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司書さんは無自覚でいいのです!  作者: 黒色猫


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弾む会話


「はぁ…なんか精神的に疲れたな…」


 ほ、本当にすみませんでした…。稲荷さんがここ数分でゲッソリとやつれてしまっています。食事はルノーたちと食べるのが習慣だったのでついやってしまいました。オールドさんは…ニヤニヤしながらことの様子を見守っています。


「よし、少しずつ整理していこうか。まずこの街に不動産屋があるって?」

「はい。外観は民家なので、最初は私も戸惑いました」

「なるほど…どこにあるのかは教えてもらっても大丈夫?」

「多分大丈夫だと思います。師匠も教えちゃダメとは言っていなかったので」


 そう伝えると、稲荷さんの顔がパッと明るくなりました。コーヒーを飲み終わったら行ってみますか?というと、ブンブン首を縦に振ります。


「ステラは興味ないかもしれないけど、本当にいろんなギルドが建物を所有する方法を探してたんだよね。やっぱりギルドホームを持ってこそ、って人が結構多かったからさ。んで隙間時間を見つけては情報が転がってないかギルド関係なく連携して探してたわけ。それこそ地道に冒険者ギルドやらで依頼をこなして好感度を上げてみたり、街を歩き回って片っ端からNPCに話しかけてみたり。だけどなーんも手掛かりなし。だったのに…」

「あはは…」

「ステラはいつ不動産屋があるって知ったの?」

「つい最近ですよ。ここ2、3日の間くらいでしょうか?」

「あ、本当に最近なんだ」


 ですです。あ、オールドさんもトースト食べてみますか?食べかけでもよければ…。あ、全然気にしないでください。ルノーたちも満足しちゃってますし、私もそんなにお腹空いてないので。


「そこ!話の途中なんだけど?」

「んぐ、すまなんだ。つい、の」

「まったく…。で、ステラのホームがどこだって?」

「旧図書館です」

「んー…!なんか重要そうな秘密が眠ってる匂いがプンプンするね!あとで見に行ってもいい?」

「もちろんです。ただまだ私が買い上げていないので、本を読むことはできないんですけどね」


 あぁ、早く読んでみたいです!一日中ホームにこもって、ひたすら本を読む。私にとってこれほど至福の時間はほかにないのではないでしょうか。ですが我慢、です。今は我慢してお金を貯めなければ!


「それって、お金を持ってる他のプレイヤーが旧図書館を買っちゃわない?」

「いえ、最初にあの建物を借りたのは私なので、買う権利も私にあるそうです」

「はーそんなシステムなんだ。じゃあ早い者勝ちなわけね」

「ステラはほんに運がよかったの。旧図書館なぞ、司書にとっては聖域みたいな場所じゃろうて」

「そうなんです。毎日幸せですよ」


 コーヒーも残りわずかです。あとは稲荷さんにお話しすることはあるでしょうか…?ん~、星魔法は詳しいことはあまり話せないですし…でも一応話しておいた方がいいのでしょうか?悩みますね。あ、妖精たちからもらったスキルと称号があったんでした。


「あの、稲荷さん。星魔法についてと妖精が関わるスキルと称号、どちらが気になりますか?」

「どっちも気になるに決まってるでしょ?!星魔法ってなに!妖精?!会ったことがあるの?!」

「…これ稲荷。少しうるさいぞ」


 オールドさんが窘めますが、稲荷さんの興奮は収まりません。そりゃあどちらも魅力的ですよね…。私も当事者でなかったら知りたくなります。


「時間がないので、どちらか選んでほしいんです。話せなかった方は次回お話ししますから」

「約束だよ!絶対だからね!」

「はい。…あ、星魔法に関しては、関係しているNPCの方とどうやって習得するのかは言わないと約束しているので、詳しいことを話せない場合があります」

「全然大丈夫!俺も話したくないことは無理に聞き出そうとは思ってないからさ」

「ありがとうございます。妖精に関しては、会ったことはあります。条件はわからないんですが、なんやかんやで仲良くなりまして。私がお礼をしたら、彼らもお礼してくれてもらったのがスキルと称号です。ただあまり吹聴して回るなと言われたので、なるべく広めないでくれると嬉しいです」


 なるほどね…いやなるほどでもないな、とブツブツ呟きながら、稲荷さんが悩みまくっています。そ、そんなに究極の2択を出してしまったでしょうか?正直そこまで悩むとは思っていませんでした…。


「こやつは意外と優柔不断なのよ。放ってけばそのうち答えはでるじゃろ。それよりも何か珍しい素材の情報とかはないかの?」

「そうですね…ようせい草とか?」

「ほう!聞いたことないのう。名前通りなら妖精に何か関係のあるものかの?」

「そうです。妖精の力が宿っていると言われています。この薬草を持っていると、妖精が近くに現れるという噂があるみたいですよ?しかも量を持っていれば持っているほど、その確率があがるそうです」


 オールドさんは私の話を楽しそうに聞いています。なんだったら稲荷さんも聞き耳を立てていて、その薬草の情報も売って~、ともはや半泣き状態で言われました。どっちにするか決めたんですか?そんな泣かなくてもいいでしょう…。

 不動産と表記されていた部分を修正しました。読者の方から教えてもらったんですが、作者が混同して使っていました。日本語、難しいですね…。

あと『MPポーション』の文章を少し追加しました。ようせい草の代金を書いていませんでした…。

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― 新着の感想 ―
>「ステラはほんに運がよかったの。旧図書館なぞ、司書にとっては聖域みたいな場所じゃろうて」 ステラは「ほん」に運がよかったの。 図書館で本なだけに運が良かったよね
稲荷さんって何歳なのかな?www
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