鈴仙・優曇華院・因幡,蓬莱山輝夜編 前編
今日からまた投稿をし始めます。今、手を付け始めている小説は二次創作ではないもので今までと違うジャンルで作ろうかなと思います(ハーレムはあったほうが書きやすいので基本はずっと入っています)。まだあまり構想が固まっていないのでまだ投稿などは考えていません。なので構想が頭の中で固まるまでは毎日投稿をしようと思います。
〜〜11:00PM
〜〜SIDE蓬莱山輝夜
輝夜「はぁ」
私は月を眺めながらため息をつく。理由は単純だ。今日はある出来事があって三年の最後の日だ。
輝夜「湊に逢いたい」
私はそう無意識に声をこぼした。湊は結局今日まで帰ってこなかった。この幻想郷は一応今日までみんなが湊がいつか帰ってくると信じて生きてきたけれどもう帰ってこないということはみんながどうなるのかは予想できるだろう。できれば私もみんなと同じことがしたいんだけど...。蓬莱の薬を飲んでしまったからかなわない。
輝夜「こんなことなら飲まなければよかった」
私も心身ともに疲れ果てている。しかし、蓬莱の薬を飲んだことによる効果のせいで楽になることもかなわない。だから思わずそうこぼしてしまった。しかし、
「パチンッ」
私は誰かに叩かれた。その私を叩いた人物は優曇華だった。
輝夜「なにをするの!優曇華!」
優曇華はなぜ叩いてきた?私を叩くなんてどういうこと?
優曇華「いえ、簡単なことですよ。輝夜様は飲んだことにより湊様に出会えたのにそれよりもこれから湊様にも会えず死ねない苦痛を味わうほうが嫌なのかなと思って。私はそんなことは思いませんが」
うどんげは刺々しい声で話す。それよりも飲まなければ確かに死ぬことができた。それよりも
輝夜「湊に会えなかった?嫌よそんなこと!」
湊に会えなかった人生なんてずっと縛られている操り人形のような人生で色がついたのも湊とあってからなのに。
優曇華「そうですよね。湊様に出会うきっかけを作ることになった蓬莱山の薬を飲むという行為はたしかにこれから湊様を思い苦痛を味わいながら死ねなくなるということもあるけれどそれよりも湊様にであえたことのほうが良かったと思うんですよね」
たしかにそれはそうだ
輝夜「ごめんね、優曇華。私が間違っていたわ」
ありがとう。優曇華のおかげで気づけたよ
優曇華「いいんですよ。わかってもらえれば」
輝夜「ありがとう」
優曇華「ほら、もう夜も更けていますし部屋に戻りましょう」
優曇華が優しい声で言ってくれる
輝夜「そうね。もう寝ましょう」
そのとき
妹紅「あ、いたいた。輝夜〜」
妹紅に呼ばれた。なんのようだろう。こころなしか浮ついた声をしているような気がするけど気のせいかしら。
輝夜「どうしたの、妹紅?」
妹紅「いや、実は今日この家に泊まらせてくれという人がいたんだけれど泊まらしてあげてもいいか?」
誰かしら?こんな夜中に来るなんて
輝夜「まぁ別にいいわよs」
妹紅「ありがとう。慧音、泊まらせてあげてもいいって」
奥にいる慧音に声をかけた
慧音「わかったわ。呼んでくるわね」
そう言って慧音は入口に向かっていった。
輝夜「ねぇ妹紅、誰が来たの」
私はさっき話の途中で切られたことを聞いた。そうすると妹紅はにっこり笑って
妹紅「お前が会いたかった人だよ」
えっっ?まさか
輝夜「妹紅。それってもしかして」
妹紅「ああ、湊だよ」
ああ、良かった。帰ってきたんだ。