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Youth love story  作者: 桜桃
11/25

3

健太side


「あ、牛乳買っておけば良かった!」



家に帰ってきて、ドアを閉めた瞬間に

母ちゃんが声を上げた。



「明日じゃダメなのか?」


「ダメじゃないけど、明日の朝ごはんフレンチトーストにしようと思ってたから…」


「じゃあ、俺が買ってくるよ!

コンビニでいいでしょ?」


「ほんと?ありがとうね、気をつけてね!」


「あいよ〜〜」








********





「ありがとうございました〜」




牛乳の入った袋をぶら下げて歩く。


コンビニの隣には公園があって、

昔よくきっちゃんと来たことを思い出した。






=============



「泣かないで、けんたくん。」


「ぐずっ、だ、っで…そーまぐんが…」


「けんたくんはかっこいーよ。

きさきは知ってるよ!きさきがずっと一緒にいてあげるよ!」


「…ほんと?」


「うん!きさきは、けんたくんが1番好き!」




=============





人見知りで、中々友達ができなくて

いつも きっちゃんの後ろにいた。


それを一人の男の子に馬鹿にされて。


だけど、きっちゃんが慰めてくれた。


嬉しい思い出も、悲しい思い出も

全部、きっちゃんが隣にいた。





暫くして、きっちゃんの家の近くに来る。


相変わらず大きくて、だけど どこか物寂しい。


大きな門の前には、黒い影が見えた。





「気を付けてね。」


「おう。夕飯、ごちそうさま。」


「また、来てくれる?」


「いつでも来るよ。ヒメの様子も気になるし。」




その影の主の存在をを見た時、

心臓が嫌な音を立てた。





きっちゃんの隣に、ずっと居たかったのに。



居られると、思ってたのに。





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