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Youth love story  作者: 桜桃
23/25

好き。




人気の少ない場所に移動して、2人でベンチに腰をおろした。



「ネックレス、つけてやるから後ろむいて?」


「あ、ありがとう。」



気恥ずかしさを感じながら、背中をむけた。


チャラっと小さな音が鳴る。


シルバーのハートと小さな翼がついたネックレス。



「いいよ。」と言われて、ゆっくりと振り返った。



「ん、似合ってる。」



ふにゃりと微笑んで、そう言われると

なぜか涙があふれた。




「えっ、俺、なんかまずいこと言った?」


「ううん、違うの。違う、の・・・」



私でも、わからないの。


どうして涙が出るのか、明確な理由が。




だけどきっと、好きがあふれてしまったんだと思う。

春くんに微笑まれた瞬間、私の中にある好きが

あふれてしまったんだと思う。
















「好き。」














気がついたら、言葉も出てしまっていたんだ。








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