表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

67/162

ダンジョンでのドロップアイテム

タイトルのまんまですが、

ダンジョンでのドロップアイテムの獲得方式に関する、説明回的な話です。


短いですが、キリのいいところまででの更新です。


宜しくお願い致します!

 

 硬かった。とにかく最後のエリミネート・スパイダーは硬かった。


「っしと。やったなエイジ、宣言通りだ。レコードおめでとう」


 両の手に錬成していた火の直剣(ブレード)を投げ捨て、俺は納刀状態となった。


「い、いえ。あなたのお陰ですよ。ソウキさん」


 なーんて事を言いながら、エイジも剣を鞘に仕舞う。


「パーティに参加したのが俺じゃなくったってクリア出来たろ。クリアタイムが若干早まる程度だ。

 それより、クリアに一番貢献したのはコットだ。コット、良くやったな」


「え? わ、わたしですか?」


「そうだ。火力を出すってのは幾らでもやりようがある。

 だけどHPを回復したり、状態異常を解除したりってのはコットにしか出来なかった事だ」


「そんな。わたしは……」


 一ヶ月前にも似たようなやりとりをしたな。

 んま、それでも俺が言ってやれる事なんて変わらねぇけどな。


「俺達は勝ったんだぜ? もう少し喜べよ」


「そう、ですね。わたし達、勝ったんですよね」


「そうだ。それでいい。さて、バリトンに戻ろぜアレイダ」


 ……と、その前に。


「あぁ、戦利品」


 レコードの更新通知を閉じた瞬間、レベルが1上がって新たなウィンドウが姿を現した。


 プレイングマニュアルにも書かれていた、ドロップしたアイテムを皆でひとつずつ選んでいく時間だ。


 ドロップアイテムは結構な量ある。全員で順繰り選んでいっても十週くらいは出来るぞ。


「なるほど。ダイスの目の大きさでアイテムを取る順番を決めるんだな」


 ウィンドウには[ダイスを振る]というアイコンがある。

 それをタップしてダイスを振ってやった。出目は4、順番は3番目だ。


「ソウキさん、欲しいアイテムはありますか?」


 アレイダがそんな事を俺に尋ねてきた。


「いいのか?」


「はい。今回は私達がレコードの協力をお願いした側ですし、アイテムの優先権はソウキさん、コットさんのお二人に委ねようと思います。

 エイジ君とスミレさんも、それで良いですか?」


「はい、僕は問題ありません」


「私も、特に欲しいアイテムは無いので大丈夫です」


 ドロップアイテムの一覧を見ていくと、低級のスキル書が二つ、中級のスキル書が一つあった。

 これは頂いていこう。


「なら、スキル書はコットと分けて、錬成石(オークラント)は順番的に取れる分は全て俺が貰う。これでどうだ?」


「構いませんよ。ではどうぞ」


 俺は迷わずスキル書:低級を選んだ。


「次はコットか。お前は中級のスキル書を取れ」


「ち、中級はソウキさんが貰って下さい。わたしは戦闘に参加出来ていないので、低級で大丈夫ですからっ」


「いや、俺は取りたいスキルはもう取った。次に取りたいスキルの要求値は三桁なんだ。

 ゆっくりスキルポイントは溜めていくから、中級はコットが貰っとけ」


「良いのでしょうか……?」


「いいんだよ。ほれ」


 ゆっくりとコットは指を動かし、スキル書:中級をその手に収めた。


 そこから俺達は順々に、ドロップアイテムを各々のアイテムパックに選び取っていった。


 俺が手に入れたのはスキル書:低級が二つ。

 錬成石(オークラント)は相も変わらず無属性の低級だったけど、46個も手にはいった。


 多分スケルトンの総数が同じくらいだと思うが、もしかして確定ドロップだったり?

 だとすれば、ダンジョンは攻略に挑むだけでもなかなか美味しい。


 残りは何に使うのかもわからない、素材らしき名前のアイテムばかりだった。

 これを全員で適当に選んでいって、全てのドロップアイテムの分配が終わった。


「さて、と。バリトンへ戻ろうぜ。アレイダ」


 エリミネート・スパイダーは既に消え去り、その場所には[転移の渦]がいつの間にか出現していた。

 これにアクセスすれば、恐らくフィールドに出られるのだろう。


「はい、では戻ります」


 パーティリーダーであるアレイダは[転移の渦]へとアクセスし、俺達全員はアトラリア砂道へと帰還した。






【結晶士】ソウキ:レベル10


 所持スキルポイント:19


 武器:チュートリアルリッパー


 頭:無し

 胴:赤竜鱗の胸当て

 腕:赤竜鱗の籠手

 脚:赤竜鱗のグリーヴ


 アウター:アトラリアの法衣

 インナー:無し

 パンツ:無し

 マント:無し


 首:機械神使の首飾り

 右手首:英雄のバングル

 左手首:無し

 リング:マニュアリング


 所持スキル:


【錬成の心得:Ⅰ】

 錬成した武器の耐久力を上げる。

 錬成武器を装備している間、僅かに攻撃力が上昇する。


【錬成の心得:技】

 錬成した武器の耐久力が僅かに上昇する。

 一度の錬成でカウントされる錬成回数が2に増える。


【拳闘武器錬成】

 拳闘(ナックル)が錬成可能になる。


【マルチウェポン】

 錬成武器専用の特殊ショートカットが使用可能になる。


【デュアル・エッジ】

 同じ錬成石(オークラント)を2つ消費する事で、同一の片手用武器種を同時に両手へと錬成する事が可能となる。


 装備限定スキル:


【女神の息吹】

 装備している者のHPを、10秒毎に5%回復する。


【機械神使の鼓動】

 2秒間に1度、装備者の最大HPの1.4%を回復する。


【力の源】

 与ダメージが3%上昇する。


【闘竜の怒り】

 被ダメージを15%軽減する。

 竜族、竜人族に対する与ダメージを15%増加、被ダメージを20%軽減する。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=447283488&s ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ