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計画始動

皆さんこんにちは~

ノアが作ってきたお守りを同封した手紙を出して二週間がたちました。

なかなか返事が来なくて、もしかして面倒くさいと思われている?お守りだけじゃ心を掴むには弱かったか?そもそも手紙を読んでもらっていないのでは?などと心配になっていた私だよ~


え?その割にはテンションが高いって?

よくわかったな。そう。二週間たってようやくお返事が届いたのだよ!

因みにもう内容は読んだ。


まず私が手紙を出した相手は当主の魔法学校時代の旧友らしい。

そして独学でモンスターの生態や研究をしているそうだ。

返事が出せなかったのは暫く遠方に言っていて帰って来るのが遅かったから、らしい。

お守りのウケはよかった。丁度怪我していたから助かったとのこと。

そして最後に肝心なモンスターについてだが………まずカリンディアの華の香りを好むモンスターは今まで見たことがないらしい。まぁこっちについてはそこまで期待していなかったからいい。

そしてもう一つ。嗅覚がよく、群れで生息するモンスターだが……三体ヒットした。

そのモンスターの見た目に加え写真や生活拠点まで細かく書いてあった。


一体目は虎に似ているが全身が黒く、爪が異常に長いモンスター。名前をグリューエンと言うらしい。

二体目は見た目はワニに似ているが、上半身と下半身の間に太いトゲがあり、尻尾の先にも鋭いトゲがあるモンスターだそうだ。名前はスコルポオ

最後の一体は見た目は馬に似ているが、体全体が黒く、筋肉が発達して脚は長い。名前はアラクランというそうだ。


三体とも大型モンスターで、群れで生息し、狩りの為か嗅覚が発達しているそうだ。

とりあえずこの三体で実験を頼んでみようか。


私はすっと情報をまとめてベッドから降りる。


「お嬢様。騎士団へ行きますか?」

「はい。頼んできます」

「一緒に行きます」


私とノアはフローラル家を出る。

街へ向かう道中。ノアが訪ねてくる。


「とはいえ、騎士団への協力を要請するという話ですが、具体的にはどうするつもりですか?」

「別に難しいことはしませんよ。騎士団には要請にすぐ応えられるように転移魔法を得意とする人間が複数人常駐しています。

彼等に協力してもらい、このモンスター三体の生息地へ行ってもらい、蜜に食いつくかどうかを確かめます」

「しかし、モンスターがすでにこの地を目指している場合はどうするんですか?生息地にいないのでは?」

「その場合は私が空から確認し、この町を目指しているモンスターを発見次第、騎士団に報告。

街に来る可能性のあるモンスターがいるとなれば彼らも警戒するでしょうし、なんなら討伐に出てくれるはず。その際に蜜を持たせて実験をしてもらいます」

「しかしお嬢様。蜜はどうするんですか?お金は持っていないのでは?」

「騎士団の人に買ってもらいます」


私がいうとノアは少しだけ難しい顔をする。


「実験事態労力がかかりますし、その上蜜の購入まで頼むのは流石に難しいのではないでしょうか。それも証拠もない状態で……ルーク様は忙しい方ですし、いくら優しいとはいえ流石に」

「え?別にルーク様に頼もうなんて考えていませんよ?」

「へ?」


私の言葉にノアがきょとんとした顔をする。

まぁそうだよね。私、騎士団じゃ基本ルークとばかり話しているし、最初に頼ったのもルークだから、ここでもルークに頼ると思うよね。

でも違う。あの時は説得の材料もなければ確実性もなかったから頼れなかったけど、この状況なら安心して頼れる。

今必要なのは確実に私の言葉に頷いてくれる人間


何のためにあの人たちを騎士団に入る様に脅したと思ってんだ。


「さ、働いてくださいね。騎士様」


私は最近正式に騎士団員となったあの男三人の元へ軽い足取りで向かうのだった。

暫く更新が途絶えることでしょう。何故かって?学校が始まるからなんだなぁ……あー、時間が、時間が無くなっていくぅ(;´Д`)


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