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赤い死神の大侵攻作戦で王国を蹂躙します…しかし、その前に無敵の戦神が立ち塞がりました  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第二章 ノルディン帝国の侵攻

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ノザレ退却戦3 ウィルの初陣

グリフィズはジャルカへの連絡を終えると、190人を1団にしてまとめると一路ノザレに向けて歩き出した。距離にして80キロ、荷物を背負いながらでも、1時間に5キロ歩くと16時間で着けるはずだった。走っても長くは続かないと思い、歩くことにしたのだ。ノルディン帝国軍は北の砦の占拠を確実にしてから追って来るはずで、そんなにすぐには追いついて来まいと高を括ったのが間違いだった。


ノルディン帝国は砦をアレクの第8師団に襲わせると同時に、早めにパルチラに来た第2師団と第4師団の一部の面々で退却途上に先に配置させようとしたのだ。

退却を開始して2時間で第2師団の特殊第一中隊の100名が士官学校生に迫っていた。


「隊長、退却中の2個中隊規模の部隊発見」

「よし、一気に攻撃をかけるぞ」

中隊長のニマエフは命じた。


士官学生の後ろから爆裂魔術が炸裂した。

「よし、迎撃」

グリフィズが叫ぶが、どれだけ効果が出るのか疑問だった。

引率の騎士たち20人が展開するが、そこに100名が爆裂魔術で攻撃しながら突っ込んできた。

グリフィズは障壁で防ぎ剣を抜いて斬りかかるが、所詮多勢に無勢だ。

騎士たちは次々に倒された。

グリフィズは巨大煙幕玉を炸裂させるや、逃げ出した。


学生たちは必死に逃げた。しかし、いつの間にか隊列はバラバラになっていた。


ウイルはクリスの手を握って走った。

しかし、クリスの走るのが遅くてどうしても他の生徒達と比べて遅れる。

そのウィルらにニマエフは狙いを付けて爆裂魔術を放つ。

クリスもろとも転移してウイルは避けた。

「ちっ」

見失ってニマエフは舌打ちした。

木陰にクリスを庇ってウィルは剣を抜いた。

「姉さま。少しここに隠れていて」

「ウィル、大丈夫なの?」

クリスが心配する。

「ふんっ。高々ノルディン軍の兵士などに負けないよ」

ウィルはそう言うと木陰を飛び出した。


ウィルにとって初めての実戦だった。一矢報いて、少しでも数を減らして生徒たちの逃走を助けようとウィルは考えた。その後でクリスを連れて後方に転移する予定だった。


近くに来た敵兵を袈裟懸けで切り裂く。

「ぎゃっ」

男の悲鳴が響く。

慌てて敵が駆けてきた。

敵魔術師が爆裂魔術をウィルに放つ。

ウィルは障壁で防ぐ。そして、爆裂魔術を投げ返した。

爆発が起こって男が弾き飛んだ。

そこに更に敵兵が切りかかってくる。

剣で受けるが重い。ウィルは剣を落としそうになり、慌てて腕に強化魔術をかける。


敵は百戦錬磨のノルディン第2師団だ。

切り結んでも中々やられてくれない。

「ウィル、後ろ」

後ろから隠れていたクリスの叫び声が聞こえる。

とっさに避けるとウィルを剣で突き刺そうとしていた男がウィルと切り結んでいた男に突き刺しそうになり、二人はたたらを踏む。

それをウィルは爆裂魔術で弾き飛ばした。


「このアマ」

近くにいた男がクリスを捕まえようと手を伸ばす。

クリスは剣を抜いて男を貫いた。

ジャルカが行く前にお守りだと言って渡してくれた宝剣だった。クリスが持っても軽くて使いやすく、魔術がよく使えないクリスでも剣に魔術を込めて使えるすぐれものだった。


しかし、目立ったのか。周りから次々に敵が現れる。

このままではやばいとウィルは危機感を持った。


「姉さま!」

ウィルは叫ぶや光魔法で目くらましを放つ。

そして、急いでクリスに駆け寄るとその手を掴んで転移した。

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平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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