第十章終了時・登場人物紹介
スズカゼ・クレハ[涼風 暮葉](第三街領主・伯爵)
今回の一件では中心より少し外れた場所に居た物の、実際にかき回したのは他ならぬ彼女である。
蟻と蟻の戦いに踏み込んだ少女のせいで場はかき回され、結局は蟻と象の戦いになりかける事となった。
卵一つのために突っ込んだ彼女が一国の命運を分けたというのだから、とんでもない影響力だった事に違いない。
また、彼女は今回、全ての結末を蟻と蟻の戦いに戻すことを選択した。
それが間違った選択であり、最善の選択であった事は彼女も理解している。
だが、その選択の行く末と自身の行く末までは理解出来ていないようだ。
その理解出来ていない事項が何を生むのか、それは本人ですら理解出来ていないだろう。
ゼル・デビット(サウズ王国騎士団長・男爵)
ある意味では今回一番の功労者。
トレア王国とカイリュウ海賊団の争いを蟻と蟻の戦いに保たせようとするも、少女一人の介入によって全てが台無しに。
結果的には全て解決した物の、少女の採択には納得し切れていないようだ。
とは言え、海賊船に乗り込んだり軍艦を沈めたり、と。
やはり戦闘面では大いに活躍を見せている。
だが、結局は事件の終結を丸投げされる辺り、苦労人根性は変わらないようだ。
ハドリー・シャリア(獣人)
目立った功績はなくとも裏から支える、と。
その言葉通り、彼女は今回、言うほどの活躍は無かったようだ。
しかし、スズカゼを捜索したり軍艦まで運んだりトレア王国のその後について相談したり、と相応の裏方活躍はあるようだ。
戦闘力は高くない物の、文官としての能力が高い故の結果だろう。
因みに、彼女はゼルからすればかなり貴重な人材である。
ボケない辺りが得に。
メタル(放浪者)
もうホント何しに来たしお前状態の人物。
最終的にはスズカゼの説得を補助する立場に至ったが、それまでは餓死しかけて飯食って街を散策して海賊船に放り込まれて海賊になって反乱起こして首になって木箱に巻き込まれて気絶してカイリュウ抑える役になるも逃げられかけるがどうにか抑え続けて説得を手伝う、と。
後半四分の一以外は酷い有様である。
因みに最終的には海に放り込まれる事になった辺り、もうホント何しに来たしお前状態だろう。
カイリュウ・ジレンターラ(カイリュウ海賊団・船長)
カイリュウ海賊団を率いる船長。
物の流れを操る魔法を使用する事が出来、戦闘力もそこそこ高い。
海の、それも船戦ないし船上戦ではかなり優位に立てる。
とは言え両手の領域内でしか操れないなどの制限は多いようだ。
また、彼は自らの故郷で行われている惨状を止める為に有志の頭を務めて海賊団を作り出したらしい。
結果的に自らが最も嫌う[奪う]行為を繰り返すハメになり、最後には最悪の[奪い]を成す事となった。
決して良い気分ではない、最善の間違った選択。
彼が何を思い、何を成してナランタの首を海に放り投げたのかは解らない。
だが、彼が最終的に泥を被ったのはある宝石を独占するためだというのは間違いないだろう。
ナランタ・トレア・シンチュー(トレア王国・国王)
トレア王国の国王にして、人身売買計画の首謀者。
ゼル達の出迎えが豪勢だったのも街が潤っていたのも料理や装飾が度を超えて豪華だったのも、全て人身売買計画による利益のためである。
最終的にカイリュウによってその命を絶たれることになるが、何を思って死んだのかは不明である。
後悔か、納得か、それとも。
ニョーグ・ドーイ(トレア王国軍副隊長・獣人)
トレア王国軍副隊長。
その実力はトレア王国随一であり、普通に戦えばカイリュウにも引けを取らない。
だが、彼は海上での乱戦の末、不意打ちによって頭蓋骨を掌握。
カイリュウの能力によって血管回路を狂わされ、頭部を破裂させられ死亡。
人身売買における、人狩り筆頭を行っていたのを考えれば因果応報だが、何とも惨い死に方をした物だ。
読んでいただきありがとうございました
気付けば十章突入。わぁお。
何とも早い物ですね……、感慨深いです。
今章は少しグロテスクな話になりましたね。……いや、まだマシか。
しかし戦闘シーンが書きたかったのに肝心の戦闘シーンは物の数話という。何故だし。
大凡、目安的には一話を二〇〇〇文字~三〇〇〇文字程度にしてますし、長いのが書けないのは必然ですかね。
まぁ、そこはそこ、仕方なくと諦めないんですけども。
えぇ、諦めませんよ書くまでは!!
……と、下らない決意は置いておいて、ですね。
早十章となりました今作[獣人の姫]。
まだまだ続きますが、これからも皆様にお楽しみいただければ幸いです。
何て感じで終わると思ったかァ!! 恒例の話題の移り変わりィ!!
現在執筆時、お気に入り登録171件! 総合pt503!!
累計ユニーク30,419人!!
ユニーク三万超えたァアアアア!? しかも500ptも超えたァアアアアア!?
何がどうなってるんだ幻術か!? 幻術じゃねェな頬が痛い!!
もう本当に皆様の御陰でここまで来れまして……、何と有り難い事か!
私と編集君の第二目標である500ptを超えました! えぇ、超えました!!
さらに今章内で200部達成! その上、年超え!!
めでたい! 新年早々めでたい尽くし!!
しかも執筆中も沢山のご感想をいただくという!!
もうこの感謝の気持ちで銀河を創造するほどですよ!
これからもカリカリ続けていきますので、皆様の生暖かい視線を後押しに頑張っていきたいと思います!
で、いつも通り編集君にも感謝を。
いやぁ、この無茶振りとブッ飛ばしにも着いてきてくれる辺り、有り難いですね。
具体的には大学入学決まって県外に行く上に免許取ったり期末試験があるのに編集してくれる所です。
因みに死んでない? と聞いたら、超越したわ糞野郎。と返ってきました。パネェ。
超越したならさらに上を目指す。空に限りは無く天に果てはない!!
さぁ、君も限界を超越して天を覇すのだ!!
「だからって三日分の編集を一日でやらせるなやボケェエエ!!」 by期末テストで赤点回避できたかどうか解らない編集




