表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
司書さんは無自覚でいいのです!  作者: 黒色猫


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/51

疑問と見送り


「あの、単純な疑問で…天井の星を見ていたら急に眩しく光り輝いて、白いベール?に包まれた人が現れたのですが…あれは一体何だったのですか?」

「あの正体に関しては色々な説があるけれど…。一番有力なのはおとめ座が現実に降臨した姿、という説ね。白いベールは純潔の証だし、姿が女性らしいという点も理由として挙げられるわ。まぁこじつけだと言われればそれまでなんだけど」


 あの人影はいまだ謎に包まれているのですね…。それに問いかけられた?言葉も気になります。星を聞く、知る、取る、そして星に聞く。これらにはどのような意味が込められているのでしょうか?星を取る、だなんて普通に考えれば非現実的なことも問いかけていますし…。


「そうだ、ステラ。たまにこの部屋に訪れていい?」

「え?ええ。それは構いませんが…一体どうして…?」

「この部屋、というよりこの天井画が気になってね…。よく星を見てみて。なにかおかしい、というより足りない部分があると思わない?」


 そういわれて、改めて天井を見てみます。う~ん、足りないものですか…。天体知識をフル活用して探してみます。ちゃんと星座として形になっているものばかりですし、これは全体を見た方がいいかもですね…。


「……あっ」

「わかった?」

「あの、多分ですが12星座が描かれていないのでしょうか?」

「正解!」


 おひつじ座、おうし座、ふたご座、かに座、しし座、おとめ座、てんびん座、さそり座、いて座、やぎ座、みずがめ座、うお座からなる黄道12星座。ここにへびつかい座が加わると13星座になります。それは置いておいて…ここに描かれている星の中に、12星座は1つも描かれていないのです。これは偶然だとは思えませんね。明らかに意図的なものです。


「12星座は星座占いにおいて主要な星座よ。それが描かれていないなんてまずありえない。ここは本当に何を目的にして作られた部屋なのかしら…。それがわかるまでは通わせてもらうわ。ステラには迷惑をかけてしまうけれどね」

「いつでもいらしてください。私も気になるので」

「ありがとう。…そろそろオリーブたちのところに戻りましょうか。それなりに時間が経っているしね」


 後ろ髪を引かれつつもそれを振り切って、オリーブくんたちが待機している自室に向かいます。ルノーたちはいい子にしているでしょうか?…部屋の前に来ても、中からは物音ひとつ聞こえてきません。パロマさんと顔を見合わせて、そうっと音を出さないように扉を開けて中を覗き込みます。


「あら!」

「ふふっ。癒されますね」


 1人と2匹は、仲良くベッドでスヤスヤ寝ていました。オリーブくんが2匹を抱きかかえるようにして横になっています。待たせすぎてしまったみたいですね。


「このまま寝かせてあげますか?」

「そうしたいのは山々なんだけど、この後予定があって…。可哀そうだけど起こすことにするわ」

「そうですか…分かりました」


 パロマさんが近寄って、オリーブくんをゆすり起こします。少しむずがっていましたが、眠りが浅かったのか割とすんなり起きてくれました。パロマさんが軽く身支度を整えてあげています。むしろ2匹の方が深く寝入っていますね。あなたたちも起きてください。オリーブくんたちが帰ってしまいますよ~。

 ーーフォスはすぐ動いてくれたのですが、ルノーは寝ぼけているのか定位置の頭からずり落ちそうです。仕方ないので抱えて出口まで一緒に向かいます。


「今日は本当にありがとうございました」

「こちらこそ、良いものを見せてもらったわ。今度来るときは手土産を持ってくるわね」

「楽しみにしています。オリーブくんも何か遊べるものを用意しておくから、また来てね」

「うん!」


 その後2、3軽く言葉を交わすと、お2人は帰っていきました。時折オリーブくんが振り返ってくれるので、その度に手を振ります。見送りが終わると自室に戻り、イスに座って一息つきます。


「あ、かなり時間が経っていますね。星を見ている間は時間を忘れていましたが、もうすぐログアウトしなければ…」

「シューシュシュ」

「フォスたちは待っている間、退屈していませんでしたか?何か食べ物でも用意しておけばよかったですね…」


 あとは子供用の何かおもちゃなどを用意したいところですね…。おもちゃ屋さんはこの街にあるのでしょうか?明日稲荷さんたちにお会いした後、街を散策してみましょうか。もし無いようであれば、頑張って作ってみましょう!パズルやボードゲームがあれば、それなりに時間をつぶせると思います。あ、ボードゲームは1人ではできませんね…。


「…ホッ?」

「ん?あ、ルノー。ようやく意識がはっきりしたんですか。先ほどオリーブくんたちが帰ってしまいましたよ」

「ホホ?!」


 噓でしょ、と言いたげに羽をばたつかせています。ルノーもお見送りしたかったみたいですね。でも起こしても寝ぼけていたのはあなたなんですよ?しょんぼりと羽?肩を落としたルノーを撫でながら、ログアウトするギリギリまでのんびりしていました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
フクロウって反応が面白い生物だからねぇ 足りない星座は意図的に隠されたか諸事情で削られたかって感じかもね 見つけるか、書き足す事によえいイベントが始まりそうな予感がする
ルノーちゃん、人間みたいな反応(*´∀`*)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ