第二十四章終了時・登場人物紹介
スズカゼ・クレハ[涼風 暮葉](第三街領主・伯爵)
ギルドからの御礼を受ける為にやってきたら騒ぎに巻き込まれていたという不運。
しかし実際は彼女も目的に含めた反逆であり、必然と言える結果だったかも知れない。
まず第一陣はデモンと同等に渡り合い、二陣ではギルドの実力者達を無傷で、それも不殺で全員倒している。
三陣ではオロチと対峙して激戦を繰り広げるも、彼女の中に居る何かにより意識を奪われる。
尤も、オロチはそれを破壊しようとする、が。
結果的には破壊しきれずスズカゼの中にそれを残す事となった。
いったい彼女の中に居るのが誰なのか、何なのかは解らない。
それでもオロチ達が彼女を[鍵]と称し、世界を救うため仲間にしようとしているのは、間違いではないはずだろう。
ジェイド・ネイガー(獣人・闇月)
スズカゼと共にギルドを訪れ、今回の一件に巻き込まれる。
彼は嘗て聖死の司書にてデモンと対峙したように今回も対峙し、激戦を繰り広げる。
その最中でデモンによる咆吼と猛撃、そして何より彼自身の中に燻る感情が、彼を再び、いや、遂に闇月として目覚めさせた。
その戦力はデモンを圧倒する程であり、彼の臓腑を切り裂く一閃を放ち、彼は再び勝利したのである。
然れど闇月として目覚めたのは彼の実力だけでなく、その感性も同様。
感性はスズカゼという存在から危険性を感じ取るが、ジェイド本人でさえそれの正体は解っていない。
彼の中にある不穏が如何なる結果を生むのか。それはまだ、解らない。
メタル(放浪者)
ジェイドと同じくスズカゼとギルドを訪れるも、当初とは別の意味で生贄に。
邪木の種をニルヴァーと共に相手取って辛勝する。
相変わらずの不運と幸運で生き残った彼。安息はいつ来るのだろうか。
いや、そもそも来るかどうかすら解らないのだが。
デュー・ラハン(ギルド登録パーティー・冥霊・魔剣士)
ギルドという組織で育ってきた彼。
ギルド主力に数えられる戦闘力を持ち、状況判断や魔力にも優れる彼。
然れど、彼ほどの実力を持ってしても大赤翼達を相手にしては勝てなかった。勝てなかった、はずだった。
覚醒と呼ぶに相応しい復活を果たした彼は大赤翼の内二名を瞬殺する程となる。
否、それが覚醒なのか再開なのかは解らない。彼がどうして実力を隠していたのかさえ、今となっては解るはずなど、ない。
オクス・バーム(ギルド登録パーティ・三武陣・機甲士・獣人)
ギルド主力パーティー三武陣の一員。
今回の一件では周辺警備に当てられていたものの、大赤翼の襲撃に際して戦闘へと転身する。
クロセールの案により大赤翼のハーゲン及びフォッカを相手取るも、その戦力の前に苦戦を強いられることに。
フーと共に接戦を繰り広げていた彼女だが、最後の終止符を打ったのは自身達が来る前に敗北していたはずのデューだった。
余りに逸脱した実力を前に彼女は狼狽えるが、デューはそんな事を彼我にも掛けることはない。
結局、彼女とフーはクロセールの行動により姿を眩ませるが、その後どうなったのかを知る者は居ない。
クロセール・コーハ(ギルド登録パーティー・三武陣・氷結師)
大赤翼の頭脳であるグラーシャと対峙し、戦闘を繰り広げた彼。
しかし、彼はその際にグラーシャから何かを聞き、その後自身の派閥の長であるはずのヴォルグを殺害している。
何を聞いて何を思い、何故ヴォルグを殺害したのかは未だ不明であるが、彼の行方もまた不明となってしまった。
フー・ルーカス(ギルド登録パーティー・三武陣・魔術師)
今回の一件ではフォッカの片腕を切り落とすなど相応の活躍を見せているが、オクスとクロセール同様に姿を消した彼女。
そもそも彼等三武陣と大赤翼は戦争孤児であり、ギルドに育てられた、謂わば幼馴染みである。
そんな彼等が殺し合うことになった現状にフーだけでなく他の面々も何かを感じているのは間違いないだろう。
尤も、それが諦念なのかどうかは、解らないが。
グラーシャ・ソームン(ギルド登録パーティー・大赤翼・???)
ギルド主力パーティー大赤翼の頭脳的存在。
その実、彼は暴走しがちなフォッカや的確に動けるハーゲンに指令を出す役割として活躍していた。
因みにグラーシャ自身は奇っ怪な魔法を操ることが出来、余りに特殊なためジョブの名はない。その効果は時間の巻き戻し、停止が確認されている。
本人曰く巻き戻しは大幅には出来ず、巻き戻しによる治癒は本人の生命力に依存する部分もあるんだとか。
また、彼はデモンやヌエ同様に[組織]の一員であるらしい。
尤も、クロセールに真実を教えたり粛正を恐れている所を見ると、デモンのように闘狂ではなくヌエのように忠実に過ぎるという訳でもないようだがーーー……。
ハーゲン・ティール(ギルド登録パーティー・大赤翼・拳闘士)
大赤翼が一人にして拳闘士にして禿。
禿ではあるが彼の頭は毎日丁寧に剃っているらしく、幾ら任務中であれど手入れは欠かさないんだとか。その割りに禿と言われると傷付くらしい。
とは言え、その実力はギルド主力と呼ばれるに相応しい物である。
魔法によって音を操り自身の速度を上昇させ、相手に激突する。その衝撃は例え鋼鉄であろうと打ち砕けるほどのものだ。
だが、そんな彼でさえもデューの前では無力であり、一閃の元に首根と胴を分離させる事になってしまった。
フォッカ・ロルルー(ギルド登録パーティー・大赤翼・獣人)
大赤翼の一人にしてアルマジロの獣人。
その戦闘力は言わずもがな非常に高く、獣人の中でも逸脱した物がある。
彼の全力を込めた正拳突きは砲丸の一撃さえも遙かに凌駕し、オクスの全力追撃を持ってしても相殺しきれなかった。
実際、彼等の戦闘によってギルドに刻まれた爪痕の修復は困難を極めるだろう。
尤も、そんな彼でさえデューの前には手も足も出ず、刹那の内に命を絶たれることとなった。
フレース・ベルグーン(ギルド登録パーティー・八咫烏・狙撃者)
暗殺者、或いは狙撃手として相当の実力を持つ彼女だが、今回はニルヴァーの思いやりから戦闘には参加させられなかった。
今現在、彼女のお腹の中には新たな魂が居り、それに危害が及ぶのをニルヴァーは気にしたのだろう。
結局、早急に避難した彼女は何の被害も受けず後日のスズカゼの護衛でさえ何の被害も受けなかった。
ただ、ジェイドと遭遇した時のトラウマショックは、まぁ、余り良い影響とは言えないだろう。
尤も、その当人であるジェイドはスズカゼが彼女に近付かないよう気遣っていたのだが。
ニルヴァー・ベルグーン(ギルド登録パーティー・八咫烏・再生者)
フレースとの婚姻により、名前にベルグーンがついた。
嘗てはスズカゼ暗殺を行った彼も随分と丸くなった物である。
とは言え、その戦力は衰えるどころか研鑽されており、今回の一件でもメタルと共に邪木の種を相手取って勝利している。
不死に等しい彼故に死ぬことはないが、それでもフレースは彼を心配しているだろう。
シン・クラウン(ギルド登録パーティー・剣修羅・剣士)
スズカゼに恋する色々残念なイケメン青年。
今回の一件ではスズカゼと共に彼女抹殺の依頼を受けたギルド員を殲滅する。
彼からすれば今回の一件は所属する組織の厄介事程度でしかないが、スズカゼの異変やジェイドの不穏など、感じる部分は多いようだ。
尤も、本人からすれば後のデートの方が余程嬉しかっただろうが。その結果と内容はどうであれ、である。
ヴォルグ(ギルド統括長)
ギルド統括長にして今回スズカゼを呼びつけた張本人。
ヌエと共に本館にて事の次第を静観していた彼だが、自身を殺したのは他でもない統括長派にして護衛を任せていた三武陣のクロセールだった。
クロセールはギルドが何らかの目的に利用されている為、それを阻止しようという思惑から彼を殺害したとされているが真偽の程は定かではない。
また、彼の口から出たある四天災者の名についての真偽も、不明である。
ヌエ(ギルド所属・諜報部員)
ヴォルグの秘書として今回の一件でも側に居た彼女だが、当のヴォルグと共に殺害されたとされている。
ヴォルグ同様に何かを知っていた上に組織に属しているとされる彼女が本当に死んだのかどうかは定かではない。
ミズチ(ギルド登録パーティー・雨沼・ギルド諜報部員)
ギルド主力の一人にして諜報部員の彼女。
今回の一件では遠方に依頼で出ていた為、関わることはなかったが、帰って来てからが大変だった。
気の弱い彼女に次々と襲い掛かって来たのは事後処理という名の膨大な仕事である。
他に手伝える者は居ても判断を下せる者が居ないため、後日のスズカゼへの謝礼の際には今にも死にそうな顔だったんだとか。
流石のスズカゼもそんな彼女に変態行為は出来ず、渋々諦めたんだとか。
ケヒト・ディアン(ギルド地区・医療所[灯火]・医者)
ギルド地区の医者であり、各国の器具を集めるのが趣味中の彼女。
今回も趣味の一環として遠出して、帰って来たら例の有様である。
一応ははろーわーく等も活用されて無性に近い形で復興されるそうだが、その間の食い扶持に関しては丸投げなんだとか。悲惨である。
ユーシア・ラテナーデ(ギルド地区・月光白兎店員)
月光白兎を夫と共に経営する彼女。
元はギルド所属の戦闘員だったこともあって、今回の騒ぎには大して動じていない様子。
自身の店に降りかかった瓦礫さえ自分達で片付けてしまうのだから相当である。
現在ははろーわーくを通じてやってきた元乞食の少女と共に、一仕事終えた者達を酒で出迎える毎日である。
ドルグノム・ラテナーデ(ギルド地区・月光白兎店主)
月光白兎の店主にして、ユーシアの夫。
最近は少女を可愛がっているが、慣れてくれるまで大分時間が掛かった様子。
兎も角、最近は慣れてくれたので娘のように思っているんだとか。
さて、そんなラテナーデ夫妻だが、今後もギルドにて活動を続けるらしい。
彼等の戦闘力があれば秩序が多少乱れたギルド地区でもやっていけるだろう。
デモン・アグルス(傭兵・獣人)
今回の一件、大赤翼に傭われたという体でギルドを襲撃した獣人。
しかし実際は彼が属していると思われる組織の計画による物だったらしく、本人もそれに従っていた。
しかし実際はジェイドとの闘争を楽しみ尽くしていたという辺り、この男も随分自分勝手な部分があるだろう。
尤も、それでも闘争を求め計画に従う辺り、不穏さが拭えない物があるのだが。
オロチ(???)
件の最中、最後に姿を現した人物。
スズカゼを[鍵]と称したり彼女の中に居る何かに対し警告を放ったり、と。
何かが進む最中の中心に居ることは間違いではないはずだ。
尤も、彼の発言からしてスズカゼをただの駒として見ている訳ではないのは解る。
いったい、彼が何を思いスズカゼの中に居る何かを払ったのか、彼が何を思いスズカゼと戦ったのか。
それすらも、未だ、不明だ。
今回は酷かったですね。うん、酷かった。主に制作側が。
編集君が「人生とは無意味に息をする事ではない」とか言い出した辺りからヤバいとは思ってましたが色々と酷かった。
私のリアル事情が重なっちゃって一週間ほど期間を空けたんですよ。その間の編集を編集君に回して帰って来てたら、まぁ、悲惨なことに。
戦闘に入る前の前置き云々はもう冗長になるから省くとは言ってあったんですけど、その後の戦闘とか色々と……。
メールボックスの題名の移り変わりが特にヤバかったです。
『これどうするんだ?』→『ここの伏線はこれで良かったのか?』→『帰ったら確認してくれ』→『ヤバい、仕事が三つ重なった』→『少し遅れるかも知れない』→『ヤバい』→『俺はどうして生きているんだ?』→『人生とは無意味に息をする事ではない』→『我、修羅となる』とかね。
大丈夫か編集君。
さてもうそんな話題はいつもの事だ! 話題を次に送信!!
現在執筆時、お気に入り登録544件! 総合pt 1,370!!
累計ユニーク101,136!!
る、累計ユニーク十万超えたぁああああああああああああああああ!!
不安が現実になったぁあああああああ!! いや不安って言うかこれ妄想!? 妄想なの!?
実はこれ全部お前が病院のベッドの上で見てる妄想なんだよとか編集君が言ってましたけど嘘に思えなくなってきたよ!?
うわ何これ怖い……。と、ともあれ、皆様への感謝が尽きませぬ、はい。
これからもオラオラ続けて行きますので、皆様からの生戦い視線を武器に頑張っていきたいと思います。
そして編集君にも感謝の前に取り敢えず精神安定剤送ろうか。
何で君って毎回面倒事抱え込むかなぁ……。性分と言えばそれまでなんだろうけどさ。
君はもう少し楽に物事を考えても良いと思うんだ。ほら、私みたいに!
「お前も面倒事の一つだって気付けや」by仕事三つ重なったけど完遂すると同時に倒れた編集




