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Youth love story  作者: 桜桃
17/25

勉強合宿




「花火行こう!」


「花火?」


「そ!妃ちゃんと、健太くんと、春と、私の4人で!」


「行きたい!」




ずっと、友達とこんな風に遊びに行くのが夢だった。


特に、女の子と一緒に行けるなんて。




「春と健太くんは?」


「おー行こう。」


「俺も、賛成!!」


「よし。」




美也ちゃんはウキウキした様子でチラシを眺めた。


ただ、一つ。問題点が・・・




「夏休みに行われる、この花火大会。

 中間試験の補習がはいったら行けないんだよね。」


「そっ。だからね、健太くん。

 あなたには中間試験までの約2週間、みっちり勉強してもらいますっ」


「えぇぇっ!!!」


「えぇ!じゃない!

 あんたが一番の問題点なんだから!

 補習が入ったら花火大会、あんただけなしよ、いいの?」


「いやですっ」



そう。

この学校にスポーツ推薦で入った健太君は

ちょっと乗り越えるには厳しくて。


なんせ、超難関校と言われてる学校ですから・・・



「まあ、スポーツ推薦だし多少は配慮されているとはいえ

 健太くんにとって厳しいのは変わりないからね。

 今日から私達3人が交代で家庭教師になりますんで。

 いいよね、妃ちゃん、春。」


「うん。」


「おー」




健太くんと一緒に花火大会行きたいもん。


できることなら、協力したいもんね。
















「んで、答えはX=3になるだろ?」


「あっ!本当だ!!」





定期テスト一週間前になると全部活は休止。


私の家で勉強合宿が行われることになった。



「妃ちゃん、ここってどうなるの?」


「あ、ここはね、こことここで挟まれてるから上下点を使うんだよね。

 だから最初に一二点使って、最後に上下点をつけて・・・」


「あ、ほんとだ!読める!ありがとう。」


「いえいえ。それ終わったら、私に数学教えて?」


「らじゃ!」




国語が得意な私と、数学が得意な美也ちゃんで

私達はお互いに苦手なところを補っていた。




「春くんは、勉強しなくて大丈夫?」


「俺はね、なんとか。」


「妃ちゃん、相手にしないほうがいいよ。

 授業中寝てるくせに、平気でオール満点取れるような奴だから。」


「オール満点!?」


「母ちゃんが家庭教師つけるから、それで進んでんのー」


「はいはい。」



要するに、学校の授業は遅くて退屈ってわけか。


すごいなー、春くん。






「春ちゃん、ここは?」


「あ、そこは解の公式を使わないといけなくてー・・・」





ますます、好きになっちゃう。









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