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魔王様の暇つぶし。  作者: 佐能 遥歩
4/11

エンド様の友人3

時間が過ぎるのは早いもので、今日の授業がすべて終わって今は放課後。自主的に鍛錬をする者、勉強をする者以外は帰路につく。私はどちらでもないがこの後は友人達と町に行く約束をしているので待っている、剣技の授業後疲れて居眠りをしてしまい、ノートを取っていなかった馬鹿二人がノートを写し終えるのをな。




「あははっ…また居眠りしちゃったんだね、アシュレイくんとナルシアさんは」


「えぇ…加減を覚えるようにと言ってはいるんですけど…」


「夢中になると周りが見えなくなるもんね、あの二人」


「そうなんです…」




二人がノートを写している間に私はもう一人の友人を誘いに行っていた、アシュレイの奴一緒に行きたいならちゃんと誘っておけと言ったのに…毎回毎回勝手に決める。

私の友人レヴィエール・ロンソンは空気の読めるいいやつだ、アシュレイほどではないが無礼なところが気になるが…。こいつは別のクラスで友人の中では唯一貴族でない。商人の息子で平民に比べれば裕福な暮らしをしているらしい。聖なる力を宿した水系の魔力の持ち主で将来が楽しみだ。





「僕もあまり人のこと言えないんだけどねぇ」


「違う、クラスですけど…良く聞きますよ拳闘術の授業のレヴィ様すごい、と」


「そっかぁ…エンドちゃんにも知られちゃってるのかぁ…でも居眠りとかしない僕はマシのほう!」





レヴィ…レヴィエールは長いから本人がそう呼んでくれと頼まれたから私もナルシアもアシュレイもそう呼んでいる。話を戻してレヴィもなかなかの変わり者で知的で爽やかな容姿をしているくせに…拳と拳の語り合いを好むやつだ…何故私の友人は容姿詐欺をする者ばかりなんだ?ナルシアは憐な乙女、アシュレイも黙っていれば逞しくカッコいい少年、レヴィだって読書を好みそうで爽やかな笑みが目の保養になるほどの美少年だというのに…何故みんな体を使うことを好むんだ!肉体が強いだけじゃダメなんだぞ?戦いとは頭脳と体を使えるものが強いんだ…なのにみんな…頭を使わない!




「ノートを書くだけじゃ、覚えませんよ…?」


「うっ…勉強は苦手だよ…」


「また…勉強会しましょうね…?」


「うん……」




私を除いて三人の中で一番勉強が苦手なのはレヴィだ、前回のテストでは本当にギリギリの点数だった、私が教えたというのに…ちなみに一番勉強ができるのはなんとアシュレイだ、見た目と頭脳が真逆だな…。ナルシアは普通より少し下で、私は普通ぐらいになるように調整している。私の友人達は才能はあるが極端に能力が物理に偏りすぎているために落ちこぼれ扱いされている。きちんと育てれば立派な勇者になりえるというのに周りの者たちは見る目がないな…私を倒す勇者になるために少し手を加えたほうがいいか…?

エンド・シュバイア→暇人魔王のエルド様が人間の少女に化けた姿。


ナルシア・メレヴィス→魔王エルドの初友(人間の)、お淑やかでか弱い乙女のような容姿をしているがかなりお転婆


アシュレイ・ザクフィスト→魔王エルドと侯爵令嬢ナルシアの友人。頭のいいお馬鹿、まるで犬。


レヴィエール・ロンソン→魔王エルドと侯爵令嬢ナルシアと伯爵子息アシュレイの友人。外見詐欺。

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