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オトモダチげぇむ


「こんばんわぁ!!」


くしゃくしゃな笑顔に長く伸びたひげ面の男に声を掛けられた青年は

「ああ、結局自分もじゃないか」と静かに自分の人生が終わることを悟った。

自分だけ生き残った・・・そんな都合のいい話は最初からなかったんだ。


そう、彼からは逃げられない。



時は1週間前まで遡る

-----------------------------------------------------------------------


世界はニート社会復帰支援が活発になり、ニートの社会復帰のためには

ほかの社会で働いてる人間がどうなってもかまわないという法律ができあがり

ニートが実質的社会にカーストの頂点となっていた。


そうした社会風靡もあり、政府はあるひとつの案を実行することになった。



ある場所に一般的なIT企業で働いているごく普通の一般社会人3人が集められた。

3人の青年は自分たちがニートの更生のために政府より通知があり

ここに集められたということ意外何をするかも分かっていないので、ただただ何かを告げられるのを待っていた。


しばらく待ち続け3人が痺れを切らせたころ不意に室内に会ったモニターに一人の男の顔が映りしゃべり始めた。


「君たちには一人のニートの更生を頼みたい。」


そう言うとドアが開き一人のひげ面の男が室内に入ってきた。


「ゲームしよ!!フォールガイズ?バロラント?スプラトゥーンでもいいよ?」


狂気だった。3人の青年の顔は青白くなりただただ恐怖に震えた。

入ってきたニートは顔をくしゃくしゃに歪ませながら笑っていた。


「いや、俺FPSとかやらんし興味ねーわ。一人でやってろカス」


青年の一人セウタがそう言うとニートは息を荒げ、一気に雰囲気を豹変し早口でしゃべり始めた。


「フゥー・・・!フーーー!!いやっ!!別に・・!!だって!!俺ニートだぞ!!怒らせたらただじゃすまないよッ↑!!」


「いや、知らんし。働こうぜ!!それともユーチューバーでもやっか!?チャンネル登録くらいならしてやるぞ?」


「ヒャーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」


彼がセウタの言葉に激高し、叫び声を上げた瞬間モニターから男がしゃべる声がかすかに聞こえた。


「セウタくんアウト~~~~!!」


瞬間セウタの首が千切れとび魔転車のかごにスポッと入った。


「言い忘れてたけど、ニートは国の宝、彼を怒らせたら死んじゃうよ?まぁ説明をする前にセウタ君は彼を怒らせちゃったけど・・・」


「彼と友達になって社会復帰を促してあげてよ・・・ただ」





彼を怒らせてはならない



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