表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い死神の大侵攻作戦で王国を蹂躙します…しかし、その前に無敵の戦神が立ち塞がりました  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第二章 ノルディン帝国の侵攻

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/56

最終決戦3 神は悪に味方しました

一方、ノルディン軍も砦の前に一同集まっていた。

「者共、昨日はシャラザールなる男女に襲われはしたが、今日はその男女に対して天界よりゼウス様に来援頂いた」

マクシムは砦の屋上の中央にゼウスを迎え入れる。


一同呆然とそれを見ていた。

そして騒然とした。


「ゼウスって」

「神?」

「まさか、神様が現れるわけ無かろう」

「そうだよな」

兵士達が口々にささやきあう。



「皆の者。余がゼウスじゃ。此度は天界から追放した邪神が地界に悪さをしていると聞いての。それを退治しに来たのじゃ」

ゼウスが話した。



「えっ」

「と言うと本当に神」

「神様」

「神様が味方についたということは俺達の勝ちが決まった」

「やったぜ」

「ついにマーマレードを蹂躙できる」

「やりたい放題じゃ」


兵士達は歓喜に湧いた。


「ゼウス様は邪神のみに対処頂ける。その他の者を倒すのは貴様らというのを忘れるなよ」

マクシムが釘を指すのを忘れなかった。

しかし、敵はたかだか1個師団。3個師団で負けるわけはないとマクシムは高を括っていた。

「よし、全軍直ちに攻撃準備じゃ。1時間後に攻撃開始する」

マクシムは全軍に配置につかせた。マクシムは少ない敵から攻撃を開始するとは思ってもいなかった。


その瞬間雄叫びが聞こえてマーマレード軍が突撃してくるのが見えた。


「まさか、奴ら犬死しに来たのか」

マクシムは信じられなかった。


しかし、次の瞬間砦にシャラサールの斬撃が直撃、砦が弾け飛んでいた。

マクシムも弾き飛ばされ地面に叩きつけられていた。





ゼウスはその瞬間上空に浮かび上がり難を避ける。

「ふんっ男女め。敵わぬと見て先制攻撃か」

と言うやシャラザールに向けて雷撃を放つ。


シャラザールは障壁で防ぐと空に浮かび上がった。


「ほう、少しはやるようになったではないか」

ゼウスは余裕で応えていた。

「ではこれでどうだ」

ゼウスは雷をシャラザール目指して放った。

シャラザールは避ける。避けられた雷は森の中に突き刺さり、多くの木々を消滅させた。


その様子を天界では大画面にして天界の民に見せていた。

「さあ、皆様。全能神ゼウス様を応援しましょう」

前に立った役人が話す。


「ゼウス様。頑張れ」

「ゼウス様!」

「邪神のシャラザールをやっつけろ」

「男女に勝って下さい」

前の方で桜に雇われたヤクザっぽい男達が叫ぶ。


「ねえ、ママ、何で正義の味方のシャラザールが酷いこと言われているの」

「そうだよ。悪いのは悪代官だよ」

「あのゼウスとかいう人悪代官そっくり」

「しぃぃぃ」

思わず母親が子供達の口をふさぐ。


「そこ何かおっしゃいましたか」

役人達が寄ってきた。

「いえいえ、子供達の世迷い言ですわ」

母親が笑って誤魔化す。その手は子供達の口を塞いでいた。

「うーうー」

子供達が抗議の声を上げるが

「命が惜しかったら黙っていなさい」

子供にその父親が命じる。

仕方無しに子供達は黙った。



「ママ、何で嘘言わなければいけないの」

役人が去って行った後に子供が小声で言う。

「しぃぃぃ。大人の事情があるのよ」

「そう、静かしてるんだ」

「えええ!」

父と母の注意に子供は不満顔に意う。

正義の味方は絶対に負けないのに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

私の

次回作品

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ