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三部位装備の恩恵

短めの回になります。

あと今回から装備で発動しているスキルも書くようにしました。


そのうち対応話の修正も行うのでこまめに読んで頂けると嬉しいなと思います!


 

「ソ、ソウキさん……」


 おどおどとした口調でコットが話し掛けてきた。


「ん、どした?」


「そ、その腕と足に着いた防具は……? リザードサイスからドロップした物はどうしたんですか?」


 ……あぁ。そういえば。


「あ、これな。デザインが変わっちまってはいるけど、一応リザードサイスからドロップした赤竜鱗のシリーズだぞ」


「そうなんですか。あのですね。

 実は、わたし赤竜鱗の胸当てという防具を持っているんですが、装備出来ないみたいで……。

 ソウキさんさえ良ければ、受け取って装備してくれませんか?」


 なんだと……!? ってことはこれで、シリーズ装備ボーナスが貰えるようになるのか!?


「いいのか?」


 装備出来ないとはいえ、他者からレアアイテムを貰う身だ。

 あんまりこう、がっつくのも恥ずかしいだろ?


「はい。わたしには装備出来ないですから、持っていても仕方ないですし。それに」


 息を少し整えて、コットは続けた。


「それに、ソウキさんが強くなっていく手助けが出来るのは、わたしとしても嬉しい事なので……。

 受け取って、欲しいです……」


 コットは言い終わる頃には、もじもじとしながら俯いていた。

 なーんでそんな告白してるみたいな、気恥ずかしそうな感じになってんのよ。


「わ、わかった。そう言うんであればありがたく貰っておくよ。早速バリトンに向かおうぜ」


「はいっ!」


 という事で、俺達はバリトンへと向かうことにした。

 アスティ達に遭遇しちまうかな……。と思いながら恐る恐るアトラリア砂道を進んで行ったが、そんな心配など全くの不要なほど、超が付くほどの余裕でバリトンへと着いた。


「……まーじか。ヤバいなこれ」


 バリトンのショップ端末へと向かい、赤竜鱗の胸当てをコットから買い取った俺は、早速装備してみた。


 胸当てのフォルム自体はそこまで目立つような物でもない。弓兵とかが着けるようなシンプルな胸当てだ。

 鉄のプレートが左胸を防護するために、背中をぐるりと回るように伸びる、少しの赤みを帯びた革ベルトで繋がれている。

 勿論だが、締め付けられるような感覚はない。


 そしてこれで、赤竜鱗のシリーズを三部位装備したことにより、シリーズ装備ボーナスが装備画面に限定スキルとして表示されるようになった。


【闘竜の怒り】

 被ダメージを15%軽減する。

 竜族、竜人族に対する与ダメージを15%増加、被ダメージを20%軽減する。


 というものだった。ちょっと待って……。強くね?


 トカゲからドロップした装備の癖にドラゴンキラーが付いてるとか、すっげぇシャレになんねぇ気もするけど、ドラゴン相手じゃなくても常時十五パーセントのダメージ軽減が付くのはデカい。


 ただ、いつかドラゴンと戦わなきゃいけないんだよな……。

 メチャクチャデカい敵なのかな。火とか口から吐いちゃうのかな……。

 戦うこと想像するとクッソ怖いんだけど。そもそもどうやって戦えばいいんだよ。


 ……話は戻って、闘竜って表記も、リザードサイスを表すにはかなり適してるな。赤竜よりかは。


 驚くべきなのは、赤竜鱗シリーズをもう一つ装備すれば、フルシリーズ装備ボーナスで【闘竜の怒り】の更に上位のスキルが発動するという事だ。


「ど、どうですか……??」


 期待に満ちたような、不安そうなとも取れるような微妙な視線をコットは俺に向けていた。

 う、うん。凄いよコット。すっげー強いよ。


「……強い。まじでサンキューなコット」


「よ、良かったですぅっ……。エヘヘ」


 なんでそんな自分の事のように喜べるんだコイツは。

 まぁ、そんなモンか。あげたいと思ってあげた物で人が喜んでくれれば、あげた人も嬉しく感じるモンだよな。フツー。


「よっしゃコット! ボスをぶっ倒しに行くぞぉ!」


「や、やっぱり良からぬ事を考えてたじゃないですか!」


 うん、すまん。こんなゲームをやるような男はみんなロマン(レアアイテムとかレコードとかレアアイテムとか)を追い求めてしまう、悲しき囚人(プリズナー)なんだぜ。


「とっとと行くぞーコット。ボスとレアアイテムが俺達を待ってる」


「そ、それ勝つ前提で言ってますよね? パーティメンバー増やした方が……」


「あん? バカ言ってんじゃねぇコット。

 俺達はユニーク(ルーツ)なんだぞ? メンバーをむやみやたらと増やすのは反則だ反則」


「ソウキさんの口から反則って言葉が出てくるのは、ちょっと違和感な気が……」


「だーもううっせぇ! とにかく行くぞ!」


「はい、わかりました……」


 なんとかコットを言いくるめることに成功した俺は、コットを引き連れて再度アトラリア砂道へと向かって行った。






【結晶士】ソウキ:レベル7


 所持スキルポイント:9


 所持スキル:


【錬成の心得:Ⅰ】

 錬成した武器の耐久力を上げる。

 錬成武器を装備している間、僅かに攻撃力が上昇する。


【拳闘武器錬成】

 拳闘(ナックル)が錬成可能になる。


【マルチウェポン】

 錬成武器専用の特殊ショートカットが使用可能になる。


 装備限定スキル:


【機械天使の祈り】

 2秒間に1度、装備者の最大HPの1%を回復する。


【闘竜の怒り】

 被ダメージを15%軽減する。

 竜族、竜人族に対する与ダメージを15%増加、被ダメージを20%軽減する。


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