魂魄妖夢編 前編
〜〜5:00PM
〜〜白玉楼
Side 妖夢
今日は湊さんが別世界に行って三年目。最初は元気があって皆をフォローしていた幽々子様も最近は元気がなくなってきて死んだような雰囲気をまとっている。幽霊だから死んだ雰囲気をまとっているのも当然なんだけれど雰囲気が違う。私もそろそろ限界だから早く帰ってきてくれないかな。あ、やばい。私は庭掃除をしていたが倒れてしまった。
さすがに五十八徹はしんどいな。起きないと。ああ、もう目が開かないや。疲れた。
「おい妖夢!しっかりしろ!妖夢!妖夢!」
何故か湊さんの声が聞こえる。幻聴かな。すみません幽々子様ちょっとだけ眠らせてください。
Side 湊
俺達は今白玉楼に来ている。相変わらず西行妖は咲いておらず安心する。封印や異変は問題なかったか。
湊「妖夢探すか」
ルーミア「幽々子の場所も知っているだろうしそっちのほうがいいかもしれないわね」
〜〜
湊「いたよ」
ルーミア「どこ?」
湊「あそこ」
ルーミア「本当ね。顔色も悪いしフラフラしてるわね」
湊「ああ、妖夢は精神的に辛いけれどずっとやっているっぽいな。この周りもとても綺麗だし。責任感があるんだよ」
ルーミア「早く行きましょ。そして安心させてあげましょう」
そんな話をしていると妖夢は突然倒れた。
湊「妖夢!」
俺は妖夢のもとに走っていった。
湊「おい妖夢!しっかりしろ!妖夢!」
妖夢は安心した顔をしている。良かった。ただ寝ているだけのようだ。
ルーミア「妖夢は大丈夫なの!」
俺は人差し指を口の前に立てた。
湊「安心してくれ。寝ているだけだよ。だから静かにしよ?」
ルーミア「そうね。今は眠らせてあげましょ」
湊「ああ、屋敷までは俺が運んでいく」
ルーミア「そうね。行きましょ」
〜〜
湊「ここが、妖夢の部屋だよな」
ルーミア「ええ、妖夢って書いてあるしね」
湊「さて入るか」
「ガチャッ」
湊「やっぱりさすが妖夢の部屋はきれいだな」
ルーミア「そうね。でも何もおいてないわね」
湊「妖夢は真面目だから部屋は荷物を置けて寝れれば十分って思っているからな」
ルーミア「真面目なのはいいんだけど。今回みたいなことがあるからちゃんと休んでほしいわね」
湊「そうだな。うん?なんか寝言をこぼしているな」
妖夢「幽々子様。食事の時間です。苦しいかもしれませんがちゃんと栄養を取ってください」
湊「予想外だけど幽々子もか」
ルーミア「まぁ仕方ないわね。とりあえず幽々子のところに行きましょうか」
湊「そうだな」