第1話
始めまして、京桜靖です
今回、初めて小説を書かせていただきます
初心者なので、読みづらいかもしれませんが広い心で読んでいただけると嬉しいです
私の名前は ベリル
とある小さな島に住んでいる高校生だ
私「おはようございます」
「あら、ベリル おはよう。今日もうちのパンを買ってくれるのね、いつもありがとう」
私「いえ.....」
(※パン屋のおばさん 以下 おば 略)
おば「じゃあ、540円になります.....」
ガシャンッ
おば「どうしたのー? ごめんなさないね、ちょっと待ってて」
と言って、厨房に入っていった
「何してるの!? やめなさいっ!」
と大きな声が聞こえ、何事かと厨房まで見に行ったら
そこにはおばさんの息子さんが、自分の首にナイフを突きつけているのが見えた
息子「死ぬんだ! 俺は死ぬっ!」
おば「なんでそんな事するの?!」
息子「俺の外見がみんなと違うからって、怖がって誰も近づかない...
もう、うんざりなんだ。
俺なんて死んだ方がマシだよ、
"いけにえ"にでも差し出してくれよ!」
パチン とおばさんが頬を叩いた
おば「馬鹿なことを言うんじゃんないよ!
"いけにえ" で生きたくても生きられない子だっているのよ?
あの子....ベリルも今年の "いけにえ" に選ばれちゃったんだから…。
あの子達のためにも、お前は生きなきゃ........」
ボトン
私の肩からカバンが落ちた
おば「はっ、ベリル....」
気まずそうな顔をしている
初耳だった
私「なんで......私?」
私の島には代々、決められた掟があって、それが "いけにえ" だった
大昔、海の神を怒らせた島の住民は、生きた人間の "いけにえ" を捧げること条件に、島の安全を海の神に守ってもらっていた
ある年に神への捧げ物を、止めた時があった
その年は、作物は全く実らず、家畜は原因不明の死に追いやられ
船に乗って漁に出かけたものは、誰一人として帰ってこなかった
島の住民は飢えに苦しみ、そのうえ大地震が起き、生き残っているものはほとんどいなかった
そこで、このままではいけないと思った数名が "いけにえ" に自ら進んで名乗り出た
そのうちの1人が、私の実の父親だった
いてもたってもいられなくなって、走り出した
いけにえと決まったのに、何も教えてくれない母親の元へ…
【次回予告】
自分が "いけにえ" に捧げられる身だという事を
親にではなくおばさんの話を、盗み聞きしていたベリル。
自分が死ぬ最後の最後まで、母親に冷たい目線を送るその理由とは?
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どうだったでしょうか?