初めての称号
ということで、軽食を食べ終えて戻ってきました。それでは資料室にて読書とクエストの続きをしていきます。ミリアさんから頂いた冊子から本の題名を探すの、意外と大変なんですよね…。まぁ楽しいからいいんですけど。
本を読みながら点検して、冊子にその本の状態をチェック。順番通りに並べながら整理して、また本を読むの繰り返しです。ルノーは窓辺の日当たりのいい場所でくつろぎ中。静かな空間の中、ページをめくる音だけが響いています。
そんな時間がしばらく続いていると、不意に個人アナウンスが届きました。
≪魔物知識を記憶しました≫
≪メイン職業のレベルが上がりました≫
≪ルノーのレベルが上がりました≫
またまた新しいアナウンスですね。ヘルプさんによると、その分野の知識を一定以上理解したら記憶したとなるそうです。この記憶するは条件が厳しく、おそらくその分野の本をある程度記憶しておかないと知識系スキルが手に入らなそうです。ただその効果は凄ましいですね。
魔物知識:魔物に関する行動すべてに補正が付与される
これは魔物との戦闘においては非常に有用と言えるのではないでしょうか?その他にも鑑定スキルに補正されれば、より詳細な情報が見れそうですね。今私が魔物知識を記憶できたのは、魔物の本関連ばかりを中心に点検し読んでいたからだと思います。ということは、他の知識系スキルもいつかは手に入るのでは!これは楽しみですね!
ルノーもレベルが上がっていましたね。テイムモンスターはレベルが上がるために必要な経験値が、プレイヤーよりも多く求められるのでしょうか?もしそうだとしたら、テイマーは中々大変な職業かもしれないですね…。まぁ、私には関係のないことでしたね。クエストに戻っていきましょう。
速読スキルさんの活躍で、順調に本を読みながらクエストもこなしていきます。そんな生活をリアルで2日くらい続けていたでしょうか?ついにすべての本を読破し、片付け終わりました!途中ルノーと休憩しにおじさんの串焼きを買いに出かけたり、街を探検したりと気分転換もバッチリです。
≪植物知識、料理知識、種族知識、地理知識、医療知識、気候知識、戦闘知識、サバイバル知識、言語知識、魔法知識を記憶しました≫
≪知識系スキルが統合し、総合知識に進化しました≫
≪称号『探究者』を獲得しました≫
≪称号『知恵の書Ⅰ』を獲得しました≫
≪称号『知恵の書Ⅱ』を獲得しました≫
≪メイン職業のレベルが4上がりました≫
≪ルノーのレベルが2上がりました≫
私としては、とても満足した日々でした。あ、何やら称号を貰ったみたいです。
『探究者』 魔攻+80 SP+10
取得条件:知識系スキルを10個獲得する
『知識の書Ⅰ』 MP+10 SP+3
取得条件:本を100冊読む
『知識の書Ⅱ』 MP+50 SP+5
取得条件:本を500冊読む
これは、強すぎませんか!?明らかに序盤で手に入るような称号ではないように思うのですが…。絶対記憶がなかったら、探究者を獲得するのは難しそうですね。知識の書に関してはⅠ、ⅡがあるということはⅢ以降もありそうです。次は1000冊ぐらい読めば、獲得できるでしょうか?
…ん?総合知識?知識系スキルが1つにまとまったようです。よくわかりませんが、便利になったのでしょうか?何はともあれ、思わぬ収穫が山ほどありましたね!ミリアさんに報告しに行きます。
「あ、もう終わらせてくださったんですね!ーはい、確認しました。クエストは完了です。お疲れさまでした」
≪種族レベルが上がりました≫
≪ルノーの種族レベルが上がりました≫
たった2つのクエストで、私とルノーの種族レベルが上がってしまいました。これは嬉しいです。
「それで、実はステラさんにお願いしたいクエストがあるのですが…」
「私にできることでしたら、ぜひやらせてください」
「本当ですか!こちらなんですが…」
依頼書の作成ーギルドが出しているクエストの依頼書を作成する
報酬ー1000G
依頼自体は、誰にでもできそうなものですね。
「実は依頼書を作成する職員の4人中3人が、体調を崩したり個人の都合により仕事ができない状態でして。それに加えて来訪者の方がクエストをたくさん受注してくださるので、依頼書の作成が間に合ってなくて…。報酬は少なめですが、どうでしょうか?」
「他の来訪者の方に依頼することはできないのでしょうか?」
「依頼書の作成は、筆記か記録スキルを持っている方が適任なんです。ですが条件に合う来訪者さんは、一度登録に来てから冒険者ギルドに来られていなくて…。あと私が知っている方が、ステラさんだけだったんです」
そういうことだったんですね。もちろん、私としては断る理由などありません。
「この依頼、受けたいと思います」
報酬は先ほど10000G貰ったので、そこまで困ってはいませんし。何より使い方の分からなかった記録スキルさんが、光り輝けるチャンスがきたといえるでしょう。これは頑張らなくては!




