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司書さんは無自覚でいいのです!  作者: 黒色猫


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読書と光る本

 それではまずは図書室の掃除をしてしまいましょうか。読書はその後です。まぁ生活術を獲得したので掃除は苦ではありませんしね。

 元来た道を戻り、図書室に出ます。よし、早速やっていきましょうか。


「レユニール。続けてペーダ。ーーうん、あっという間ですね」


 想定以上の埃が出てきて少しビビりましたが、ペーダを唱えると一瞬で消えてしまいました。本当に便利ですね~。…消えた埃はどこにいったのかとか、考えてはいけないんでしょうね。少し気になりますが。


「それでは、待ちに待った読書タイムですよ!」

「ホッホー」

「…シュシュ」


 ここの本を読み終わるのにどれくらいの時間を要するのでしょうか?ですが2日くらい引きこもっても大丈夫ですよね。久々の速読スキルさんに活躍してもらいますよ。1冊だいたい5分くらいで読み終わりますから…図書室に所蔵されている本たちを1日、ビビさんがいた部屋の本たちで1日を目標にしましょう。


・・・

・・


 誰にも邪魔されずに本を読める時間は、本当に至福のひと時ですね~。ページをめくる手は忙しいですが、それ以外は静かな空間が広がっています。ルノーとフォスはお昼寝中です。


「ふぅ~。あ、もうこんなに読んだんですね。アナウンスもこんなに…後で確認しましょうか」


 おそらく本を読んだことで知識系スキルを獲得したのでしょう。ですがいちいち確認していては切りがないので、一旦見なかったふりをします。


「それにしても…冒険者ギルドの資料室にあった本は1つも見当たりませんね。何冊かは被りがあると思っていたのですが…」


 まだ本を見つけていない可能性もありますが、現段階では私が出会っていない本しか置いてありません。嬉しいことではあるのですが、これは意図的なものなのでしょうか…?それとも偶然?アンの街の図書館はまだコンプリートしていないので、そこには被りがあるかもしれませんね。

 何はともあれ読書の続きです。また1冊新しい本を手に取ってページをめくります。


・・・

・・


「ーーホホッ!」

「わ!びっくりした。一体どうしたんですか、ルノー」


 順調に本を読んでいると、お昼寝していたはずのルノーが突然視界に割り込んできました。何やら慌てていますね。まずは落ちつきましょう、ちゃんとルノーが伝えたいことはできる限り理解しますから。

 必死に翼をばたつかせて指し示しているのは…本?しかも微かに光っています!先ほどまで何も変化はなかったのに…。


「…触っても大丈夫でしょうか?」

「ホー?」

「…シュー?」

「あ、フォス。起こしてしまいましたか?」

「シュシュー」


 クネクネと動いて近寄ってきました。おはようございます、のナデナデをすると目を細めてチロチロ舌を出しました。ご機嫌ですね、可愛いです!


「ではなくて、本ですよ。この本、どうしましょう」

「ホーホッホ」

「ん?通路…。あ、もしかしてビビさんですか?」

「ホー!」


 ルノーは頭がいいですね!ビビさんにこの光りだした本、どうすればいいのか聞いてみましょうか。長くこの教会ーー図書室にいるビビさんなら、これが何なのか分かるはずですし。

 駆け足であの隠された部屋に向かいます。そして神棚に向かいお祈りします。すぐの呼びかけで申し訳ありません。本が淡く光っているのですが、ビビさんは何かご存知でしょうか?


「あらあら、どんな感じなのかしら?」

「あ、ビビさん。すぐ反応してくださりありがとうございます」

「いいのよ~。それで、その本はどこにあるのかしら?」

「図書室にあります。触ったり動かしてもいいのか分からなくて…」

「それじゃあ見に行きましょうか」


 フワフワと空中を漂いながら移動していくビビさんのあとに続きます。どういう原理で浮いているのでしょうか…。精霊だから?そんな場合ではないのですが、ちょっと気になりますね。


「あらあら~、ステラったら運がいいわね。もうすぐ生まれるわよ」

「う、生まれる?一体何が…」

「妖精よ。この本が繭の役割になってるの。生まれるのは…記録の妖精かしら」

「記録の妖精…」

「妖精の中でも一際強い力を持ってるのよ。物事の真実を見抜いたり、情報を媒介にした魔法を使うこともできるの」


 情報を媒介にした魔法ーー。ビビさんに詳しいことを聞きました。この世界にはありとあらゆる情報であふれています。記録の妖精はその情報を書き換える魔法を使うことができるようです。つまり火は熱いという情報を改変して、一時的に冷たくすることや、敵がバフを付けている場合はデバフに書き換える、まさに万能の能力だそう。


「そんなすごい力を持った妖精がいるのですね」

「かなり珍しいけれどね。それこそ記録の妖精が誕生するのは80年ぶりくらいではないかしら?」

「80年!」


 そんな妖精の誕生に立ち会うことができるだなんて…。私、かなり運がいいのではないでしょうか!ちょっとソワソワしちゃいます。ルノーとフォスも落ち着かない様子です。フォスが生まれたときも私たち、こんな感じだったんですよ。次はフォスと他の子の誕生を見守ることになるなんて…不思議な気持ちになりますね。



次の更新は4月7日です。

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― 新着の感想 ―
80年とは刻んだ数字ですね^^;
激レアな妖精さんか……
ステラ仕様の妖精さんかな?
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