もちろんです。」
と、僕の手にあった引換券を渡した。
「君たち、若いのにどうしたんだい?」
「え、えっと、僕の死んだ祖父さんが7つの秘宝を探していたんです。その秘宝をすべて集めると、世界が平和になるということだから、今、僕たちで探しています。」
「へぇ、えらいねぇ。がんばりたまえ。」
「ありがとうございます!」
と、みんなで言った。それから僕らは、10分休憩して、自転車で山のふもとまで向かった。自転車で走って、30分で山のふもとに着いた。
「つ、着いた。よし、ここに自転車を置かせてもらおう。」
と、山のふもとの『山登りショップ』という場所にいて、自転車を置いた。それから山に登ろうとしたその時。上の方で音がした。
ガラガラガラガバギバギバキ
上から大きなものが落ちてきた音がした。
「わぁー。」
と、叫び声が聞こえたと思ったらなんと、昨日別れた、聡也が落ちてきたのだった。
「おい、聡也どうしたんだ、お前大丈夫か!?」
「あ…りょ、稜。上に行っても…意味ないぞ。」
と、言ったところで、聡也は気を失った。
「ぉぃ、おい、大丈夫か?」
「りょ、稜、稜なのか?」
「良かった、目を覚ました。」
と、まだ聡也はここはどこだと思っていた。
「ここはどこだ、ぃてててて。」
「ここは、山登りショップだ。」
「おい。上にはいくな。上には大きな石板があってな、その石版には、相田って書いてあった。相田ってお前の祖父さんだろ。謎の文字が書かれて中に入れなくて、俺は足元のバランス崩して、落ちちまったよ。」
「もしかして、その文字って、『タヌキ りょたうのたことたば 』って書いてなかったか。」
「あぁ書いてあった。それがどうした。」
「その言葉、俺知ってるぜ。死んだの祖父さんの言葉だ。」