エンド様の正体1
「魔王エルド様の命により貴様らを殲滅する。」
は??
誰がそんなことを命じたんだ?魔王エルド?私じゃないか。
私はそんなこと命じていない。
ジークグリアス、お前は私の名前を冠して前途ある子供たちを殺めるのか??
そんなことを許した覚えはないし、許すつもりもない。
「シュバイアさん!下がってなさい!危険よ!!」
そんな教師の声が聞こえたが、私は下がらない。だってこいつは私の部下だ、部下の尻拭いも上司の仕事。むしろ貴様らが下がれ、私の前に立つな巻き込んでしまうだろう??
「エンド様!いけませんわ、本物の魔族ですわよ?!」
あぁ、ナルシアそんな顔をしないでくれ。平気さわかっている、あれは本物の魔族。だがそれは、私もだ。
「何やってんだよエンド!戻ってこい!お前そんなキャラじゃないだろ!!」
そんなキャラってどういうキャラ??あと、無礼。アシュレイ、自分なりに心配をしてくれてるのは伝わるがいい加減礼儀を覚えろ。
「エンドちゃん!無茶すぎるよ!戻ってきてよ!!死んじゃうかもしれないよ!?」
レヴィも心配してくれてるのか、いい友人達を持ったものだ…ちゃん付けは慣れんな?ぞわぞわする。あぁそうだ、安心してくれ無茶ではないし死なない。
だって、私は
「魔王エルドはそのような命令を下した覚えはない。」
魔王だ。全ての魔族の上に立つ者。私以外の魔族は私より弱いんだ、そんな相手に殺されるわけがない。人間に化けて楽しんでいたのによくも邪魔をしてくれたな?この半年間ずっと抑え込んでいた力を開放…人間にみえる変身も解き…本来の力を姿を見せてやろう、人間。
エンド・シュバイア→暇人魔王のエルド様が人間の少女に化けた姿。
ナルシア・メレヴィス→魔王エルドの初友(人間の)、お淑やかでか弱い乙女のような容姿をしているがかなりお転婆
アシュレイ・ザクフィスト→魔王エルドと侯爵令嬢ナルシアの友人。頭のいいお馬鹿、まるで犬。
レヴィエール・ロンソン→魔王エルドと侯爵令嬢ナルシアと伯爵子息アシュレイの友人。外見詐欺。
ジークグリアス・バゼッツ→魔王エルドの部下。勇者育成学校に攻撃を仕掛けようと?