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歌姫のスキル

まんまです、椿のスキルについてのちょこっと。


ソウキが13レベルになった段階での、最後に載せているステータス的なのを載せるのを忘れていました。


レベルとスキルポイント程度しか変動していませんが、13に上がったタイミングは、


時計ってインストールしなきゃダメなのね


です。一応は載っけておきました。


 

 バリトンへと戻って来て、オウミに勝負のチップとして月光剣・ミスタリカを売ってやってやり、ムザサ達とは一度別れて現在の時刻は15時を回ろうとしていた所。


 そんなに長々潜ってはいないつもりだったが、プルトガリオ渓谷に二時間ちょっとは居たらしい。


 まずはレベルアップおめでとう、俺。

 月影の使徒・ジュヴィスと、ジュヴィスから召喚された大量のハイディング・シェイドを倒した事で、戦闘終了後にレベルが一つ上がっていたのだ。


 スキルポイントが増える以外で、レベルアップの恩恵を感じてられていない俺が居るが、とりあえずはこれで俺のレベルは14となった。


「これから決闘の時間までどうするの?」


 ひとまずアクセサリショップへと向かう道中、椿からこう尋ねられた。


「んー、全然決まってねぇ。椿、今何レベだ?」


「私は6になった。結構簡単に上がるのね」


「一つ目のフィールドでは、もっとレベルの上がりは遅かった」


「そうだな。テュリオスの言うように、アトラリア砂道でボスを倒した時、4レベかそこいらだった気がする。

 そう考えれば、椿のレベルの上がりは結構早いな」


「そうなのね。そうそう、スキルポイントが10も増えたから、何かスキルが取れそう」


「歌姫って、どんなスキルがあるんだ?」


 歌を歌うことによって、パーティ全員の攻撃力や防御力を上げる職業(クラス)なんめ、どんなスキルが取れるのかとか全く想像が付かない。


 せいぜい支援(バフ)の効果だとか、効果時間を引き上げるとか、そんなもんしか思い浮かばないな。


 椿から今取れるスキルをざっと教えてもらったが、口々に語られるのは独自のスキルばかりで、かなり面白い。


 まずは椿が最初に取らなければならない、前提スキルのようなスキルについて。


 スキルツリーの一番目から順々に待機している、【ボイスリンク】、【歌姫の詠節】、【フレージング】という三つのスキルを各1ptずつ消費して取らなければ、他のスキルを取得する事が出来ないという仕組みだった。


 まずこの【ボイスリンク】。これが無ければ歌姫という職業(クラス)は始まらない。そんなレベルのスキルだ。


 アバター……、つまりは椿が取得したスキルを、歌唱時にマニュアリングが音声判定して発動する為のスキル。


 つまりはこのスキルを取得する事と、マニュアリングを常時装備している事。

 この二点が、歌姫という職業(クラス)で『カラミティグランド』をプレイしていく上での、スキルの力を扱う為の最低条件だという事。


 次の前提スキルである【歌姫の詠節】は、歌唱の長さによって支援(バフ)効果の持続時間を高めてくれるスキルだ。


 そして最後の前提スキル【フレージング】。

 歌を歌うにあたって、必ず必要となるのは息継ぎ(ブレス)だろう。


 この【フレージング】は、【歌姫の詠節】のスキルの為のもの。

 息継ぎ(ブレス)や余韻といった、歌唱をする上で必要な「間」の受付時間が伸びるスキルだそうだ。


 これら三つを取得した上での、一つ目のスキル【詠歌の闘刃】。

 歌を歌いながらの、敵へと与えるダメージが上昇するというスキル。


 実際やるのはすっげぇ難しそうだけど、出来るとすっげぇ格好良さげなスキルだ。


 二つ目は【歌詠(うたよみ)の陣】。

 歌唱中の防御力を上げてくれるスキルだ。まぁ、人によっては歌を歌う時、思いっきり無防備になりそうだしな。


 この【歌詠(うたよみ)の陣】には、歌を歌っている間の、敵視(ヘイト)値の上昇率を少しだけ緩和してくれるという効果も備わっていた。


 とりあえず【歌詠(うたよみ)の陣】を取った椿は、その先に伸びていたスキル【やすらぎの歌】というスキルも気になるという。


 話を聞いていくと、どうやらこの【やすらぎの歌】は、歌唱後に発動するスキルらしい。

 長く歌ったら歌った分だけ、その長さに応じて、歌唱後にパーティのHPを回復してくれるという破格のスキル。


 君、ヒーラーとしてもいけるのね。

 なんというパーティ特化な、このスキルの並び。


 残念ながら、現状ではスキルポイントが不足している為、【やすらぎの歌】は取得出来ないようだ。

 だが【やすらぎの歌】は、椿の中で優先度の高いスキルであるのは間違いないだろう。


「それと、これが少し気になるんだけど……」


 椿が自分のスキルツリーを指差しながら、俺に「見ろ」とでも言いたげに目配せしている。


「見ていいのか?」


「別に見られたって困るようなものでも無いでしょ」


「まぁ……、椿がそう言うんであれば」


 向かい合う位置に居た椿の隣へと移動し、椿のスキルツリーを覗き見させてもらう。


「なんだこれ、ちょっと意味がわからねぇな」


「でしょう?」


 椿のスキルツリーにあった二つのスキル【光聖の歌】と、【宵闇の歌】。


 どちらとも、スキル説明には

[聖なる歌が歌えるようになる。]

 と、

[闇を纏いし歌が歌えるようになる。]

 としか書いていない。


「要求スキルポイントも、それぞれ30と高めだ。しばらくはそのままにしておいてもいいんじゃないか?」


「そうね、そうする」


 それだけ告げると、これ以上取れるスキルの無い椿はメニューを閉じた。


「テュリオスはどうだ?お前も結構レベル上がったろ」


「そうだな。少し見てみるとするか」


 剣術士だった時の残りと、剣士に転職(クラスチェンジ)してからレベルアップした分も考えれば、テュリオスの持っているスキルポイントがは20数ptはあるだろう。


「どうだテュリオス」


 スキルツリーを眺めるテュリオスは、少し目を通して「今は無いな」とメニューごとスキルツリーを閉じた。


「無いのか……」


「しばらくは、装備だけで頑張れって事かもな」


「まぁ確かに。エッジオブヴォイドに、月光剣・ミスタリカ。装備的にはかなり充実してるよな」


「だな。とりあえず、アクセサリショップに着いたが……」


 テュリオスの声を聞くまで気付かなかったが、俺達はいつの間にやらアクセサリショップの前へと辿り着いていた。


「とりあえず、アクセサリショップで見たいものがある。二人も来るか?」


「せっかくだから私も見ていきたい。行きましょう、テュリオス」


「了解だ」


 俺達は、三人揃ってアクセサリショップへと入っていった。

 あぁそうだ。椿の分の機械天使の首飾りも早い内に作らせてやりてぇな。 やる事、やれる事は地味に多い。






【結晶士】ソウキ:レベル14


 所持スキルポイント:19


 武器:チュートリアルリッパー+9


 頭:無し

 胴:赤竜鱗の胸当て

 腕:赤竜鱗の籠手

 脚:赤竜鱗のグリーヴ


 アウター:アトラリアの法衣

 インナー:無し

 パンツ:無し

 マント:無し


 首:機械神使の首飾り

 右手首:英雄のバングル

 左手首:無し

 リング:マニュアリング


 所持スキル:


【錬成の心得:Ⅰ】

 錬成した武器の耐久力を上げる。

 錬成武器を装備している間、僅かに攻撃力が上昇する。


【錬成の心得:技】

 錬成した武器の耐久力が僅かに上昇する。

 一度の錬成でカウントされる錬成回数が2に増える。


【強化錬成術:Ⅰ】

 複数の錬成石(オークラント)を使用して錬成した武器の攻撃力を大幅に上昇させる錬成が可能になる。

 この効果によって錬成された武器の耐久力は大幅に減少する。


【拳闘武器錬成】

 拳闘(ナックル)が錬成可能になる。


【マルチウェポン】

 錬成武器専用の特殊ショートカットが使用可能になる。


【デュアル・エッジ】

 同じ錬成石(オークラント)を2つ消費する事で、同一の片手用武器種を同時に両手へと錬成する事が可能となる。


 装備限定スキル:


【女神の息吹】

 装備している者のHPを、10秒毎に5%回復する。


【機械神使の鼓動】

 2秒間に1度、装備者の最大HPの1.4%を回復する。


【力の源】

 与ダメージが3%上昇する。


【闘竜の怒り】

 被ダメージを15%軽減する。

 竜族、竜人族に対する与ダメージを15%増加、被ダメージを20%軽減する。


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