調合の師匠
少し遅くなりました。
作者がインフルになってしまったので、ご迷惑をおかけします。
紙の山と向き合うことゲーム内で数日、ついに依頼が終了しました!というのもレオンさんの同僚の方が次々と復帰してくださったので、作業が猛スピードで進んでいきましたね。最後には皆で結託して、書類撲滅運動をしました!…自分たちが思っているよりも疲れてたんですね。頭が回っていなかったともいいます。まぁなんやかんやで山が1つもなくなった時は、手を取り合って喜びを分かち合ったりしました。大変だったけど、それ以上の何かを得られた気がします。
≪称号『ギルドのお助け人』を獲得しました≫
≪称号『慈愛』を獲得しました≫
そして称号も貰っちゃいました。この数日間、書類仕事しかしてないんですけどね。
『ギルドのお助け人』 NPCの好感度微上昇 SP+3
取得条件:同ギルドの職員から一定数感謝される
『慈愛』 モンスターの敵対立減少 友好モンスターの好感度微上昇 SP+3
取得条件:一定期間、モンスターと一度も敵対しない
ステータスには特に影響はありませんね。好感度が上がるのは、素直に嬉しいです。
ということで、長く働いていたこの部屋ともお別れの時が来ました。少し寂しい気も…いえ、苦い記憶がよみがえりますね。ま、まぁそれは置いといて。ルノーとともにレオンさんに挨拶をします。
「レオンさん。お疲れさまでした」
「ステラ!お疲れさま。本当にありがとう!俺がここまで頑張れたのも、ステラがいてくれたからだよー!」
レオンさんに抱きつかれました。人手が増えるまでは2人で頑張りましたからね。いわば戦友のようなものです。
「ステラはこれから何をする予定なの?」
「そうですね…。調合をしてみたいですね。あとは図書館があれば行ってみたいです」
「調合ね。それなら俺の弟が薬屋をしているから、よかったら場所を教えるよ。俺の名前を出せば、ある程度のことは学ばせてもらえると思うし」
「それは、とてもありがたいです!調合に関しては何も知識がないので…」
「じゃあ地図にして渡すね。図書館は…ステラなら行けると思う。うん。何も問題ないね」
?レオンさんが訳知り顔で頷いています。図書館に何かあるのでしょうか…?でも私には問題ないようです。今は気にしないことにしましょう。
薬屋の場所が書かれている地図を貰い、最後にレオンさんと握手して別れました。そしてミリアさんのいる受付に向かい、クエストの報告をします。
「ステラさん!本当にお疲れさまでした!こちらが報酬になります」
報酬はー10000G…。桁が1つ増えていませんか?!え、見間違いでしょうか?
「あの報酬なのですが、貰いすぎではないでしょうか?」
「いえ。依頼とは違う仕事をしてもらって、さらには追加で緊急の依頼もお願いしたんです。これぐらいは適正報酬ですよ!」
力説されました。報酬が増えたのは素直に嬉しいですし、ありがたく貰っておきます。ミリアさんにも挨拶をして、ギルドを後にします。久しぶりに外の空気を吸った気がします。これが解放感でしょうか、とても清々しい気分です。
レオンさんの地図を頼りに、すぐさま薬屋に向かいます。ワクワクが抑えきれません。少しだけ早足になってしまいます。途中でルノーに引き留められて焼き鳥を買いましたが、私の足は誰にも止められないのです!ーということで人気のない路地裏まで来ました。お店は一見すると普通の住宅のように見えるそうですが…。あ、小さいですが看板があります。おそらくここですね。
「こんにちはー…」
恐る恐るですが、足を踏み入れます。お店にはたくさんのポーションが並んでいて、奥にはカウンターがあります。雰囲気はまさに魔女の薬屋といった感じです。これは胸が弾みますね。
と、奥から端正な顔立ちの男性が出てきました。どことなくレオンさんに似ていますが、ワイルドな感じですね。髪は赤茶色で、体つきもがっしりしています。
「あ?ここに来訪者が来るのは初めてだな…何の用だ?」
「レオンさんの紹介できました。ステラと言います。肩にいるこの子はルノーです」
そういうと、男性は顔をしかめてしまいました。
「ってことは、お前に調合のノウハウを叩き込めってことじゃねーか…はぁ…」
「な、何か都合が悪いのでしたら無理にとは…」
「あ?別にそういうわけじゃねぇ。ただただ兄貴がムカつくだけだ」
それだったらいい、の、でしょうか?なんにせよ、教えることが嫌なわけではないようです。
「調合スキルと植物知識は持ってるのか?」
「はい。両方あります」
「それならまぁ、いいか…。俺はアラン。指導に手を抜く気はないから、覚悟しとけ」
カウンター奥に招かれ、調合をする部屋でしょうか?大きなテーブルの上に様々な薬草と道具、ポーションが置かれています。部屋は綺麗に片付いていますが、草独特のにおいがしますね。アランさんは何やら棚を漁っています。その間私は緊張してしまい、ルノーになだめられていました。顔が温かいです…。でも少し息がしづらいですよ、ルノー。「ホッ?」じゃないんです。まったくもう、可愛いですね。




