後書き
後書きです。本編に関係無い、裏話らしくもない裏話を書いていきます。
特にこれ読んでないと~とかはないので、面倒だったら読み飛ばしちゃって大丈夫です。オールオッケー。
さて、獣人の姫完結に辺り、まず読者の皆様、御感想を書いてくださった皆様、裏で私を刺し殺そうかと目論んでいた編集君。皆さん本当にありがとうございました。
この謝辞を述べておかないとね、やっぱり。我ながら二百万文字書ききったのはとても嬉しかったです。
感想は励みになりましたし、毎日読んでいただけることが動力源にもなりました。
この二年半、本当に楽しかったです。獣人の姫が完結したのは皆様と編集君の御陰です。
本当に、ありがとうございました。
さて、御礼共々、そろそろ裏話。
まず今作、獣人の姫はアリアンローズの応募作として創った、というのが建前です。
いや実際のトコは男主人公で始める予定だったんですが、丁度アリアンローズが重なって女主人公に。
当初は120部で終わるとかほざいておりましたが、ものの見事に800部を突破とかいうアホみたいなことになりました。テヘペロ。
さて、これの何処が裏話かと言うと、当初の主人公はスズカゼではなく、シンの予定でした。
あの悲恋の男ですね。叶わぬ恋ってやつです。
本当はちょっとしたゲスト程度の出演でしたが、まさかここまで存在感を放つことになろうとは。
さらにですね。序でに言うと思い付きで出したキャラでとんでもない事になったトップ3が3位ニルヴァー、2位シン、1位リドラです。スズカゼさん殿堂入り。
まずニルヴァーですが、何でコイツこんな事になってんの状態です。まさか当初は心臓だけになったりした男がここまで裏方で動き、最終的には嫁さんゲットして息子共々平和に暮らすとは思いませんでした。
で、2位シン。これもゲストのはずが凄まじい存在感を放ち続け、最終的にはスズカゼの背中を押すという大役を負うことに。わお。
1位リドラ。ラスボスにトドメ刺しやがったよコイツ。いやね、リドラは本来、ナーゾルのようにちょっとしたアドバイスポジだったんです。それが気付けばこんなことに。
あ、番外編で言えばデモンとユキバもそうでした。今作で自分勝手トップ2でございます。
編集君も割とお気に入り。いやぁ、多少暴走させても何も言われなかったから嬉しかったね!
そして本編ですが、過去の大戦だの魔剣じゃの何じゃらほいって感じだと思います。
コレに関してはもうほぼ作品でそういう設定があったんだろうなぁ、と思ってください。あ、でもメタルと魔剣に関しては特別編で書く予定。あとメイアウスとか。
前作の秋鋼を読んでらっしゃる猛者なら解ると思いますが、私はある物語を基盤として物語を作っているので、それに関する設定がちらほら出たりしてます。……しかし秋鋼に比べて大分マシになったな、文章力。
で、本編についての続き。
物語に関しては上記の連中のせいで暴走はしましたが、大体本筋通りです。
ただ伏線の量とかその期間とかが開きまくってるんで、気付けた方は多分少ない。
実はそういう意味もあって一気読み推奨だったり。……無茶か。
ともあれ、他に本編で述べておくと言えば……、チートですかね、やっぱり。
最初「剣術すっげー!」
最後「何? 星を斬れない? 雑魚だな」
これは酷い。私が言うのも何だけど。
今作では四天災者という最強の象徴が居ましたが、これを噛ませにするつもりはありませんでした。最初から最後まで最強です。
なので非常に扱いに困りました。お前等もうちょっと人類救おうとしろや。
まぁ、それぞれのキャラ的に全員が『満足したい、精一杯戦いたい』というのがあったので(比較的人格者なダーテンを除き)これはこれでキャラ付けできたかなぁ、と。
メタルが浮浪者やってんのはよく人を見るため、とか。その辺りはちょっと説明不足でしたが。
あと、補足ですが、エピローグである『世界の真ん中で』は大体5~6年後ぐらいの話です。リドラさん三十路超え。
スズカゼはイトーと一緒に世界を旅して己の力を消す術を見つける為に頑張ってます。
他の人達も皆、それぞれ頑張って生きてます。物語は続くよ何処までも。
それと、ちょっと心残りが現世の描写不足。
本来ならスズカゼは計画の為だけに創られた存在、で良かったんですが、それはそれで救いようがなさ過ぎるなぁ、とも思いまして。
いや実際のトコは天霊達の計画性の無さを無くすためなんですけどね。何? 誤差? 知らん。
いや、そら欲望に忠実すぎるアホ共引き込んでる時点でアレですけども。
と言うか人類滅亡に協力する人類の理由が怨みとか憎悪じゃなくて『戦いたい』
『知らないことを知りたい』ってどうなの。お前等ジャンキーか。ジャンキーだったわ。
で、序でにもう一つ。最終回『世界の真ん中で』について、え? これで終わり? と思われた方も多いと思います。
そうですこれで終わりです。いや、物語的にはまだ続くんですけどね。
ただ、これは第一話『荒野の真ん中で』と同じ意味であり、そこから始まったスズカゼの物語が一端終わり、世界の、様々な人の物語へ続いていくという意味です。
ベルルーク軍の精霊達の別れやジェイドとスズカゼの後日談、この戦いで死んでいった者達の葬儀など、様々なものは敢えて省きました。
何だか世界どころか宇宙規模の戦いですが、始まりは所詮荒野での出会いでした。終わりもこんな風に、ただ後日談ということで未来を示唆する終わりです。
二年半ちょっとという物語の終わりとしてはこれぐらいが丁度良いかなぁ、とも思ってます。
とまぁ、暴走した連中ばかりな作品でしたが、最後まで読んでいただいた読者様には今一度お礼を申し上げます。
まだ説明欲しいトコあるんだけど、とか、このキャラの話が読みたい、とか、あれば、何らかの方法でご連絡いただければ(感想覧とかメールとか)特別編のネタにさせていただきます。
てな訳で、皆様今まで本当にありがとうございました。また何処かでお会いしましょう。
ところで編集君に次回作の草案見せたらマジギレされたんだけど何でかな。
「最終話一週間前に見せたからだよ」by休みが欲しい編集
※皆様、本当にありがとうございました
俺達の戦いはこれからだ! MTL2先生の次回作にご期待下さい
編集「いや、俺はそろそろ休むんで別に『達』は要らn」
俺達の戦いはこれからだ! MTL2先生の次回作にご期待下さい!!
編集「救いはねぇのか」




