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司書さんは無自覚でいいのです!  作者: 黒色猫


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木のおもちゃ

 トロンさんの工房に到着しました。相変わらず色鮮やかな花たちがお出迎えしてくれます。玄関まで足を運び、扉をノックします。


「ど、どなたですか?」

「ステラです。以前動物をモチーフにしたおもちゃを作れないかと提案した…」

「あ…どうぞ入ってください」


 許可をもらったので工房の中に入ります。前回置いてあった寝具がなくなっていますね。その代わりに木で作られたテーブルが部屋の中央に置かれています。


「い、いらっしゃいませ、ステラさん」

「こんにちは、トロンさん」

「そ、それで動物モチーフのおもちゃ、作ってみたよ。こ、これなんだけど…」


 たくさんの木製の動物たちが並べられました。動物のフィギュアはインテリアにしても違和感がありませんね。木製のパズルは完全に幼児向けですね。オリーブくんには簡単すぎるかもしれませんが、色や形、動物の名前を覚えるのに役立つのではないでしょうか。

 そして木製の積み木。動物を積み上げていくバランスゲームは私でも楽しめました。意外に難しいんですね。柄にもなく盛り上がってしまいました。最後は動物の形をしたカスタネットやマラカス。これも可愛いですね。お子さんも喜びそうです。


「どれも素晴らしい作品ですね~」

「あ、ありがとうございます。ス、ステラさんのおかげで色々アイデアが浮かんできて…ま、まだ形にできてないのもあります」


 トロンさんが楽しそうです。なんだか私も嬉しくなっちゃいます。それにしてもどれもクオリティが高いですね。特に犬。可愛くデフォルメされていますが、一目で犬だと認識することができます。


「そ、それでステラさんが欲しいものはありますか?」

「そうですね…この動物のフィギュアを全種類と積み木を頂けますか?」

「わ、わかりました。全部で1000Gになります」


 …1000G?!や、安すぎます。フィギュアだけでも十数種類ありそうなのに…。さすがにもっと払わせてください!


「い、いえ。ス、ステラさんがアイデアを出してくれたので…ア、アイデア料の代わりに割り引きさせてもらいました」

「そ、そうなのですね」

「は、はい。な、なので絶対にこの価格です」


 トロンさん、覚悟を決めたような目をしていらっしゃいます。これは梃子でも動いてくれなさそうです。諦めて1000Gお支払いしました。


「あ、ありがとうございました」

「こちらこそ、素晴らしい作品を作ってくださりありがとうございます」

「…あ、あの、ステラさん。お、お時間ありますか?」

「?はい。大丈夫ですよ」


 アイテムボックスに買ったものをしまって工房を後にしようとしていたその時、トロンさんに呼び止められました。


「そ、その、全然断ってもらってもいいんですけど…じ、実はお願いしたいことがあって…」

「はい。私でよければお力になります」

「あ、ありがとうございます。そ、そのレストランのオーナーさんから食器の納品をお願いされたんですけど、この後来客の予定があって…。か、代わりに届けてもらえないかと…」

「分かりました。お任せください」

「よ、よろしくお願いします!」


食器の配達ーレストランに行き食器を配達する

報酬ー???の木彫り像


 また報酬がハテナです。ですが今回は1部が開示されています。木彫りの像がもらえるみたいです。ちょっと楽しみですね。


「こ、これが食器です。そ、それとレストランは『ドットーレ』という店名で場所はここです」

「分かりました。それでは行ってきますね」

「は、はい。行ってらっしゃい」


 荷物をアイテムボックスにしまい、地図を確認しながらレストランに向かいます。荷物配達のクエストはこれで2回目ですね。…そういえばギルドのクエストでは受け取りのサインをお願いされたのですが、トロンさんは何も仰っていませんでした。何かサインに代わるものがあるのでしょうか?

 レストランは大通りではなく路地裏にありました。隠れた名店な感じがして良いですね。まだ開店前なのにお店の前にはたくさんの人が並んでいます。列を通り過ぎ、先頭の人にジロジロ見られながらお店の中に入ります。店内は落ち着いた雰囲気です。


「…あ、まだ開店前なんです」

「突然すみません。トロンさんの工房から食器の配達に参りました」

「まぁトロンの?あなたー!食器が届いたわよー!」

「今行く!」


 お店の奥からコック帽をかぶったシェフの方が出てきました。このお店はご夫婦で切り盛りしているのでしょうか?開店前というお忙しいときに来てしまいました。


「ん?食器はどこにもなさそうだが?」

「あ、アイテムボックスにしまっています。どこに出せばいいでしょうか?」

「それならここのカウンターに頼む」


 アイテムボックスから食器を出していきます。木製の食器も良いですよね。食事のときに木の温もりを感じられますから。


「…よし、数もピッタリだな。あんたも配達してくれてありがとよ。これ、トロンに渡してくれ」


 渡されたのは木の札。これは荷物を受け取ったサイン代わりのようなものみたいです。無くさないようにアイテムボックスに仕舞っておきます。


次の更新は4月27日です。


「司書さんは無自覚でいいのです!」が40万PV達成しました。皆様本当にありがとうございます。これからもステラを温かく見守ってくださると嬉しいです。

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割符ですかね?(´・ω・`)
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