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デート代はどちらが出すべきか 還元、本質直観 11

 「自分の主観からすべてを解釈する限り、外に世界があるのではなく、意識の中に外の世界を確信させる構造が存在すると考えられる。そしてそれは知覚によってもたらされ、知覚は意識の自由をねじ伏せる形で、つまり自分に都合よく取ろうと思っても取れない形で意識に存在する。ここまではいいわね?」とうつつちゃんが言った。

 「でもやっぱものすごく、理解するのにあれね」と私は言った。 

 「それは客観主義的世界観に慣れ過ぎてるからよ。外に世界がそれ自体として存在しているって言うのはそれだけ強固な観念だからよ。でも還元の概念をもっと理解するのにちょうどいいから客観主義的世界観について説明するわ」そして息をついて

 「例えば、今視覚の説明をしたからそのまま少し補足するけど。物が見えるって言うのは普通、光が物体に反射してそれが目に入って、その信号が脳に届くから、というのが見えるってことの説明よね?この説明が客観主義的世界観ね。でもそれは物が見えるっていうのを後から説明してることになるの。つまり知覚が先に存在するからそれに対する理由がうまれたわけ。もし私たちに知覚というものが無ければその説明というのは生まれないわけよ」と続けた。

 「事実が知覚で、推論が今の身体構造的な説明ってことね?」と私は言った。

 「そう。今のは身体を物体として、つまりそれ自体として存在しているもの、と捉えることでできる説明なの。逆に言えばそう捉えなきゃこの説明ってできないわよね?」とうつつちゃんが答えて

 「なんかそう言われると、身体は物体かもれないけど、人間が物体かって言うとそれも違う気がするわね。客観主義的な世界観だと説明は論理的でも、むしろ論理的であるからかしら?重要な何かが削ぎ落とされてる気もするわね」とツインテールが言った。

 「経験則から法則性を取り出して、それを利用する。そのためには身体を物質として捉えなくちゃその理解というのはできないのよ。あえて客観主義的世界観に立って物事を解釈するのが科学よ。そして、例えば医学のようにある病気やケガという特定の状態をピンポイントで治療するにはその観点は非常に有効なの。しかし一方で、科学というのはあくまで、あるものの見方の一つである、ということも忘れてはいけないわ」とうつつちゃんが言った。

 「でも客観主義的世界観の説明で、確かに還元の概念がまたちょっとわかったわ。確信とは意識内の構造のことだなんて普段考えもしないから、なんとなく使ってたけど、あれね、哲学の話しをすると言葉の意味についてけっこう敏感になるわね」と私は言った。

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