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魔王様の新婚生活は修羅場すぎる!?  作者: ふわふわ天ぷら
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~プロローグ~

初の小説執筆&投稿ですので問題点などなど注意して頂けるととてもうれしいです!

プロローグ


 今は西暦26XX年。

 勇者が魔王一派を倒した三年後。。

魔王ザンデミアはすっかり頭を丸め、最高幹部ヴェル・フェ・ゴールと共に新たなる魔王城をここ、シズオカに新居を構え、幸せな〝新婚生活〟を送っていた。


「どうして私のへそくりが消えてるのよっ!」

「お、落ち着けよヴェルちゃんってば……」

魔王家早朝。十二畳のリビングにて、背中にちょこんと黒色の翼を生やしている男女の論争、いや一方的な説教が始まろうとしていた。

「ほら、そんなこと言ってごまかさないの。使ったんでしょ?」

「いや、使ったというか有意義に利用したというか……」

「へー、私のへそくりを使ってあんなに漫画を買いこむことが有意義だって言うの⁉」

 ヴェルが部屋の隅に忘れ去られたように積み重ねられている大量の漫画本を指差すと、偶然か否かバタタッという音と共に埃を舞い上げながら漫画本の束が崩れ落ちた。

「た、確かに漫画を買ったのはホントだけどさ、証拠がないだろ証拠が!」

「デミデミが漫画を買うお金なんて確保できるわけないじゃない」

「おいまて、俺が金の管理もできないみたいに断言するのやめろ!」

「別に間違ってないじゃない」

「そう言われると反論できないが……」

自分の怠惰っぷりは自分が一番理解しているため反論の言葉も見つからず、魔王は苦笑いを浮かべ言葉をつまらせる。

「まあデミデミの漫画好きは今に始まったことじゃないし大目に・・・・・・」

 ヴェルがふと先ほど崩れ落ちた漫画の山を片付けようと立ち上がりひょいと一冊の漫画を持ち上げて見れば、鼠色のブックカバーに覆われた他の漫画とは明らかに厚みの違う怪しげな本があるではないか。

まあ中身を見ずとしても理解できるがエロ本なのだろう。

試しに魔王にちらと視線をやると、顔面蒼白に冷や汗を滝のように流しており、まるで雨の寒さに耐える捨て猫のようだった。

「デミデミ~?この怪しい本はな~に?」

「こ、これには深いわけが……」


 その後、有無を言わせぬ平手打ちが魔王の頬に容赦なく飛んだのであった。


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